2023年07月03日
ちょっとだけMリーグ#179
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は園田 賢プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/9vmY_oBbNXc
2021年3月11日 第2試合
南4局 2本場 供託リーチ棒2
東家 園田 賢 14700
南家 黒沢 咲 33200
西家 前原 雄大 14200 元・KONAMI格闘倶楽部
北家 二階堂 亜樹 35900
(敬称略)
トップ目・亜樹さんは何点でもアガればトップ。
二着目・黒沢さんは供託があるので(+2600点)、1000点をアガればトップ。
三着目・園田さんは4000オールツモか黒沢さんから7700直撃、亜樹さんから9600直撃で二着目、6000オールツモかリーチ棒が出て18000ロンでトップ目。(連荘)
ラス目・前原さんは三倍満ロンか倍満ツモでトップ。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
お世辞にも決して良いとは言えない部類の配牌。
0メンツ3トイツで4トイツになればチートイツ、枚数の多いピンズ6枚から遠めのホンイツ、19字牌トイツが増えればホンロウ・チートイツ、ポンしてホンロウ・トイトイなどはありそうです。
ツモツモ切り
次に南家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
赤+ドラのメンツ手2シャンテン。
雀頭が無いので重なりやすいものを探すのとメンツになる牌の動きに注目しながら進めます。(が場に何枚切られたか、鳴かれたかなど)
ツモ打
タンヤオ変化もあるのでできればタンヤオになるのが嬉しい。
続いて西家・前原さんの手は
ドラ前原手牌
4トイツのチートイツ2シャンテン、三着には1000点でも良いのでチートイツのみ1600点なら三着。
赤もドラも無い手なので跳満ツモは厳しそうに見えます。
マンズと字牌が重なった時だけホンイツ・チートイツ狙いやドラ2の跳満狙いはありそうです。
ツモ打
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
役牌があるのでポンした1000点ならトップ。
ポンするなら1000〜2000点の3シャンテン。
ツモ打
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
1アンコ+2トイツになり打。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、前原さんは
ドラ前原手牌
これで5トイツ、チートイツ1シャンテン。
引きならテンパイ。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ツモ打で残し。
おそらくホンイツを見て残したようですがトイツの切りする以上、残りも切る予定のようです。
ドラなのでドラを使える456三色も見ての残しなのかもしれません。
同巡、前原さんは
ドラ前原手牌
の外側を残して場にが切られるとタンキ待ちの選択もありそうです。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ピンズホンイツなら、、、で4ブロック、残りにくっつけばブロック数は足ります。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
雀頭さえできればピンフ、引きなら345三色変化があります。
受け入れの1シャンテン。
また同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
これで、、、、、の6ブロック形。
次巡、前原さんは
ドラ前原手牌
残し。
場を見ると
園田捨牌
黒沢捨牌
前原捨牌
2枚切れ、3枚切れで間のは黒沢さんが1枚切っているもの、園田さんと黒沢さんの2人には不要牌のようです。
亜樹さんがを持っているかは不明ながら、2人が持っていないと思われるは山にありそうです。(実際は山に2枚)
この決断をほぼノータイムでできるのは「総帥おそるべし」と言った所でしょうか。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ツモ打で端(1と9)にかかった、待ちにしたい様子。
次巡、前原さんはツモ切り、これを亜樹さんがチーして打。
チードラ亜樹手牌
2巡後、園田さんは
ドラ園田手牌
1アンコ+3トイツ、ホンイツ3シャンテン、チートイツなら2シャンテン。
他家に黒沢さんのツモだったが流れて黒沢さんのは山に1枚。
同巡、亜樹さんがツモ切り、これを園田さんがペンチャンでチーして打。
チードラ園田手牌
亜樹さんがポンしたいを切らずにホンイツ2シャンテン。
2巡後、亜樹さんは
チードラ亜樹手牌
ツモ打で園田さんのピンズホンイツ模様の鳴きにピンズは切れないと見てソウズを切ってオリ。
亜樹さんチー以降、黒沢さんの下家・前原さんにテンパイするツモが流れてしまいます。
次巡、園田さんは
チードラ園田手牌
をポンするか引けばテンパイする1シャンテン。
次巡、前原さんは
ドラ前原手牌
園田さんの欲しいを引き、現物打。
2巡後、黒沢さんはツモ切り、これを園田さんがポンして打テンパイ。
ポンチードラ園田手牌
シャンポン待ち。
待ちは山に1枚、2枚の計3枚。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
役なしタンキ待ち。
待ちは山に1枚。
次巡、園田さんは
ツモポンチードラ園田手牌
・ホンイツ・チャンタ、満貫二本場、4200オール。(リーチ棒+2000)
連荘三本場は亜樹→園田 2900三本場3800点ロン。
ロンドラ園田手牌
更に四本場は黒沢さんがフリテン満貫四本場ツモ、2400−4400(リーチ棒+1000)。
ツモドラ黒沢手牌
このアガリで終局。
黒沢 +58.5
園田 +11.9
亜樹 −16.9
前原 −53.5
最後の満貫で黒沢さん逆転トップ。
少し以前の内容とカブりますが、#171「悪い配牌ほど方針を明確に」と「ホンイツ狙いは孤立字牌をひっぱる」を意識しておくと今回のようなアガリも生まれてきます。
https://fanblogs.jp/tccdesu/archive/420/0?1688311782
今回のまとめ
・悪い配牌ほど方針を明確に
ドラ園田手牌
0メンツ3トイツで4トイツになればチートイツ、枚数の多いピンズ6枚から遠めのホンイツ、19字牌トイツが増えればホンロウ・チートイツ、ポンしてホンロウ・トイトイなどはありそう。
#171でも触れた内容だが、配牌4シャンテンでペンチャンやシャンポン待ちが残りそうなあまり良くない配牌ほど方向性ははっきりと。
受け入れも良くないため、他家のテンパイスピードに遅れやすい。
こんな手ほど押し引きをはっきりさせたい。
・ホンイツ狙いは孤立字牌をひっぱる
打ドラ園田手牌
園田さんは3巡目、トイツ落としでホンイツ(混一色)に決めた様子。
後に
ドラ園田手牌
孤立牌を切らずにいたことでトイツに。
上家のチーして打。
打チードラ園田手牌
ホンイツ2シャンテンでもまだは切らない。
・遅い手では相手のキー(要)牌をひっぱると相手スピードに追いつける事もある
亜樹さんの手は
チードラ亜樹手牌
バック(後付け)の2シャンテン。
亜樹さんのキー牌はで、これを鳴けるか、いつ出るかが鍵。
亜樹さんの切ったチーで園田さんはを手に残した2シャンテン。
場にはがションパイでは園田さんにトイツなので残りは鳴いている亜樹さんが持っていそう。
その後園田さんはテンパイまでを切らなかった。
打ポンチードラ園田手牌
キー牌とは手の内で要になる牌のこと。
数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)なら3・5・7。(チャンタやタンヤオでも3と7は必要、5は数牌の真ん中)
西ヨーロッパ形(2468)が悪形だと言うのはこの間の3・5・7を引かないとメンツにならない、変化に乏しい形だから。(ネックだらけ)
ホンイツなら一色牌+字牌で構成されるので字牌が重要。(特に役牌)
逆に言うと、アシストを考える時はこのキー牌を鳴かせる事から考えてみる。(ネックになりやすい3・7を鳴かせる、役牌が鳴けるまでとっておくなど)
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