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2021年05月20日

なぜトイツ場ができるのか?

字一色小四喜.jpg


場を牌の寄り方で分類すると大きく3つに分かれます。
牌が横に伸びやすいシュンツ(順子)場、縦に重なりやすいトイツ(対子)場、
そしてその2つが混じり合った混合場の三種類。

まずはトイツ(対子)場がなぜできるのか?を考える前に、
その反対、なぜシュンツ(順子)場ができるのか?
について考えてみましょうか。

麻雀牌は華牌(春夏秋冬と書かれた物)を除くと136枚あります。
その大部分がマンズ、ピンズ、ソーズという3つの色で1〜9まであります。
これがいわゆる数牌と呼ばれる物。
それが4枚ずつあるので3色×9種×4枚=108枚。
数牌は横にも組めるし(123mとか)、縦にも組めます。(111mとか)

136枚の内、108枚が横引きしやすくなるとなったら
その影響も大きくなりますよね。
全体の34分の27を占める牌ですから。(約79%)

この数牌を横引きしやすくなる状態がシュンツ(順子)場と呼ばれるもの。


では、なぜトイツ(対子)場ができるんでしょうか?
数牌を除く残りの28枚があるからです。(7種×4枚)

残りの牌は字牌ですよね。(東南西北白発中)
字牌というのは縦に重ねないと(東東東とか)使えない牌です。

縦に重ねないと(雀頭や暗刻とか)手牌の中では使えません。
役牌はトイツからポンするか暗刻にしないと一飜が付きません。

縦に重ねないと使えない牌があるから、
トイツ(対子)になりやすい場が存在しているわけです。


勿論、トイツ(対子)場は数牌も縦に重なりやすい場でもあるわけで、
こういう場でシュンツ(順子)を作ろうとしても
無駄なあがきにしかなりません。

配牌を取ってから何巡経っても、「全然ターツが埋まらんやん」となったら
トイツ(対子)場の可能性を疑ってみてはいかがでしょうか。

以上、トイツ(対子)場についての簡単な説明でした。

もう少し具体的に説明してみます。

Aという人が三萬六萬をトイツで持っているとします。

そして別のBという人が四萬伍萬というターツを持っているとします。

この時、Aは更に三萬六萬を引いてきてアンコになり、
Bはずっと3−6mが引けなくて四萬伍萬の上に更に四萬伍萬というターツが
2つになって、四萬四萬伍萬伍萬という形になってしまいます。


1人がスジでトイツを引きやすい状態になり、
他家のターツがなかなか埋まらなくなって、
ターツの牌が更に重なってしまう。

こうしてシュンツの形が弱くなってしまう場を
トイツ場と呼び、スジトイツという言葉も生まれた訳です。

字牌や数牌が縦重なりしやすくなる場はそういう風にして
できていくのです。

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