2024年02月02日
ちょっとだけMリーグ#280
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
https://youtu.be/40x1iQFJE2Y?si=uhaeVBfJwPcGQaja
2023年12月7日 第2試合
南4局 1本場 ドラ
東家 二階堂 亜樹 22100
南家 多井 隆晴 16700
西家 瀬戸熊 直樹 38800
北家 佐々木 寿人 22400
(敬称略)
瀬戸熊さんが少し余裕のあるトップ目で何点でもアガればトップ。
二着目・寿人さんは瀬戸熊さんへ満貫直撃かリーチ棒が出て倍満ロン、倍満ツモならトップ。
三着目・亜樹さんは瀬戸熊さんへ9600直撃や跳満ロンや跳満ツモでトップ目、1500ロンや500オールツモで二着目。(連荘)
ラス目・多井さんは瀬戸熊さんへ6400直撃か5200ロン、1300−2600ツモで二着、瀬戸熊さんへ跳満直撃か三倍満ロンか三倍満ツモでトップ。
最初に親・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
メンツ手6シャンテン。
赤もドラもなく、かなり遅い部類の手と見ていいでしょう。
役牌を重ねてポンするくらいはありそうですが、この時点で諦めたくなるレベルで悪い手に見えます。
ツモ打
次に南家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
赤2のメンツ手3シャンテン。
雀頭候補がオタ風で鳴く手ではなさそう。
変化次第で345三色や456三色もあるかもしれませんが、リーチ・ピンフ・赤2やリーチ・三色同順・赤2などを目標に進めたい手に見えます。
ツモ打
続いて西家・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
の特急券(昔の言い方で役牌をそう呼ぶ人がいたそうです)が2つあり、ポンすれば早そうな4シャンテン。
ツモ打
最後に北家・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
ドラ1のメンツ手2シャンテン。
を切ればのくっつき、ピンフや567三色、678三色変化もあります。
ツモ打
寿人さんは跳満ツモではトップになれず(1000点足らずリーチ棒が欲しい)、倍満ツモが必要なので二着確定アガリの選択もありそうです。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
チー、カンチー、ポンできる3シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
3トイツになり5シャンテン。
亜樹さんが切ったを瀬戸熊さんがポンして打。
ポンドラ瀬戸熊手牌
ポンの直後、寿人さんは
ドラ寿人手牌
受け入れの1シャンテン。
2巡後、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
が2枚欲しい形の3シャンテン。
同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
が欲しい2シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
などマンズが鍵になってきそうな手。
同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
マンズ2メンツ+ソウズ2メンツ+雀頭ならブロック数は足ります。
同巡、瀬戸熊さんは
ポンドラ瀬戸熊手牌
マンズリャンカンに決めた打。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
3枚目の赤を引き2シャンテン。
次巡、亜樹さんは
打ドラ亜樹手牌
雀頭のようですがドラ受けは残した形。
ポンの直後、多井さんは打、これを寿人さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ寿人手牌
待ちですがだけタンヤオでアガれるテンパイ。
待ちは山に2枚。
その後、亜樹さんは
ドラ
から先切り。
同巡、多井さんはドラツモ切り。
寿人さんもドラツモ切り。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
ツモ打して456三色も狙えます。
次巡、亜樹さんはツモツモ切り、これを多井さんがチーして打。
チードラ多井手牌
受け入れのタンヤオ1シャンテン。
満貫ロンでもツモでも二着になる多井さんはなんとかアガりたい。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ピンフ含みの2シャンテン。
同巡、瀬戸熊さんは
ポンドラ瀬戸熊手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、多井さんは
チードラ多井手牌
重なりも逃さない形へ。
同巡、瀬戸熊さんは
ポンドラ瀬戸熊手牌
待ち。
待ちは山に1枚ずつの計2枚。
2巡後、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ツモ打の2シャンテンのまま。
同巡、瀬戸熊さんは
ツモ打ポンドラ瀬戸熊手牌
寿人さん最後の手出しからカン待ちなどを警戒したのか打オリ。
次巡、亜樹さんは
打ドラ亜樹手牌
1シャンテンになり打。
受け入れの1シャンテン。
亜樹さんの切ったを多井さんがチーして打。
チーチードラ多井手牌
タンヤオ・赤3、満貫待ち。
待ちは山に1枚、は0の計1枚。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
役なしフリテンリーチ待ち。
待ちは山に2枚、は1枚の計3枚。
同巡、多井さんはツモツモ切り。
また同巡、瀬戸熊さんは
ツモポンドラ瀬戸熊手牌
小考してツモ切り。
これが多井さんの当たり牌。
ロンチーチードラ多井手牌
タンヤオ・赤3、満貫一本場8300点。(リーチ棒+1000)
結果は
瀬戸熊 30500 +50.5
多井 26000 +6.0
寿人 22400 −17.6
亜樹 21100 −38.9
瀬戸熊さんの差し込みで二着順アップ(+40000点)と満貫(+8300点)とリーチ棒(+1000)の計49300点をたった一局で稼いだ多井さんでした。
今回のまとめ
・オーラスのトップ目は何点放銃できるか?確認
南4局 1本場
東家 二階堂 亜樹 22100
南家 多井 隆晴 16700
西家 瀬戸熊 直樹 38800
北家 佐々木 寿人 22400
瀬戸熊さんは連荘のある親を除いて(逆転の確率が一番高いから)、寿人さんに6400まで、多井さんに満貫まで放銃できる。(これが差し込みの上限点数)
これをオーラス開始時に確認しておく。
・差し込みする牌は親現物から
亜樹捨牌
多井捨牌
チーチードラ多井手牌
親の亜樹さんからリーチが入り、瀬戸熊さんは多井さんへ差し込む(わざと放銃)牌を選びたい。
ポンドラ瀬戸熊手牌
が字牌を除いた親現物で多井さんが鳴いたも現物。
多井さんが鳴く以上は着順アップする手でチーからタンヤオ。
ドラ切り後の赤メンツチーからピンズメンツは無さそう。
手にある現物からピンズを除くと。
瀬戸熊さんが最初に切るのは。
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