お久しぶりっす。
なかなか投稿できない理由として、今年はあまりにも多忙すぎるということも間違いないが、きのこ的に最も大事なこの時期に、10年に1度くらいの割合でひく風邪を、今年はひいてしまったのもキツかった。
そして何しろ今年は、とにかく梅雨が長く、夏の猛暑も一瞬で終わり、なんとも雨が多い年であり、おそらくその影響で、この秋のきのこがひどい有様。タマゴタケの大群生が期待された9月終わりころは、私の風邪の菌が猛威をふるっており、白血球はたけり狂っていたこともあり、私の体調こそひどい有様であった。タマゴタケは出ていたのかいないのか・・・それすら未確認である。
で、この時期といえばもう間違いなくヒラタケが絶賛出没中であるはずなのだが、今年はほとんどゼロ。厳密にいえば、たったの4枚(1食分(お通し程度))しか収穫できていない。
そんなわけで、あーもうダメなんだなー今年は。と半ばあきらめモードである。だったらもう、ヒラタケなんてケチなこと言ってないで、コウタケ(見たことねえけど気配はある)とかオオシメジ(ムレオオフウセンタケ)とか、マツタケを上回る高級きのこを見つけ出してやる!などと、まあ内心どーせなんもとれやしねえよと思いながら、テキトーに山歩きをしていた。
すると、今日!ついに「あのキノコ」に出会うことができた!
左サイドの崖から滑落しないよう注意しつつ、コウタケありそうゾーン(正式にはケロウジばかばかゾーン)をつぶさに観察していたところ、右肩をポンポンと叩く者があった。お、誰だ?いやちょっと待てよ・・・いやいやそんなはずはない。
確かにここはいつものヒラタケエリアと違ってかなり多くの人が入り込む場所ではある。しかしなんといっても崖伝いの頼りない山道だ。すれ違うことができるほど道幅は広くない。
あれ?ヘンなもんが俺の肩を叩いたか?と思ってそちらを見やると、木に生えたこんなきのこが私の肩を叩いていたのだった――
じゃじゃじゃーん!という感じである。なんだかわかりますか、これ。
そう、コイツは紛れもない「天然マイタケ」である!
いやね、いつもヒラタケとる山だったらわかりますよ。いや、ちょっとそれもにわかには信じられんけど。
でもまさか、人が大勢入る「観光地の小山」にマイタケが生えてるとは思わんかったなー・・・まあ、うれしい誤算なので大歓迎なんですけどね。
マイタケっていうと、ひと玉(ひと株)5sとか7sとか、大きいものでは10sとか、そういった大株が木の根っこのどこかにシロをつくって発生するイメージだと思うが、出始めは、上の写真のように、ごくごく小ぶりのマイタケが木の幹の部分に発生することも珍しくないらしい。ということは、来年以降は・・・の期待がガゼン高まったことになる。
まああそこはゴツゴツの岩場なので、木の枝がどっち方面に延びているのかの判断がつきづらいが、まあ可能性は小さいものの、楽しみは広がる。ということで、今夜早々と「マイタケご飯」を食った。小株なので、今夜と明日朝のマイタケご飯2食だけ、ありがたく頂戴しようと思う。
いやーしかし、やっぱり天然のものは香りがすごいですよ。天然も養殖も味や香りは変わりません!天然のほうが香りがつよいと思うのは気のせいです!なんていう、きのこに詳しい人もいるが、私からすれば、どっちかといえばその人の鼻がどうかしていると思う。ヒラタケにしろマイタケにしろ。
今日のマイタケなんて「くせえ!」というくらいすごい香りだった。みなさんスーパーで売ってるマイタケを「くせえ!」と思ったことなんてないでしょ?天然のマイタケは、一歩間違えばくせえくらいの強い香りなんですよ。
歯ごたえもシャッキシャキのコリコリ、やっぱりヒラタケとは違うなー・・・
とはいえ、これから先はヒラタケやシメジ類(今年はすでにキンタケ(キシメジ)をちょっとばかり食った)への期待を高めているところである!
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