2023年06月07日
ちょっとだけMリーグ#166
今回もMリーグの一局だけを掘り下げます。
今日の主役は仲林 圭プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/V-LYit6BPn0
2022年11月29日 第2試合
南4局
東家 白鳥 翔 22500
南家 二階堂 亜樹 40000
西家 魚谷 侑未 22600
北家 仲林 圭 14900
(敬称略)
トップ目・亜樹さんは何点でもアガればトップ。
二着目・魚谷さんは倍満ツモか三倍満ロン、亜樹さんから跳満直撃でトップ。
三着目・白鳥さんは倍満ロンか跳満ツモでトップ目。(連荘)
ラス目・仲林さんは1300−2600ツモで三着、満貫ロンで二着、三倍満ツモか役満ロン、亜樹さんから倍満直撃でトップ。
最初に親・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
メンツ手4シャンテン。
赤もドラも無い手でトップ逆転の手は難しそう。
ツモ打
次に南家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
こちらはポン1000点で良さそうな役なし1シャンテン。
二着目・三着目との点差が大きいのでこの二人への放銃に気をつければトップです。
ツモ打
続いて西家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
こちらは赤1のメンツ手3シャンテン。
手役を見るならタンヤオ、イーぺーコーなどがありそう。
トップには倍満ツモかトップ目に跳満直撃が必要ですが頑張って満貫程度の手でトップは厳しそうなので100点差の親にアガられるよりはタンヤオ・赤2000点の二着確定アガリの選択もありそうです。
ツモツモ切り
最後に北家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
仲林さんは着順アップに満貫ロンや1300−2600ツモ以上が必要なのでタンヤオやピンフが必要です。
ツモ打
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
役なしカン。
ポンの役ありタンキ待ちにするか、引きリャンメン待ちにしたい。
待ちは山に4枚。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
いざとなれば食いタンで動けるようにしたい。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
へのくっつきを見ています。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ドラでアガってもリーチ・ピンフ・ドラ3900と一翻足りません。
ここにタンヤオを付けるのは厳しそうなので赤引きを見たい。
次巡、白鳥さんが打、これを亜樹さんがポンして打。
ポンドラ亜樹手牌
一旦タンキに受けて良いタンキ待ちに変えたい所。
次巡、亜樹さんは
ポンドラ亜樹手牌
2人が切っているタンキ待ちに変更。
待ちは山に1枚。
ここで亜樹さんの切ったを魚谷さんがチーして打1シャンテン。
チードラ魚谷手牌
へのくっつき待ち。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ピンフが崩れるツモで役なしにグレードダウン。
2巡後、仲林さんはツモ切り、これを魚谷さんがポンしてテンパイ。
ポンチードラ魚谷手牌
タンヤオ・赤、待ち。
待ちは山に3枚、は0枚の計3枚。
ポンの直後、仲林さんは
ドラ仲林手牌
引きでテンパイする1シャンテン。
4巡後、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ここから切りリーチして一発ツモして裏ドラが乗れば満貫で二着になれますが(カンチャン待ちで符が変わる)、仲林さんは打1シャンテン戻し。
一発とツモと裏ドラが乗る3つの条件が同時に起こる確率はそう高くないと見るのは自然でしょう。
次巡、仲林さんは
打ドラ仲林手牌
魚谷さんの捨牌を見ると、
魚谷捨牌
ポンチードラ魚谷手牌
魚谷さんにマンズ、、、、待ちは否定されていて、4枚見えでカン待ちもなく、マンズ待ちはなさそうです。
他家が通している牌も含めてピンズ(鳴きはタンヤオのようですが)が通っています。(、、、、、待ちを否定)
ソウズはしか通ってなく、、、、待ちを否定しているだけです。
つまりマンズとピンズはリャンメン待ちが否定されてほぼ当たらない(タンキ待ちやシャンポン待ちくらいしかない)ので残るソウズ、待ちのどちらかが本命です。
ここで仲林さんが放銃すると逆転のチャンスは0%になってしまいます。
、待ちが否定されているので仲林さんは打1シャンテン。
2巡後、仲林さんは
ドラ仲林手牌
魚谷さんの当たり牌ツモ打。
このを白鳥さんがチーして打形式テンパイ。
チードラ白鳥手牌
これで待ちが否定され、リャンメン待ちはしかありません。
その後、魚谷さんが打、これを仲林さんがチーして打。
チードラ仲林手牌
おそらく仲林さんはにくっつけてのテンパイ狙いのようです。
次巡、白鳥さんは
ツモ打チードラ白鳥手牌
役なしでアガれないを引き、打フリテン。
フリテンで出アガリできず、を引いた時だけタンヤオでアガれます。
次巡、亜樹さんは
ポンドラ亜樹手牌
ツモ打で待ちに変化。
待ちは山に1枚、2枚、は0枚の計3枚。
次巡、ハイテイの白鳥さんにもアガリは出ず、流局。
チードラ白鳥手牌
ポンドラ亜樹手牌
ポンチードラ魚谷手牌
仲林さん以外の3人テンパイ。
仲林さんはアガリこそできませんでしたが、親テンパイや放銃回避で次局に望みを繋げました。
試合後のインタビューで仲林さんは
「(オーラス0本場にしてもソウズを切らないという選択をしたこの局を振り返って頂いてもいいですか?)
そうですね待ちはソウズしかなくなったんでえーとも通ってしまったんでかまあまあ一番ねは切れないですね一番。
絶対に切らないですねもうあれが条件満たしてるとかだったらまあ切ってもいいかなと思うんですけど
現状条件満たしてないんでまあ条件満たしても切らないかなぁ。
(引いてきて一盃口ができた時にこれは無理なんじゃないかな、なんていう所もあったんですけれども)
いやもう逆にあれはが通ったんでを打てるようになったなっていうので引きのカンとかソウズを切らないで済む形のカンとかあったらリーチいこうかなっていう風に思ってましたねはい。
(出ることは絶対に無い牌だったんですね)そうですね。」
今回のまとめ
・トップ目から遠い二着目は二着確定アガリの選択も
南4局
東家 白鳥 翔 22500
南家 二階堂 亜樹 40000
西家 魚谷 侑未 22600
北家 仲林 圭 14900
トップ目と二着目の点差は17400点差で倍満ツモか三倍満ロンか跳満直撃が必要。
跳満や倍満が実現不可能な手なら、1000点や2000点で相手の逆転の芽を摘む。
ドラ魚谷手牌
・相手に通っているスジが多いと、無スジの当たる可能性が大きく上がる
白鳥捨牌
亜樹捨牌
魚谷捨牌
仲林捨牌
ポンチードラ魚谷手牌
魚谷さんにマンズが通っていてマンズリャンメン待ちは全部否定。
ピンズはが通ってピンズリャンメン待ちも否定。
ソウズはが通って、、、リャンメン待ちを否定していて残り、は通常、スジが当たる確率の何倍も危険。
、が否定されて
打ドラ仲林手牌
・アガリが見えそうになくてもあきらめない
仲林さんはアガリが厳しいが、親テンパイ連荘もあるので放銃を避け、次局へ。
↓仲林さん、良い粘りでした!
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