2023年05月13日
ちょっとだけMリーグ#150
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は伊達 朱里紗プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/CKyclT6T3_k
2023年 1月16日 第2試合
南1局 4本場
東家 伊達 朱里紗 66500
南家 松本 吉弘 14700
西家 仲林 圭 8100
北家 黒沢 咲 10700
(敬称略)
伊達さんが断トツ目で子は親へ放銃するとラス確率が一気に上昇するので子は放銃できない場面。(二着目でも7700放銃でラス目)
逆に言えば、伊達さんは押しやすく更なる加点を目指したい場面です。
※本編は動画00:28頃〜です。
最初に親・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
赤1のピンフかタンヤオが狙えそうなメンツ手2シャンテン。
ペンがネックですが引きカンチーの食いタンなどもあるかもしれません。
ツモ?打
次に南家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
ドラ2のメンツ手3シャンテン。
松本さんがここで満貫をアガると三着目と跳満ロン差(12000点差)になるので二着率が高くなります。
リーチ・ツモ・ドラ2で満貫になりそうです。
ツモ打
続いて西家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
赤1あるものの手役らしきものが見えない5シャンテン。
枚数の多いソウズと字牌が重なればホンイツ・チートイツ、ドラ色のピンズや字牌が増えればピンズホンイツ、ただのメンツ手では5シャンテンと他家に先制リーチされるのが見えているので他家のスピードを見ながら相手テンパイが近そうならオリで良さそうです。(この時点で守備意識)
ツモが良くてテンパイスピードで早そうな時だけアガリを見ます。
ツモ打
最後に北家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
3トイツとトイツが目立っている3シャンテン。
これからのツモが縦ヅモ(トイツやアンコが増える)か横ヅモ(ターツやメンツが増える)になるかで今後の方針を決めます。
もしトイツ手になった時はトイツ→アンコになる受け入れ枚数は2枚しかない(→になるツモは2枚しかない)のでテンパイスピードは遅くなりやすく、メンツ手になった時は→メンツには受け入れ枚数8枚なので圧倒的にメンツ手の方がテンパイスピードで早くなりやすいです。
ツモ打
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
2シャンテン。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
これで3トイツ、チートイツ3シャンテン。
また同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
1メンツ完成の2シャンテン。
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
これで4トイツ、前回も出た「0メンツ4トイツならチートイツ」。
チートイツ2シャンテン。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
マンズリャンメンに変化。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
とが必要な形で特に部分を一枚も引いていないのに注目してみるといいかもしれません。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
これでトイトイ、三暗刻も出てきました。
また同巡、黒沢さんはツモツモ切りと4トイツになりましたがツモ切り。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
ドラトイツの松本さんは3シャンテン。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
タンヤオを見てかトイツの打。
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
1メンツ完成の2シャンテン。
また同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
カンが場に2枚切れになり、黒沢さんはターツ払い。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
メンタンピン赤も見える2シャンテン。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
先に打でフリテンですが一応、一気通貫もあります。
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
1アンコ+4トイツでチートイツ1シャンテン、トイトイ2シャンテン。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
伊達さんの目から3枚見え(ドラ表示牌込み)ですが打で受け入れを決めました。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
マンズ三面張を決めました。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
チートイツ・赤・ドラ2もある1シャンテン。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
ツモ打のスライド。
伊達さんは567三色を意識しているようです。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
チートイツ・赤・ドラ2テンパイ、タンキ待ち。
待ちは山に1枚。
また同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
この手の浮き牌(手牌で使えない牌)はでは全員に無スジ、は仲林さんの現物。
1人には通るよりは通ってないを先に切るのが自然でしょう。
黒沢さんが切ったを伊達さんがチーして打テンパイ。
チードラ伊達手牌
待ちタンヤオ・赤2、で高目567三色の満貫。
待ちは山に0枚、は1枚、も1枚の合わせて2枚。
伊達さんテンパイから4巡後、
ツモチードラ伊達手牌
ツモアガリ。
4枚目のツモでタンヤオ・赤2・三色同順の満貫4本場、4400オール。
このアガリで
伊達 79700
松本 10300
仲林 3700
黒沢 6300
この親は五本場まで続き珍しく鳴いた黒沢さんが連荘ストップ。
ここで伊達さんの仕掛けについて考えてみましょう。
伊達手牌
チードラ伊達手牌
チー打した場面。
1〜8巡目でと切られてチーしたと合わせてタンヤオを意識しているようです。
捨牌のソウズはと切られてこの鳴きがリャンメン待ちだとすると、、、、待ちを否定しています。(ソウズリャンメン待ちはだけ)
次にソウズ愚形待ちはカンの可能性を考えてみましょう。(カンは食いタンにならないので除外)
カンはから4巡目打は牌効率的に損になり、(2枚の受け入れを捨てている)4巡目からカンを決めるのは不自然。
第二にカン待ちは9巡目ツモ切り、12巡目手出しで9巡目の時点でリャンメンターツがあったようです。
リャンメン待ちに取れるのにわざわざ枚数の少ないカンチャン待ちに取るのかは疑問です。
第三にカン待ちは12巡目手出しからとあったと仮定するとその前9巡目でメンツが完成するはずなのにを切っています。
つまり、ソウズが当たるなら待ちくらいです。(シャンポン、タンキ待ちなど例外あり)
後、ピンズはが通るのとチー打、例えば食い伸ばし(待ちを良くしたり待ち枚数を増やす為の鳴き)からチーはチーで待ちですが後からツモ切りで矛盾しています。
となると、1枚しか切られていないマンズ待ちの可能性が高そうです。
もしリャンメン待ちなら、、。
さらに手出しからやからの打がありそうです。
それにデカトップ目の伊達さんがわざわざ前に出てくる以上、安手ではなさそうです。(タンヤオ・赤2など5800点以上?)
伊達さんはリャンメンターツを決める時、よく先切りするのを見かけます。(伊達さんに限った話ではないですが)
今回でも
打ドラ10巡目伊達手牌
打ドラ11巡目伊達手牌
→
→
伊達さんの選択とツモが噛み合った一局でした。
今回のまとめ
・待ち選択には他家の不要牌を選ぶ
松本さんはが不要
仲林さんはが不要
黒沢さんはが不要でロンアガリにはここを待ちにすると良い。
伊達さんは
ドラ伊達手牌
受け入れの1シャンテンに構えた。
・相手捨牌の矛盾を探す
伊達さんの捨牌からソウズ待ちが薄そう、ピンズも後の現物から食い伸ばしを否定、残りのマンズ待ちが怪しい。
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