2023年11月06日
ちょっとだけMリーグ#240
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は東城 りおプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/y791fb8Vj5M?si=5BSS-So2fzqUzSQG
2023年9月28日 第2試合
南3局
東家 東城 りお 6300
南家 渋川 難波 −16100
西家 園田 賢 51000
北家 二階堂 亜樹 58800
(敬称略)
トップ目・亜樹さんと二着目・園田さんは園田さんの3900直撃で同点、満貫ロンで逆転される程度の差です。
三着目・東城さんは二着目と44700点差で役満ロンや三倍満ツモしないと逆転できませんが、東城さんは
親なので連荘し続ける限り逆転のチャンスは残ります。
ラス目・渋川さんはラス親なので理論上は逆転のチャンスがあります。
最初に親・東城さんの手は
ドラ東城手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
ここになどを引いてくれば345三色や456三色もありそうですが、そうならない確率の方が高そう。
後は役牌を重ねてポンなど連荘狙いもあります。
ツモ打
次に南家・渋川さんの手は
ドラ渋川手牌
トイツで形上はポンして1000点もありますが渋川さんは断ラス目なのでせめて三着目に近づく満貫以上の手にしたい。
それにはトイツ落とししてタンヤオやピンフでリーチならツモや裏ドラで満貫〜狙い。
ツモ打
続いて西家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤もドラもないメンツ手5シャンテン。
園田さんは3900直撃か満貫ロンなどが必要なので赤引きのピンフでリーチが目標ですが、5シャンテンと他家よりテンパイスピードで遅れる可能性が高いので受ける(守備)展開になりそうです。
ツモ打
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
こちらも赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
この手はカンチャン2+ペンチャン1とテンパイスピードは遅くなりそう。
のくっつきや、部分の変化も見ながら進めたい。
を引けばに変化もあります。
ツモ打
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
雀頭のできた3シャンテン。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
切りしてタンヤオかピンフ狙いの様子。
また同巡、亜樹さんは
打ドラ亜樹手牌
ペンチャンの打。
ここでから切るのはを引くとリャンカンに変化するのも理由の一つです。
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
ピンズ7枚になりを引けば一気通貫。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
メンツ手4シャンテン。
5巡後、東城さんは
ドラ東城手牌
が2枚、河(捨牌の呼び名)に並んでいます。
7巡目、切りの時点で東城さんから3枚見えならカンは良いと見たのかもしれません。
もし東城さんがを残しているとこんな1シャンテンにも取れています。
ドラ例1
リーチ・ツモ・タンヤオ・赤でも4000オールあります。
同巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
マンズリャンカンに変化し受け入れ、イーぺーコー含みの1シャンテン。
また同巡、亜樹さんは
打ドラ亜樹手牌
ここでイーぺーコーかマンズホンイツかチンイツのどれか?の選択。
二着の3900直撃や満貫ロンで変わってしまう亜樹さんは二着目を突き放すアガリが欲しい様子。
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
一気通貫の可能性を残す打。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、渋川さんは
ドラ渋川手牌
イーぺーコー完成のテンパイ、カン待ちリーチ。
待ちは山に1枚。
リーチ一発目、東城さんは
ドラ東城手牌
ツモ打で渋川さんのアガリ牌は山に0。
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
ツモ打で東城さんはタンヤオ・赤、受け入れの1シャンテン。
渋川捨牌
渋川さん2巡目切りでからの先切り以外はは当たらなそう。
同巡、亜樹さんはが通ったので中スジ切り。
次巡、東城さんは現物のスジツモ切り。
同巡、亜樹さんは現物のスジツモ切り、これを東城さんがチー長考の上、打テンパイタンキ待ち。
待ちは山に0。
おそらく東城さんから3枚見えではダブルワンチャンスだから切ったようです。(ただのワンチャンスより当たりにくい)
その後、亜樹さんは最後のツモでもテンパらず打オリ。
次巡、東城さん最後のツモで
チードラ東城手牌
ここから1枚切る場面。
オリるなら現物があります。
待ちが否定されず現物にがあるので東城さんは打。
これに渋川さんからまさかのロン!
リーチロンドラ裏ドラ渋川手牌
リーチ・イーぺーコー2600点。
このアガリで三着目とラス目の点差は2600×2=5200点縮まり17200点差。
今回のまとめ
・3〜7牌の切られた枚数に注目
渋川捨牌
ドラ渋川手牌
変則手を除いて字牌(1と9)→1と9(字牌)→2と8→3〜7の順で切るから3〜7が何枚も切られると早い手。
渋川さんはと3〜7を3枚切って1シャンテン。
・スジひっかけになりやすい形の一つがリャンカン形
渋川さんは10巡目、テンパイ即リーチ!
打リーチドラ渋川手牌
リャンカン形から切りリーチ!
・スジが当たりやすい捨牌と当たりにくい捨牌の違いに注目
渋川捨牌
渋川さんは後にをツモ切り後スジひっかけになる。(カン待ち)
リーチ宣言牌やその1巡前に待ちの関連牌(今回は)が切られた捨牌ではスジひっかけになる確率が上がる。(逆に言えばそれ以前に関連牌が切られるとスジひっかけは否定しやすい)
ドラ渋川手牌
もしこの1シャンテンから切りしてツモや切りしてツモした時が激痛なのでのリャンカン形がテンパイ付近まで残りやすいから。
・スジひっかけを否定しやすいパターンを把握
捨牌例1
こんな例1のような捨牌からペン待ち、カン待ちはまず出てこない。
ペン待ちが残るならから先に切り、カン待ちが残るならから先に切りしたことになり愚形フォロー牌(のペンチャンフォロー)を先切りするような不自然な手順になる。(愚形ほど受け入れ枚数が少なく埋まりにくい)
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