2023年06月19日
ちょっとだけMリーグ#172
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は本田 朋広プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/3YF3mxryF4M
2023年3月9日 第1試合
南2局
東家 鈴木 たろう 6300
南家 白鳥 翔 35300
西家 小林 剛 31000
北家 本田 朋広 27400
(敬称略)
たろうさんが断ラス目、上三人がトップ争いしています。
三着目の本田さんでも満貫ロンかツモでトップになれるくらいの点差です。
最初に親・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
赤もドラも無いメンツ手2シャンテン。
先制リーチならチャンスか?
ツモ打
次に南家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
ドラ1のメンツ手1シャンテン。
と567三色の必要牌7枚が揃っていて567三色狙いが良さそうです。
引きやタンヤオ変化を見ているようです。
ツモ打
微差でトップ争い中の白鳥さんは2シャンテン戻しで高い手狙いのようです。
続いて西家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
トイツの2シャンテン。
赤もドラも無く安い手なので、押し過ぎに注意。
ツモ打
最後に北家・本田さんの手は
ドラ本田手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
を切ればタンヤオになり、鳴いてもタンヤオ・赤・ドラ3900以上です。
ツモによっては345三色や456三色もありそうなのでそれも逃さないように打ちます。
あとは引きになるのも忘れずに。
ツモ打
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
1シャンテン、ポンすればテンパイ。
同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
ドラ2+赤で満貫2シャンテン。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
ピンズ2メンツ計算ならにくっつけてあと1メンツ作りたい。
同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
を引けばトイツ落としのピンフ、が出ればポンしてターツ落としでタンヤオ・赤・ドラ2の満貫狙いになりそうです。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
形が良いとは言えないものの、一応1シャンテン。
同巡、小林さんが打、これを本田さんがポンして打1シャンテン。
ポンドラ本田手牌
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
を引いてができ1シャンテン、ですが肝心のは本田さんに4枚などは山に1枚ずつの計2枚だけしかありません。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
受け入れの1シャンテンですが、2枚切っていてフリテン含み。
2巡後、たろうさんは
ドラたろう手牌
テンパイ即リーチ、待ち。
待ちは山に1枚ずつの計2枚。
たろうさんリーチの3巡後、白鳥さんは打。
たろう捨牌
先にを切っているのでやの形は残りにくいのでのスジは通しやすいと見たようです。(やから先に打は考えにくい、テンパイ近くまで愚形フォローを残すのが多いから)
同巡、本田さんは
打ポンドラ本田手牌
たろうさんの切りが早いのでや待ちのまたぎスジはなさそうと見ることはできます。
次巡、小林さんは白鳥さんが通したに合わせて打、これを本田さんがチーして打テンパイ。
チーポンドラ本田手牌
待ちでは山に1枚、は2枚の計3枚。
次巡、小林さんは4枚目のを引き、本田さんのは2枚だけ。
同巡、本田さんはツモ打で放銃回避。
チーポンドラ本田手牌
これでたろうさんのアガリ牌は1枚だけ。
3巡後、白鳥さんはツモでたろうさんのアガリ牌は山に0。
更に2巡後、たろうさんはをツモ切り、本田さんからロン。
ロンチーポンドラ本田手牌
タンヤオ・赤2・ドラ3、12000点。(リーチ棒+1000)
このアガリで
たろう −6700
白鳥 35300
小林 31000
本田 40400
本田さんは二着目に5100点差をつけたトップ目に。
この半荘は
本田 +59.1
白鳥 +16.6
小林 − 9.0
たろう −66.7
今回、南2局のアガリが本田さんのトップを決定付けました。
試合後のインタビューで本田さんは(イ:インタビュアー、本:本田さん)
イ「トップ、おめでとうございます!」
本「ありがとうございます。」
イ「今のお気持ちいかがでしょうか?」
本「いや、ほっとしました、はい。」
イ「監督からは試合前に自由に後悔ないようにというようなお話があったそうなんですが」
本「そうですね、なんかあの今日は勝ってた時を思い出して自由に打ってきていいよって言われたんではい、自由に行けましたね、攻撃的に。」
イ「本当に最後まで勝負されましたよねー!」
本「怖かったですね今日は目からなんか涙が出そうなくらい、はい。目も充血して、はい。」
イ「うるっとされてますね。」
本「花粉症」
イ「見ていると物凄い勝負をクールな表情でさらっとされたように見えたので内心どんな気持ちなんだろう?と思いながら見ていました。」
本「表情はねクールだったんですけど気持ちはドキドキでもう本当に今日は監督に言われたように自由に打ってはい
瀬戸熊さんも今日はまだ負けてもいいんで勝負できるうちにどんどん勝負しろって言われてたんで今日はガンガン勝負してきました。」
イ「強い選択ありました南2局なんですがこちら(鈴木)たろう選手に打った次の局なんですけれどもそのたろう選手のリーチに対して無スジのを勝負してからのテンパイでしたけれども。」
本「そうですねはい後は本当は意識してないとは言いつつ(鈴木)たろうさんにはちょっと打ちたくなかったんですけど
そこで打っちゃうとやっぱラス争いになっちゃうんではい、でもそこはチーム一丸となってドリブンズに向かっていきました。」
イ「勝負したからこそのアガリでしたねこちらも大きな12000。」
本「早く鳴かせて欲しかったですね、はい。」
イ「ファンの皆様にメッセージお願い致します。」
本「まだ全然安心できる位置じゃないとは思うんですけどあのチームは一つ一つやる事をやってセミファイナル目指してますんでこれからも応援よろしくお願いします。」
イ「ではいきましょうか、本日も雷電の麻雀は」
本「面白いんです!」
親リーチ相手でも怯まない本田さんのハイリスクハイリターンな押し引きが冴え渡った一局でした。
今回のまとめ
・スライドで放銃回避
たろうさんのリーチに対し
ドラたろう手牌
本田さんは
ツモ打チーポンドラ本田手牌
リーチの当たり牌を引き現物打の放銃回避。
・鳴きを考える打点的ボーダーラインは子3900(親5800)〜
点棒状況に動きが小さい時は子3900(親5800)〜で鳴きを意識。(タンヤオ・ドラ2、役牌・ドラ2、役牌・混一色など)
本田さんの手は
ドラ本田手牌
鳴いて3900ある手(タンヤオ・赤・ドラ)だがブロック数が足りないので鳴けない。(、、、の1メンツ足りない)
2巡目、本田さんは
ドラ本田手牌
これならブロック数が足りているので鳴ける。(、、、、でポン、チーできる形)
打点から鳴きを判断する時は子3900(親5800)〜がボーダーライン。(連荘を止めたい時は1000や2000でも鳴くなど例外あり)
本田さんは赤引きで二翻アップし12000点和了。
ロンチーポンドラ本田手牌
・スジひっかけリーチを否定しやすいケースもある
たろうさんリーチの3巡後、白鳥さんは打。
たろう捨牌
先にを切っているのでやの形は残りにくいのでのスジは通しやすいと見たと思われる。(やから先に打は考えにくい、テンパイ近くまで愚形フォローを残すのが多いから)
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