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2016年05月28日
『全仏テニス』 錦織圭...2−0からフルセット決着…ヒヤヒヤ2年連続16強...
◆テニス4大大会第2戦 全仏オープン第6日 ▽男子シングルス3回戦 錦織3−2ベルダスコ(27日、パリ・ローランギャロス)
【パリ27日=小川由紀子】男子シングルス3回戦で世界ランク6位の第5シード錦織圭(26)=日清食品=は、同52位のフェルナンド・ベルダスコ(32)=スペイン=にフルセットの末、勝利。2年連続の16強入りを果たし、29日に予定される4回戦では世界12位で第9シードのリシャール・ガスケ(29)=フランス=と対戦する。同女子で世界ランク101位の大坂なおみ(18)=フリー=は同6位で第6シードのシモナ・ハレプ(24)=ルーマニア=に逆転負けした。
ライン沿いにストレートのフォアショットが決まると、錦織はようやくホッとした表情を浮かべた。コート上の最高気温が31度に上がった熱戦。総得点では150―154と負けていたが、3時間21分のフルセットの末につかんだ勝利に「粘り勝てて良かった」。スタンディングオベーションがやまないスタジアムにラケットをたたいて応えた。
ベルダスコは今年の全豪でナダルを倒し、かつては世界7位の実力者。錦織も過去1勝2敗で「ラファ(ナダル)みたいなプレースタイルなので早い段階で自分のペースにしたい」と警戒していた。第1、第2セットはブレイク合戦を制して主導権を握ったが、相手のフォアショットが決まり出した第3セット以降はペースを握られた。第5セット第5ゲームで訪れた唯一のチャンスを鮮やかなバックハンドショットで決め、勢いを取り戻した。
2年連続3度目の16強。次の相手は地元・フランスのガスケだ。過去6連敗と苦手にしていたが、今年のマドリード、ローマで連勝しており自信を持てる。「まずは疲れを取って(勝ったときの)感覚を忘れないようにして臨みたい」。苦しみ抜いた一戦を自信に変え、次なる難敵に挑む。
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《バレーボール日本男子》本白星発進 ヽ(^o^)丿 石川祐希19得点 (^O^)/
世界ランク14位の日本が、2大会ぶりの五輪切符獲得へ幸先よいスタートを切った。同20位のベネズエラに3−1で逆転勝ちした。20歳のエース石川祐希(中大)が厳しいマークにあいながらも、清水邦広主将(29=パナソニック)に次ぐ19得点の活躍。相手の強打に苦しみながらも、大事な初戦での白星をもぎとった。今日29日は同19位の中国と対戦する。
試合が始まってもいないのに体育館が歓声に包まれた。ウオーミングアップで石川が1本目のスパイクをたたきつける姿に、会場は「オオ〜!」と早くも熱気を帯びた。第1セット2−1から最初のスパイクはブロックにかかったが、そこでも大歓声。期待を背に6−5からブロックで今大会の自身初得点を挙げると、両こぶしをぐっと握って雄たけびをあげた。
マークはしつこかった。ブロックは必ず2枚。3枚に増える場面も少なくなかった。競った末に落とした第1セットでは、3本のスパイクをブロックされた。「いつも通りできなかった。先輩たちが声をかけてくれて(気合が)空回った部分があった」と苦笑い。第2セット以降は「僕は打ちきるポジション。そこだけ意識した」と平常心を心がけて右腕を振り、スパイクで15得点を挙げた。
スパイクは最後まで威力が衰えない。14年12月から約3カ月間プレーしたイタリア・セリエAの強豪モデナでの経験が生きた。191センチの石川も、イタリアでは小柄な部類。毎日の練習も、すべてのスパイクを試合と同じパワーで跳ばないと簡単に止められた。かけたことがない負担で背中や肩、膝には常に疲労による痛みを抱えた。練習後のケアも日本ほど多くない。毎日最低30分のストレッチを欠かさず行いながら、シーズン中盤からは主力としてチームのプレーオフ決勝進出に貢献。1試合をこなすには十分すぎるタフさを培って今大会に臨んでいた。
今日29日に対戦する中国は参加国の中で唯一、石川が対戦したことがない相手。それでも「いつもと同じようにやればいいと思えた」と不安はない。19得点とエースの仕事は果たしたが、ギアはまだまだ上げられる。【岡崎悠利】