2023年06月01日
ちょっとだけMリーグ#163
今回もMリーグの一局だけ掘り下げていきます。
今日の主役は村上 淳プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/UBwxS3d4KOY
2020年2月25日 第2試合
南1局
東家 黒沢 咲 19700
南家 村上 淳 37900
西家 内川 幸太郎 8600
北家 勝又 健志 33800
(敬称略)
内川さんが断ラス目、そこから満貫ツモ差に黒沢さん、村上さんと勝又さんが4100点差のトップ争いをしています。
1000−2000ツモ差で変わるので上二人の差はほぼ無いに等しいと言っていいでしょう。
※動画の都合上、親11巡目から見ていきます。
最初に親・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
黒沢さんはツモ切りリーチ!
黒沢捨牌
現物にがある、中スジひっかけカン待ち。
捨牌に19字牌がほとんどで、タンヤオを意識しているのがわかります。
ツモツモ切りリーチ
下唇を噛んで、緊張している様子の黒沢さん。(動画0:14)
次に南家・村上さんの手は
ドラ村上手牌
ドラ+赤2でリーチなら満貫〜、トップにはあと一アガリ欲しい村上さんはここで勝負という手もあります。
ツモ打
リーチ現物打。
続いて西家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
赤もドラも無いメンツ手3シャンテンとテンパイスピードで大きく遅れているのでオリでいいでしょう。
ツモ打
こちらも現物切り。
最後に北家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
先程までカン待ちダマテンに取っていましたがテンパイ崩し。
ツモ打
勝又さんから2枚見え、3枚見え、が場に3枚切れでマンズ変化が望めなさそうです。
勝又さんはリャンメン待ち以上になった時だけ押し返しを考えているのかもしれません。
黒沢さんリーチの次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
ツモ打でまだ現物切り。
次巡、勝又さんはツモ打で
ドラ勝又手牌
まだ1シャンテンを維持。
次巡、黒沢さん現物がと増えてピンズが一見、安全そうになり、村上さんの手は。
ドラ村上手牌
ここから1シャンテンを維持するなら@打、A打、あるいはめちゃくちゃ押しの強い人ならB打もあるかもしれません。
村上さんはリーチ現物打を選択。
ドラ村上手牌
次巡、村上さんは長考の末、
打リーチドラ村上手牌
テンパイ、打ダマテン、シャンポン待ち。
リーチ現物が増えたばかりで親リー相手にあまり無理する場面でもなさそうにも見えます。
白鳥さんは
「ただツモ切りリーチでがどうやって当たるのかとかそういうのを考えてますね。
例えば役なしのカンとかだったら即リーチ来るでしょ、っていう。
ツモ切りリーチのまず理由で理由はなんだっていうのを加味して切れるのかなっていうのを考えてると思いますね。
あと果たして切った後にが出るかとかも。」
村上さんの待ちは山に1枚ずつの計2枚。
ドラ切りを見た勝又さんは村上さんに「お任せします」と言わんばかりにを抜いてオリ。
これで黒沢さんVS村上さんの一騎討ち。
次巡、内川さんはツモ打で最後のを吸収。
次巡、村上さんは
ツモドラ村上手牌
最後のツモ。
ツモ・赤・ドラ、1000−2000。(リーチ棒+1000)
このアガリで
黒沢 16700
村上 42900
内川 7600
勝又 32800
あと3局で二着目に満貫ツモ差つけたトップ目に。
では村上さんが打した場面に戻ってみましょう。
場を見ると
黒沢手牌
村上手牌
内川手牌
勝又手牌
ドラ村上手牌
村上さんは15巡目テンパイで1枚切る場面。
村上さんは南家なのでツモは今を除いてあと3回。(鳴きが入らない場合、東家と南家がツモ18回)
は場に1枚切れで見た目あと1枚、は見た目あと2枚。(実際はは山に1枚ずつ計2枚)
もしここでテンパイに取った場合、残り3回のツモで待ちは見た目3枚がツモれるかどうかは疑問です。
捨牌から親の手はリーチ・タンヤオ以上、ドラで放銃なら7700以上。
7700以上放銃なら親と15400点差以上縮まり、トップ目からも転落します。
これらの理由から私は村上さんの手なら打オリをおすすめします。
先日、赤坂ドリブンズは村上 淳選手と丸山 奏子選手の契約満了を発表しました。
https://twitter.com/AkasakaDrivens/status/1662987271765917696
YouTubeでも二人の口から語られています。
https://youtu.be/-_II6jQVt6g
https://www.youtube.com/live/FON0UlEbQCo?feature=share
今回のまとめ
・リーチ現物のスジはあまり信用しない
黒沢捨牌
がリーチの現物では中スジだが、カンチャン待ちの可能性が否定されていないので切りには早い。
もしを切るならのどちらかが4枚見えになってから。(メンツが100%否定できる時だけ切る)
スジを切るのは現物0になってもう何も切るものが無くなった時に仕方なく切る程度。
・危険牌を切るラインを自分の中で決めておく(アガリ確率や点棒状況などから総合的に判断)
黒沢手牌
ドラ村上手牌
村上さんは15巡目テンパイで1枚切る場面。
村上さんは南家なのでツモは今を除いてあと3回。(鳴きが入らない場合、東家と南家がツモ18回)
あと3巡でツモアガリやリーチ者からロンできる確率は低そう。
黒沢さん捨牌から親の手はリーチ・タンヤオ以上(19字牌が多いからタンヤオ)、ドラで放銃なら7700以上。
もし7700以上放銃なら親と15400点差以上縮まり、トップ目からも転落。
カンで当たる時は345三色同順もありそうな捨牌。(リーチまで3〜6が1枚も切られていないから345三色や456三色もあるかも?)
これらの理由から私は村上さんの手なら打オリをおすすめ。
黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
リーチ・タンヤオ・ドラのカン待ち。
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