2021年06月19日
安全牌がない時の対処
前回はスリムな手牌にして安全牌を何枚か抱えておいて
他家からのリーチや鳴きに対応すると言いました。
そうは言ってもいつも都合よく安全牌を抱えているわけでもないですし、
相手から急にリーチが入る機会の方が多いのではないでしょうか。
相手リーチが下のような捨て牌で入った時
9p 西 白 9m 発 6p←リーチ
自分が次のような手牌だったとしたら何を切るでしょうか?
22267m4467p1468s ツモ1m ドラ7s
この手牌だと2mがアンコで1mはワンチャンスになります。
ワンチャンスというのは同じ牌は4枚しかないために他家が持っているとすれば残り1枚しかなく、
待ちとして使われる確率はかなり低くなります。
リャンメン待ちであれば当たる可能性はかなり低いと言えます。
1mタンキ待ちは現実問題としてまず考えにくく(チャンタや純チャン、ホンロウ等の手役が否定されるから)、
捨て牌から見てもタンピン狙いだろうという見方はできます。(ピンフがつかなくてもタンヤオ)
1や9の牌であればカンチャン待ち(2〜8)やペンチャン待ち(3か7)にならないので多少切りやすいとは言えます。
つまりワンチャンスの外側の牌は比較的通りやすい牌になります。
ワンチャンスの例をもう1つ。
他にも7778999mといった風にアンコとアンコで挟まれた牌なども、比較的通しやすい牌だと言えます。
このケースは8mなら切りやすい牌になります。
他にも↑のリーチの捨て牌に対して自分の手牌が
222267m4467p468s ツモ1m ドラ7s
であったとすると、2mは自分から見て4枚見えています。
この時2mはカベ(=ノーチャンス)と言って23mといったリャンメンは存在しないのが見えているので1mは比較的安全な牌だと言えます。(タンキ・シャボ待ちしか存在しない)
これは自分の手にカンツで4枚持っているケースですが、自分の手にアンコ+捨て牌に1枚、トイツ+捨て牌に2枚、1枚+捨て牌に3枚、捨て牌に4枚といった風に自分から同じ牌が4枚見えている時、その外側(5真ん中として1と9が外側)の牌は比較的安全な牌になります。
例えば8mが4枚見えた9mとか、3mが4枚見えた2mとか。
今度は少し違うリーチの捨て牌を見てみましょう。
9m 西 白 発 8s(ツ) 北 北 3m 2s(ツ) r5p←リーチ ・牌右側のツはツモ切り
赤5p切りリーチでr5pが手牌の関連牌だとわかり、13r5pやr579pの形から切った可能性を疑ってしまいます。
こんなリーチに一発でスジの2pや8pを切るのはちょっと問題ありではないでしょうか?
リーチ者の現物のスジを頼りに切っていく人がいますが、捨て牌をちゃんと見ていないと、
こんなリーチに一発で放銃してしまう人にもなりかねません。
特に赤5切りリーチであれば3−6や4−7待ちを否定しやすいので
なおさらカン2やカン8待ちを意識しておかねばなりません。(必ずしも3−6や4−7が通るとは限らない)
↑の例は5が宣言牌になるリーチですが、5が切ってあるリーチの場合は
他にもマークしておく待ちがあります。
では次の捨て牌ではどの待ちを考えるでしょうか?
9m 西 白 発 8s(ツ)北 北 2s(ツ)5m 6p←リーチ ・牌右側のツはツモ切り
宣言牌の6pのソバ待ち(4−7pと5−8p)や2−5p、スジのペン3pと直前の5m切りが気になります。
5m切りの場合、235mや578mからの5m切りの形をすぐに想像できる人はあまり放銃しない人です。
ですのでこのリーチがマンズ待ちなら1−4mや6−9mをまず最初に考えます。
リーチ者の捨て牌のスジ待ちの可能性と5切りの待ちのパターンは頻出なので頭に入れておきましょう。
今回のまとめ
・ワンチャンスの外側の牌は通しやすい(222m外側1m、888mの外側9mなど)
・ワンチャンス同士で挟まれた牌も通しやすい(1112333mの2mなど)
・135や579からの5切りのスジのカン2、カン8待ちに注意
・5切りリーチの場合、1−4、6−9待ちを最初に考える
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