2022年11月08日
ちょっとだけMリーグ#65
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 優プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/y-LsBQmrD9w
2022年10月3日 第1試合
南4局 2本場(供託リーチ棒1)
東家 鈴木 優 −3500
南家 萩原 聖人 14600
西家 魚谷 侑未 41400
北家 佐々木 寿人 46500
(敬称略)
鈴木 優さんのMリーグデビュー戦。(今後、ブログ内で鈴木優プロ・鈴木たろうプロとの混合を避ける為に鈴木 優プロの呼称を優さんに統一します)
点棒上は優さんが断ラス目、寿人さんと魚谷さんがトップ争い中のオーラス。
今局は2本場+供託リーチ棒1本あるのでアガリに+1600点されます。
二着目の魚谷さんは点差5100−1600=3500点差を縮めるアガリで逆転トップ。
つまり魚谷さんは3900ロンか800-1600ツモ以上のアガリでトップ。
三着目・萩原さんは二着目と26800点差で跳満直撃でも600点足りません。(リーチ棒が出て跳満直撃で二着)
また、ラス目・優さんと三着目・萩原さんの点差は18100点差で萩原さんに8000以上直撃で逆転三着。(親のアガリに8000は無いので9600、リーチ棒が出て7700など)
更に優さんと二着目の点差は44900点差で倍満直撃か三倍満ツモしないと変わりません。
トップ目と優さんはもっと点差が大きく、トップ目と二着目は優さんのリーチにはオリればいいわけです。
これをふまえた上で、親・優さんの手は
ドラ優手牌
これはほぼメンツ手、平和やタンヤオを狙う手に見えます。
変化によっては345三色同順を狙うのも考えます。
親の優さんは何でも連荘するのが今局のテーマです。
ツモ打
次に南家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
こちらは赤もドラも無いメンツ手になりそうです。
ここから手役を見るなら平和やイーぺーコーくらいでしょうか。
また、引きならタンヤオへ変化もあります。
ツモ打
続いて西家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
この手はドラが浮いているメンツ手になりそうです。
ドラが重なれば雀頭にしてリーチかポンして満貫の2つのプランと、先切りして平和狙いはあります。
もしマンズと字牌トイツが増えればマンズホンイツも狙えます。
他色のピンズ・ソーズは枚数的に少ないのでまとめて引かない限りはホンイツを考えません。
ツモ打
最後に北家・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
こちらも平和を中心としたメンツ手狙いで良さそうです。
平和狙いなら雀頭はオタ風で良いのでこの手では役牌の価値が少し下がります。
よって自風トイツよりもが重なる方がこの手にとっては都合が良いです。
勿論、ポンの1000点、と何かのシャンポン待ちにしたリーチ1300点も無いとは言えないですが、平和の方がイーぺーコーやタンヤオを付けたりもできるので多くのツモに対応できます。
後は赤ツモで高くなるのを考えます。
ツモ打
次巡、優さんは
ドラ優手牌
雀頭の無い3シャンテンで打、これを寿人さんがポンして打。
ポンドラ寿人手牌
ポンした寿人さんは引きでテンパイになる1シャンテン。
ポンの直後、優さんは
ドラ優手牌
役なし2シャンテン。
同巡、萩原さんも
ドラ萩原手牌
愚形受け入れ残りの2シャンテン。
また同巡、寿人さんテンパイ。
ポンドラ寿人手牌
待ちはノベタン待ち1000点。
待ちは寿人さんが1枚ずつ使用と残り3枚ずつしかなく、ノベタン待ちはリャンメン待ちとは違い、最初から待ちが2枚少ないので必ずしも良い待ちとは限りません。
実際、は萩原さんに2枚で山にあと1枚、は場に1枚切れと優さんに1枚、魚谷さんに1枚で山には0枚(純カラ)の合わせて1+0=1枚。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
マンズリャンカンが埋まれば、平和にもなりそうです。
この同巡、寿人さんはをツモり、ノベタン待ちに変えられますが、のままにします。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
がトイツになれば345三色狙いもできます。
リーチツモドラアガリ例1
上のアガリ例1ならリーチ・ツモ・三色同順・ドラ2の跳満です。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ドラが重なり雀頭候補、これでリーチ・ツモ・ドラ2の満貫にはなりそうです。
また、出アガリでもリーチ・ドラ2の5200あるのでトップ条件を満たします。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
平和と345三色も残る1シャンテン。
ツモならテンパイ。
ここで優さんが切ったを魚谷さんがポンして打。
ポンドラ魚谷手牌
同巡、寿人さんからが切られますが、優さんはこれをスルー。
-3500点の優さんはメンゼンで少しでも高い手を目指しています。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
赤引きでリーチ・赤2でも7700あります。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
配牌からほぼ動きがなく、役なし2シャンテンのままです。
ここで打、これを魚谷さんがチーして1シャンテン。
チーポンドラ魚谷手牌
更に次巡、魚谷さんテンパイ。
チーポンドラ魚谷手牌
待ちですがは山に0、は山に3枚で合わせて0+3=3枚。
次巡、萩原さんはやっと1シャンテン。
ドラ萩原手牌
3巡後、優さんテンパイ。
ドラ優手牌
平和や345三色を見るなら打などもありますが、優さんは切りタンキ待ちリーチ!
ドラ優手牌
これはド真ん中の5よりは少しでも外側待ちにしたかったのはわかります。
巡目も10巡を過ぎ中盤もそろそろ終わり、テンパイ取らずで他家に自由に打たせたくなかったのもあるでしょう。
この同巡、寿人さんがツモ切りの一発放銃。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ優手牌
リーチ・一発・赤で7700の二本場、8300点です。(+1000)
もし三着目の萩原さんから出ても逆転三着にはなれませんが、連荘できるのが大きいです。
ラス目で変わらずの優さんは一矢報いた形で、これが優さんの初アガリ。
連荘3本場は優さんが萩原さんへチートイツ・ドラ2、6400の3本場、7300を放銃。(+1000)
ロンドラ萩原手牌
この場面、魚谷さんのカンリーチが入っていましたが頭ハネ。(放銃者から見て近い人優先でアガリ)
この試合は
魚谷 +60.4
寿人 +18.2
萩原 −17.1
優 −61.5
で終了しました。
今回のまとめ
・巡目をリーチするかどうかの判断材料の一つにする
優さんテンパイは11巡目と半分を過ぎている、ここからダマテンやテンパイ崩しは他家に自由に打たせるデメリットあり
巡目によって打で平和、三色狙いやダマテンもあり
ドラ優手牌
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