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2019年10月08日

ついにゲット!!秋の味覚!マ〇タケ!!

必ずお読みください!

お久しぶりっす。

なかなか投稿できない理由として、今年はあまりにも多忙すぎるということも間違いないが、きのこ的に最も大事なこの時期に、10年に1度くらいの割合でひく風邪を、今年はひいてしまったのもキツかった。

そして何しろ今年は、とにかく梅雨が長く、夏の猛暑も一瞬で終わり、なんとも雨が多い年であり、おそらくその影響で、この秋のきのこがひどい有様。タマゴタケの大群生が期待された9月終わりころは、私の風邪の菌が猛威をふるっており、白血球はたけり狂っていたこともあり、私の体調こそひどい有様であった。タマゴタケは出ていたのかいないのか・・・それすら未確認である。

で、この時期といえばもう間違いなくヒラタケが絶賛出没中であるはずなのだが、今年はほとんどゼロ。厳密にいえば、たったの4枚(1食分(お通し程度))しか収穫できていない。

そんなわけで、あーもうダメなんだなー今年は。と半ばあきらめモードである。だったらもう、ヒラタケなんてケチなこと言ってないで、コウタケ(見たことねえけど気配はある)とかオオシメジ(ムレオオフウセンタケ)とか、マツタケを上回る高級きのこを見つけ出してやる!などと、まあ内心どーせなんもとれやしねえよと思いながら、テキトーに山歩きをしていた。

すると、今日!ついに「あのキノコ」に出会うことができた!

左サイドの崖から滑落しないよう注意しつつ、コウタケありそうゾーン(正式にはケロウジばかばかゾーン)をつぶさに観察していたところ、右肩をポンポンと叩く者があった。お、誰だ?いやちょっと待てよ・・・いやいやそんなはずはない。

確かにここはいつものヒラタケエリアと違ってかなり多くの人が入り込む場所ではある。しかしなんといっても崖伝いの頼りない山道だ。すれ違うことができるほど道幅は広くない。

あれ?ヘンなもんが俺の肩を叩いたか?と思ってそちらを見やると、木に生えたこんなきのこが私の肩を叩いていたのだった――

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じゃじゃじゃーん!という感じである。なんだかわかりますか、これ。
そう、コイツは紛れもない「天然マイタケ」である!

いやね、いつもヒラタケとる山だったらわかりますよ。いや、ちょっとそれもにわかには信じられんけど。
でもまさか、人が大勢入る「観光地の小山」にマイタケが生えてるとは思わんかったなー・・・まあ、うれしい誤算なので大歓迎なんですけどね。

マイタケっていうと、ひと玉(ひと株)5sとか7sとか、大きいものでは10sとか、そういった大株が木の根っこのどこかにシロをつくって発生するイメージだと思うが、出始めは、上の写真のように、ごくごく小ぶりのマイタケが木の幹の部分に発生することも珍しくないらしい。ということは、来年以降は・・・の期待がガゼン高まったことになる。

まああそこはゴツゴツの岩場なので、木の枝がどっち方面に延びているのかの判断がつきづらいが、まあ可能性は小さいものの、楽しみは広がる。ということで、今夜早々と「マイタケご飯」を食った。小株なので、今夜と明日朝のマイタケご飯2食だけ、ありがたく頂戴しようと思う。

いやーしかし、やっぱり天然のものは香りがすごいですよ。天然も養殖も味や香りは変わりません!天然のほうが香りがつよいと思うのは気のせいです!なんていう、きのこに詳しい人もいるが、私からすれば、どっちかといえばその人の鼻がどうかしていると思う。ヒラタケにしろマイタケにしろ。

今日のマイタケなんて「くせえ!」というくらいすごい香りだった。みなさんスーパーで売ってるマイタケを「くせえ!」と思ったことなんてないでしょ?天然のマイタケは、一歩間違えばくせえくらいの強い香りなんですよ。

歯ごたえもシャッキシャキのコリコリ、やっぱりヒラタケとは違うなー・・・
とはいえ、これから先はヒラタケやシメジ類(今年はすでにキンタケ(キシメジ)をちょっとばかり食った)への期待を高めているところである!

2019年09月14日

9.10?/9.14 ナラタケモドキ

必ずお読みください!

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↑台風が来た翌日か翌々日くらいに生えていた、比較的キレイなナラタケモドキ。このきのこは割ときたねえ色合いだが、これはイイ感じ。

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↑これは今日とれたやつ。ナラタケモドキらしくきたねえ色。正直味もそこまでうまくない(と私は思う)が、うどんのダシとしては最適。

しょうゆも入れてないのにしょうゆを入れすぎたみたいな色のダシが出る。こちらも山で収穫した野生のみょうがのてんぷら&薬味で、今夜はうどんを食うのだ。もうすぐだな。

EFFECTS.jpg
↑白くてデカくてこえーきのこ。こえーってのは、こえードクツルタケに酷似しているからで、このきのこはドクツルではない。ツボがないんでね。でもこういうのは食わない。

タマゴタケ、ナラタケモドキ、そしてもう1回くらいタマゴタケを収穫したら、次はいよいよヒラタケですねー。今年はきのこ全般が不調なのでヒラタケにも一抹の不安があるが、まあだいじょぶだろう。

今年はヒラタケと並行して、「あの実」に初チャレンジする予定。うまくいったらこの場に掲載しようと思う。

2019年09月07日

9.5 大タマゴタケ

必ずお読みください!

タマゴタケは夏の前後に発生する優良食菌。秋季大会という感じで、久々のタマゴタケを収穫することができた。それにしても・・・サイズというよりは「型」の分類でいえば、史上最大級の良型タマゴタケに遭遇し、採取し、食うことができた。

この周辺で20本くらいの、いずれもかなり良型のタマゴタケが群生していた。

1.JPG
↑その中で最大の良型タマゴタケ(奥) 手前のものも標準サイズ

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↑近づいてみると、大タマゴタケの傘の中に小玉のタマゴタケが雨宿りしていた

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↑非常に美しい標準タマゴタケ

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↑デカっ!

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↑デカいのはそのまま袋に入らず、傘と柄を泣く泣く分解して入れ、傘は20本くらいのタマゴタケの下敷きになった

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↑黄色いご飯 インドカレー屋で出てくる黄色いご飯はおそらくタマゴタケを炊き込んだものだろう(ウソ)

てことで、タマゴタケご飯、タマゴタケのてんぷら、バター炒め、佃煮と、なんにでも使うことができ、非常においしい、素晴らしい食材である。

2019年08月15日

タマゴタケ特集

必ずお読みください!

台風すごいですね。たまの休みなので釣りにでも行こうかと思ったけれど、これじゃあ無理。なにすっかなーと考えてみたら、そういやブログ書いてねえなぁということで、かなり無理やりブログを書くことにする。

なぜ無理やりなのかというと、今年はキノコが絶望的にとれないから。いやー・・・ここまで不作の年はちょっとなかったなーというくらい、キノコがとれない。毎年一番とれるタマゴタケでさえ、ほんの20本程度だから困ったもの。まあタマゴタケなら9月終わりくらいに一瞬どばーっと出ることがあるので、そのときに期待できるからまだ救いがある。

しかしイグチ類がとにかく不調。私は食わないが、食う人もいる毒きのこのコガネヤマドリが、今年は1本も出ないというとんでもねえ事態が起こっている。当然極めて美味なヤマドリタケモドキもアカヤマドリもススケヤマドリも、いったいどうしちまったんだよ・・・というくらい、まったく姿を見せない。まったくうまくないシロヌメリイグチもセイタカイグチもない。

それどころか、このあたりでタマゴタケ以上に毎夏大発生する毒キノコとされるモエギアミアシイグチも、1本も生えてねえって・・・なんなのこれ?という気分である。

とはいえ、20本ばかりのタマゴタケは相変わらずかわいらしく美しく、そして美味であった。まあいくら私が天才だからといって、読者に味を感じてもらうことはできない。しかし見た目のかわいらしさ、美しさなら十分伝わると思うので、今年これまでに(というか、6月終わりくらいまでに?)とったタマゴタケを、遅まきながらに掲載してみようと思う。


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かわいいっしょ!


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キレイっしょ!


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うつくしいっしょ!


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立派っしょ!


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虫食ってるっしょ!


つーことで、こいつらはもう全部食っちまって、もうないよーーーー!!
例年なら1年分あるんだけどね・・・

まあ正直、タマゴタケはなくてもガマンできるけど、ヤマドリタケモドキとアカヤマドリがねえのはしんどいなぁ・・・泣

2019年05月09日

5/9 ミツバ祭り第2弾 あと2〜3日早いほうがよい

必ずお読みください!

廃道と林道の接続ポイント(沢)、ガードレール向こう崖沿い。

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本日の収穫:でけえミツバ大漁、ウド新芽(やや開き気味)1、ワラビちょぼっと。
ウドは反対側の山入口カーブ手前。ワラビはその上。所要時間1.2hくらい。

昨日のシドケ、おひたしでは著しく苦かった。陸生のものだったからか。多少成長が進みすぎた感。
茎の天ぷらはうまかった。

どうもイノシシが活発らしい。山に入る者は気を付けたほうがよい。
このへんに限らず。

2019年05月08日

5/8

必ずお読みください!

ここなー、いかにもシドケ(モミジガサ)が生えそうなとこなんだけどなー・・・と、通過するたびに思う急斜面の対面の、なんてことないただのブッシュに生えていた。

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↑東北とちがってこのあたりではシドケがこうしてもしゃもしゃっと生える。

こういう生え方だから、収穫時には上(見えているところ)から順に採取していく。すると、日当たりの悪い中、下のほうはちびシドケがうじゃーっと生えている。また来週にでも収穫できるだろう。

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↑ひどい野ばらとイタドリをかき分け、傷だらけになりながらたどり着いたウド

ここは野ばらにしてもイタドリにしても、私の背丈をはるかに上回る背高な植物がジャングルのように生える。それでも発見できるくらい、ウドの生え方は特徴的。

本日は小一時間でこんだけ収穫。シドケ1袋満杯、ワラビ50本くらい、ウド新芽3本(特大1、大1、小1)
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ここは廃道沿い。廃道入口かつ林道終点の崖伝いにちょうどいい感じに成長したミツバが群生していた。今年もそろそろミツバ祭第2弾の時期が近付いている。明日開催すっかなー。

2019年04月29日

覚書

必ずお読みください!

このブログはもともと「覚書」の意味合いではじめた。まあその目的自体、競馬ブログとまったく同じである。特に他人様に見せようという強烈な意図も欲求もない。せっかく書いたのだから、見たきゃ見れば?的な感じである。ちゃんと見られる意識があるなら、もうちっとマシなブログになっているはずだ。

ただ、単なる覚書だけではおもしろみにかけるという思いから、競馬同様予想形式を採用し、毎度命がけの「実食」にチャレンジしているだけである。もともとの目的が覚書(つまり、どの時期にどこでどんなモノが収穫できたか)であり、その対象が1年サイクルで収穫されるモノたちだから、このブログは1年でやめちゃってもいいな、と思っていた。

ところが、実際に収穫してから半月も1か月も時間が経過してから掲載することがほとんどであり、覚書としての目的は3割程度しか果たしていないのが現状である。だからあと1年は、もう予想なんてくだらないことはせず、ただひたすら覚書だけを目的として、ブログ本来の役割を果たさせようと考えている。

やはり野草にしろ山菜にしろ、そしてもちろんきのこにしろ、1週間も時が過ぎれば、収穫された周辺の様相はガラリ一変してしまうのだ。だからやっぱり、収穫したらすぐに覚書として記録する必要があると、改めて思いなおしている次第である。

ということで、全然ブログを更新できなかった期間にも、かなりの数の山菜を収穫しているので、思い出しながらダラダラと掲載しておこうと思う。

ゼンマイ出始め.JPG
3月30日 ゼンマイ出始め(Hにて撮影)

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4月8日 ヤブレガサ出始め(1本目のホダ対面)

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4月11日 タラの芽・収穫せず(こえー鳥居の近傍)

ワラビ収穫.JPG
同 ワラビ新芽(たぶん鳥居手前のいつもの急斜面)

マムシ花(葉).JPGマムシ葉(花).JPG
4月12日 マムシグサ花と葉と葉(たぶん気持ちわりい道)

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4月14日 でけえミツバ(たぶん気持ちわりい道だと思うけどそんなにしょっちゅう行かねえはずだよなー)

アップできねえ
同 マムシグサかテンナンショウの葉(たぶん気持ちわりい)

シドケ.JPGシドケ収穫.JPG
4月21日 シドケ(M入口階段対面の崖伝い)

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4月22日 1m超えゼンマイ(あのでかいのとれる崖)

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4月25日 成長しきったヤブレガサ(熊・猪のとこ)

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同 ヤブレガサ続き

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4月26日 巨大ミツバ(気持ちわりい道・毎年恒例ミツバ収穫祭)

野草や山菜は原則「食べる分だけいただく」というスタンスが重要。しかし私はこの重要な原則を守ることができていない。ミツバやヤブレガサ、シドケはだいたい「食べる分だけ」である。ワラビも人気商品なので家族全員が大好きだから、数日のうちに売り切れてしまう。

問題はゼンマイ。これについてはたいへん申し訳ないのだが、すぐに食いきれない分は乾燥して保存し、1年かけて食う感じである。まあこれは秋のヒラタケやタマゴタケなどと同じ感じ。どうかご容赦いただきたい。

あ、もちろん丸坊主にするほどガツガツ収穫しているわけではないですよ。ちゃんとほかの収穫者のこと、来年のことを考えて、ぽつぽつといただいている。

そういえば今年はまだウルイ(ギボウシ)を収穫しなかったなー。もう遅いか?コゴミはこれから採りに行こうかなーと思っている。

2019年03月06日

ヒラタケの事情

必ずお読みください!

昨日は「ヒラタケが採れるかもしれない」と思って写真まで掲載したが、残念ながら先人が収穫したらしく、「私のヒラタケ」にはならなかった。あー残念。去年収穫したヒラタケを着々と食い進めているにもかかわらずまだまだたくさん残っている。まだ半分まで到達していない。であるにもかかわらず、残念だ・・・という思いが強い。私の強欲じじいぶりも如実にわかろう。

まあ、目をつけたきのこを先に持っていかれてしまうことはよくある。私は基本的に、腹にたまるレベルまで成長させてから収穫しないと気が済まないタイプなのだ。だから、成長を促す間に誰かが持って行ってしまうことも、ある程度仕方がないと割り切っている。

ただ、きのこハンターの中にはかなり荒っぽく、すなわち「木にダメージを与えるような方法」で収穫していく人がけっこう多い。同じきのこハンターとして、そういうのはちょっと考え直してほしいなぁ・・・それと、足跡を残していくハンターね。足跡を残して木にダメージを残すということは、暗に「ここにきのこが発生したんですよ!」と宣言しているようなもんである。それもちょっと勘弁。

でも昨日持って行った人物は、おそらく相当きのこの世界に通じている人物だったと思う。そうでなければおそらく本業が外科医でありながら、泥棒を副業としている人物だろう。素晴らしいキレ味で見事に、ホダ木へのダメージを一切残さず、足跡も気配もまったく残さず、ターゲットだけを持ち去っていた。素晴らしいと思う。

ということで、今日は別の場所でヒラタケをとってこようともくろみ、実際収穫してきた。今春初収穫だ。だいたいこういうもくろみは高い確率ではずれる。去年なんて、この条件は相当タマゴタケが発生しているだろうと思った日に、大きな袋を携えて山に行ったが、結局収穫したのが、大袋の中にミョウガ1つだけということもあった。まあそういうアンバランスも悪くはないんだけどね。

ところが今日は、もくろみ通りにヒラタケを収穫することができた。ただし・・・少々いわくありげなヒラタケなのだ。

目をつけていたヒラタケ(泥棒外科医が持ってったの)は、普段からよく歩く廃道の「1本目のホダ木」と呼んでいた木に発生したもの。今日行ったのは「気持ちわりい道」のヒラタケ。ここ、いっつもヒラタケが出ているのだ。まずはご覧いただこう。

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いたずらにヒラタケ画像を投稿した。この感じはけっこう久しぶりだと思う。イメージ的には久しぶりかもしれないが、もしかしたら「はじめて出会うヒラタケ」かもしれない。どういうことか、わかりますか?わかりませんよね。ちょっと説明しよう。

以前も書いたが、ヒラタケってやつはものすごく水分を吸い込むきのこなんだそうだ。実際、大量に収穫し、急坂を汗だくになって運んできたヒラタケを天日に干すと、何かのカスか、どんなに好意的に捉えても何かのクズという程度にしか見えない。要は、水分が飛ぶとそのくらいみすぼらしい姿へと変貌を遂げるのがヒラタケなのだ。

ここは「いつでもヒラタケが生えている場所」である。秋の間、そんな話をしたと思う。しかし春になってこの場所に行ってみると、ヒラタケはほとんど生えていなかった。でもそれはあくまでも、ざっと歩きながらテキトーに見た感想であって、つぶさに観察したわけではない。もしかしたら、木の裏側のほうに「ヒラタケのカスおよびクズ」が付着していた可能性は小さくないのだ。

乾燥わかめのように水をかければもとに戻るのだから、それならそれでいいじゃないか・・・おそらくそう思うだろう。確かに、家にある乾燥ヒラタケも、半日も水に漬けておくことで、元通りにこそならないが、ふつうのきのことして十分風味を楽しめるレベルにまで回復を遂げることを、私はよく知っている。ちなみに漬けた水は「だし汁」としての活用価値がすこぶる高い。

ところが・・・

木に生えたままのヒラタケが一度カスやクズに成り下がり、そこから復活を遂げても、ヒラタケ本来の旨味は復活しないという話を聞いたことがあるのだ。実はこのことが今回大きな問題となるかもしれないテーマ。

旨味だけではない。食感が最悪なのだそうだ。そういう「復活ヒラタケ」は。これは割とマジメに書かれた文献だったか、私と同じような趣味ブログだったか、あるいはその両者だったか覚えていないが、何回か見たことがある内容。

ここのヒラタケはかなりデカく、人間の大人の顔くらいは平気であるサイズ感なのだが、これが全部食えないヒラタケだったりしたら、けっこうショックだなぁ・・・これを今夜「実食」である。けっこうドキドキする。

まあ、毒を持っちゃうことはないということだから、そこについては安全なんだけどね。

2018年10月29日

あとカンカン4〜きのこ界のサクラスターオー!?菊の季節にヒラタケ満開・・・

29日

先週水曜くらいから目をつけていた「一番奥のホダ木」に向かった。木、金はいつもどおりの廃道を徒歩で進み、ヒラタケの発生具合を「成長記」と同様に観察した。しかし車では無理――今年の台風の爪痕は未だ残っている。

そこで土曜は隣町から車で入るルートを選択し、険しい山岳道路をのろのろと走り、ホダ木のところまでたどり着けることを確認した。ホダ木の確認ではなく、道の確認だ。なぜそこまでして車にこだわるのか、いつもどおり徒歩で行きゃいいだろう・・・そう思うかもしれない。しかしそうもいかないのだ。

廃道のアスファルトが残るとはいえ、かなり険しい道を約3qの道程である。私の知る限りこの近隣で最も大きな花を咲かせるホダ木のヒラタケを収穫すると、だいたい7〜10kgくらいになるのだ。登山者をおちょくってんじゃねえのかと思えるアップダウンの廃道を運ぶには、正直私には険しすぎる重量と道のりである。

そんなわけで、一番奥のホダ木のヒラタケだけは、できるだけ近くまで車で行き、そこで収穫して車に積んで家まで帰ることにしている。しかし今回はいくつかの懸念があった。我が家の台所事情はけっこうこの時期のヒラタケに依存する部分が多く、今回のホダで収穫できないとなると、割と深刻なダメージを被る。

ただそれ以上に、今年は文字通りの「死活」となりうる問題が発生していた。これを心底懸念していたのだ。

懸念1 一番奥のホダ付近でここ数日オオスズメバチを毎日目撃していた
懸念2 付近でクマの目撃情報が複数あった

きのこや山菜の収穫の際に見舞われたくない2位、3位である。1位は地震。本格的な揺れに見舞われる可能性は極めて小さいエリアらしいが、万一そういう揺れに襲われたら、落下物(主に岩)があっという間に私をぺちゃんこにするだろう。大地震がくるくらいなら、まだオオスズメバチやクマと対峙するほうが幾分はマシ。

とはいえオオスズメバチとクマにもできることなら出会いたくはない。しかし今年はその危険性が過去最大級なのだ。そこで、どちらがマシかを考えた。結論はすぐに導かれた。クマのほうがマシであると判断した。

クマだったら1匹だけどうにかすればなんとななる。滑落の危険がある斜面でオオスズメバチから逃げ惑うことなどありえない。クマならば、急斜面が敵にも味方にもなりうるが、スズメバチは敵にしかなりえないのだ。

クマに勝てる確率はおそらく1%くらい。しかしいちおうクマ対策兼高所収穫目的の長い鎌(自家製)をいつも持ち歩いている。だから勝てる可能性は3%くらいはあるだろう。オオスズメバチはそう簡単ではない。こちらは素早い動きができない状況で、相手は自由に飛び回ることができる上、複数で攻撃を仕掛けてくる。さらに、性格的にもクマよりはるかに勇猛果敢である。おそらくオオスズメバチに勝てる確率は0.1%にも満たないだろう。

とするとだ。スズメバチと闘うならクマと闘ったほうが30倍以上安全であると導かれることになる。少なく見積もっても。だからスズメバチではなくクマとの闘いを選択したのだ。我ながら賢明な選択だったと思う。

この時期のオオスズメバチの行動は気温に左右されやすい。気温が20℃を下回れば彼ら特有の攻撃性もそこまで顕著ではなくなるとされる。今日の予想最高気温は25℃・・・気温が20℃を下回る早朝に出かけることにした。しかし早朝(9時くらいまで?)は、クマが活発に活動する時間帯と重なる。ちょっとしたジレンマである。だからこそ、「クマとの対決」を想定したのである。

ところが、そういう肝心なときには必ずといっていいほど私は寝坊をする。これまで寝坊が何度私を窮地に追いやったかわからない。だから、今回も寝坊した。おかげでクマの活動時間ではなくなったが、スズメバチが活動できるレベルには十分の気温だった。

結局のところ、地震に次いで恐れているオオスズメバチとの遭遇に戦々兢々しながら現地付近の車止めに到着。どうせ廃道である。オオスズメバチにくらべればそれほどでもないとはいえ、到着するまでの道だってなかなかスリリングである。廃道前の林道もそれなりに緊張し、もうすぐ11月になるっつーのに身体は軽く汗ばんでいた。

車を降りると緊張はますます高まる。50m先がホダ木に到達する急斜面である。滑落の危険があるから、例年かなり緊張する。今年はそれ以上の緊張感と、林道+廃道をドライブしてきた緊張が重なる――当然のごとく、尿意を催すことになる。

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↑森を見下ろしながら・・・ふぅ・・・少し落ち着いた。もう少しすればこいつら全部紅葉する

アスファルトから斜面に一歩を踏み出すと、緊張のせいか、一歩目からズルズルと身体が滑り始める。経験はないものの、サーフィンをイメージしながら体勢をコントロールする。しかし意外と加速度が大きく尻もちをつく。それでも加速しながら斜面をすべりおちる。滑落の恐怖をこのときはじめて察知する。

幸いこのあたりは根が張っているアオキの木が群生しており、これにつかまることで本格的滑落は免れた。手の皮は多少すりむけたが、滑落ではなく滑落モドキで事なきを得た。ここから先はしばし、あれだけ恐れていたスズメバチの脅威ではなく、滑落予防に神経を注いだ。本末転倒というか、臨機応変の対応というか、バカとリコウの境目はなんとも微妙である。

ホダ木に到着した。見事にサクラ・・・いや、ヒラタケは満開であった。

満開.JPG

これだよ、これ!これがあるからいろいろな危険を知りながらも、毎年どうしてもここにやってくるのだ。スズメバチの活動が終わる時期と非常に微妙なタイミングではあったが、幸いにもこの日、スズメバチは1匹として目にすることはなかった。朝晩はかなり冷え込むようになったから、もしかしたらこのあたりのオオスズメバチはすべて死に絶えたのかもしれない。

画像でもおわかりのとおり、満開といっても実は八分咲程度である。例年1カ月後くらいに同程度のヒラタケが発生する。そういう意味も込め、いちおうここまでが「前半戦」である。

家に帰って重量を計測してみたところ、期待に反しおよそ5.2kg程度にとどまった。過去最も少ない重量だった。正直、きのこの重量はそれほど大きな意味を持たない。きのこの重量というのは直近の天候との兼ね合いが大きく絡むからだ。ここ数日は忘れものをとりにきたような秋晴れが続いていた。そのため水分が少なかったことが1つ。

そして、きのこの分布の問題が1つ・・・これはどういうことかというと、ここに掲載している画像が2次元であるということが関係しているのだが、これまで掲載したきのこは、すべて「表面」だけが見えており、「裏側」の状況は未知であった。しかし実は、ほぼすべてのホダ木に共通して、表裏とも同じくらいのきのこが発生していたのだ。

ところが例年最も多くのヒラタケが発生する上の画像のホダは、今年はなぜか裏側がまったくダメだったのだ・・・これもまた今年の重量が少ない原因の1つであった。そんなことはお構いなく、とにかく収穫した。虫もたくさんいたが、ほかのどのホダで収穫したヒラタケよりも肉厚で、香りも強烈だった。うれしいと思った。

最後に、これまで収穫したヒラタケ(食った分とあげた分を除く)と今年収穫したキクラゲの保存乾物を掲載して、ヒラタケ前半戦は終了とする。

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↑よなよなエールの箱(笑) これでおそらくヒラタケ10kg分くらいか。最後に収穫したヒラタケはまだ干し中。キクラゲは・・・どんくらいかわからない。でもこれだけでも買えば3〜5000円分くらいにはなるんじゃないかな。キクラゲって意外と高価。

あとカンカン3〜ブログをサボっていた間の経過

必ずお読みください!

24日
↓2本目のホダ木で収穫(推定4kgくらい?)まだ出る
24日2本目.JPG

25日
↓薄気味悪い道の新しいホダ(周辺数本のホダも含め4kg弱、3.7〜8くらいだった) たぶん打ち止め
25薄気味.JPG

25日ノウタケ.JPG
↑今年大発生した(オオ)ノウタケ(可食) 大してうまくない。今年は10個以上食ったかなぁ・・・

26日
↓1本目のホダ第3弾。上部の白い部分は私が専用ナイフで収穫した株の名残
26日第3弾.JPG
26日ちょくちょく.JPG
↑大発生はしないが、ヒラタケはこういうふうにどこにでもちょこちょこ発生する
↓1本目で収穫したヒラタケひと株
26日株.JPG
株裏.JPG
↑裏側はこんな感じ。この株はいつも野菜をくれる近所の人に差し上げた(と家族が言っていた)

後日、今秋ヒラタケ前半戦終了の記事を掲載する。
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