2014年10月22日
気管支喘息について学ぼう!
健康便り43
気管支炎とは
気管支炎などの持病を持っている人にとっては、これから朝夕の温度差が益々激しくなってくると辛いでしょうね
これまで、気管支炎といえば、細菌やウイルス感染によるものがほとんどでしたが、最近では、大気汚染によるものや、花粉症などを含めたアレルギー、そして喫煙などで起こる気管支炎も増えているようです。
いずれにしても、気管支にまとわりついた病原菌や煙などの異物を体に外に追い出そうとする免疫機能の働きによるものですが、しつこい咳や痰が3ヶ月間以上続く場合は慢性気管支喘息と診断されるものです。
慢性気管支炎は、原因不明のせきとたんの症状が長く続く状態に対する病名です。肺結核や気管支拡張症によるなど、原因が明らかな病気の場合は、慢性気管支炎とは呼びません。
健康な人の気管支内をおおう粘膜には杯細胞という細胞があり、気管支腺という分泌腺が開口していて、空気とともに入ってくる異物から呼吸器を守るために、粘液や分泌物を送り出しています。これが異物をとらえて、のどのほうに押し出されたものがたんです。
しかし、長い間たばこを吸っていると、杯細胞や気管支腺が増加して、そこからの分泌物がたまってできる、たんも増えるようになるのです。
こうした症状がみられる慢性気管支炎は、ほとんどの場合、肺気腫という病気をともなうので、まとめて慢性閉塞性肺疾患(COPD(「慢性閉塞性肺疾患」))という診断名が使われます。
この場合、せきやたんという症状や慢性気管支炎という病気のようすは、肺の機能障害とはあまり関係がなく、むしろ病気としては、肺気腫のほうが問題になることが多いのです。
[原因]
慢性気管支炎は、長期の喫煙がもっとも重要な原因と考えられています。
喫煙による慢性的な刺激が、気管支の部分に慢性気管支炎の病変を、肺胞の部分に肺気腫の病変を、別々にひきおこすと考えられています。
日本では、蓄膿症(副鼻腔炎)が原因とみられる、咳と痰を示す患者さんが比較的多いようです。
欧米では、副鼻腔炎による、咳と痰を示す患者さんを別の病気と診断するのに対し、日本では、これも含めて慢性気管支炎という診断名を使う医師もいます。
[検査と診断]
少なくとも、1年のうち3か月以上咳と痰が持続し、それが2年以上続き、ほかの明らかな病気がなければ、慢性気管支炎と診断されます。
慢性気管支炎という診断名が安易に使われているという批判が多くあります。
実際、専門的な検査を受ければ、ちがった診断名がつくこともまれではありません。
たとえば、呼吸器の病気のなかで、咳と痰が長期間続くものには、びまん性汎細気管支炎(「びまん性汎細気管支炎」)や気管支拡張症(「気管支拡張症」)があります。
そして、この2つの病気は、ほとんどの場合、慢性副鼻腔炎をともなっています。
これらの呼吸器の病気がなく、慢性副鼻腔炎だけの場合も、せきやたんが続くことがあります。
鼻の症状がほとんどなくても、慢性副鼻腔炎がある場合がありますので、耳鼻科を受診することをお勧めします。
気管支ぜんそくも、咳や痰が長期間続く原因となることがあります。
ぜんそくといえば、息苦しい発作やゼイゼイまたはヒューヒューといった音が出る(喘鳴)などの症状があるのが一般的です。
しかし、このようなぜんそくに典型的な症状をほとんど示さず、咳や痰だけを症状とする気管支ぜんそくがあることもわかっています。
その場合、ぜんそくと診断することはむずかしく、薬剤を吸入して気管支が収縮しやすいかどうかを測定する気道反応性検査や、たんの中に好酸球という細胞が増加しているかどうかをみるたん検査など、専門的な検査が必要になります。
医学的に正確な診断としての(狭い意味の)慢性気管支炎は、多くの場合に肺気腫をともない、からだを動かす(労作時)と息切れを自覚します。
この場合、肺機能の検査をすると、最初の1秒間にはき出す(呼出する)ことができる息の量(一秒量)が減っており、これを閉塞性肺機能障害と呼びます。
これはたばこが原因でおこるため、もし、たばこを吸った経験がないのに慢性気管支炎と診断されたら、前述したような別の原因によって、慢性気管支炎の症状が現われたものと考えてみる必要があります。
たばこについては、現在、喫煙しているかどうかより、以前にどれだけの量を喫煙したかのほうが重要です。
たばこによる慢性気管支炎のなかには、肺機能検査が正常で、肺気腫をともなわない場合がまれにあります。この場合、咳と痰という症状だけで、ほかの異常がまったくないわけで、通常は病気には含めていません。
[治療]
たばこが原因である慢性気管支炎を治療するには、禁煙がもっとも重要です。
しかし、禁煙しても、かなり長期間せきやたんの症状が続くことがあり、禁煙の効果は年の単位で考える必要があります。
からだを動かすと息切れを自覚する場合は、気管支拡張薬と呼ばれる吸入剤がもっとも有効です。多くの内服剤の効果はかぎられています。
慢性副鼻腔炎に関連したせきやたんについては、副鼻腔炎に対する治療が必要です。
また、びまん性汎細気管支炎や気管支拡張症には、エリスロマイシンという薬を数年間服用し続けると効果があります。
気管支ぜんそくによるせきやたんには、吸入ステロイド薬によるぜんそく治療が劇的な効果を現わします。
[日常生活の注意]
安静にしていても、病気はよくなりません。毎日の散歩など、生活に積極的に運動を取り入れてください。
また、発熱など、かぜ症候群の症状があるときは、早く受診することが必要です。
予防としては、禁煙がもっとも重要です。
足の甲側の、親指と人差し指の骨の間を触ってみると、モッコリとした老廃物ででたしこりを発見されたら、気管支炎の人は、そこを押して痛みを感じると思いますので丁寧に押し潰してみて下さい。
気管支炎とは
気管支炎などの持病を持っている人にとっては、これから朝夕の温度差が益々激しくなってくると辛いでしょうね
これまで、気管支炎といえば、細菌やウイルス感染によるものがほとんどでしたが、最近では、大気汚染によるものや、花粉症などを含めたアレルギー、そして喫煙などで起こる気管支炎も増えているようです。
いずれにしても、気管支にまとわりついた病原菌や煙などの異物を体に外に追い出そうとする免疫機能の働きによるものですが、しつこい咳や痰が3ヶ月間以上続く場合は慢性気管支喘息と診断されるものです。
慢性気管支炎は、原因不明のせきとたんの症状が長く続く状態に対する病名です。肺結核や気管支拡張症によるなど、原因が明らかな病気の場合は、慢性気管支炎とは呼びません。
健康な人の気管支内をおおう粘膜には杯細胞という細胞があり、気管支腺という分泌腺が開口していて、空気とともに入ってくる異物から呼吸器を守るために、粘液や分泌物を送り出しています。これが異物をとらえて、のどのほうに押し出されたものがたんです。
しかし、長い間たばこを吸っていると、杯細胞や気管支腺が増加して、そこからの分泌物がたまってできる、たんも増えるようになるのです。
こうした症状がみられる慢性気管支炎は、ほとんどの場合、肺気腫という病気をともなうので、まとめて慢性閉塞性肺疾患(COPD(「慢性閉塞性肺疾患」))という診断名が使われます。
この場合、せきやたんという症状や慢性気管支炎という病気のようすは、肺の機能障害とはあまり関係がなく、むしろ病気としては、肺気腫のほうが問題になることが多いのです。
[原因]
慢性気管支炎は、長期の喫煙がもっとも重要な原因と考えられています。
喫煙による慢性的な刺激が、気管支の部分に慢性気管支炎の病変を、肺胞の部分に肺気腫の病変を、別々にひきおこすと考えられています。
日本では、蓄膿症(副鼻腔炎)が原因とみられる、咳と痰を示す患者さんが比較的多いようです。
欧米では、副鼻腔炎による、咳と痰を示す患者さんを別の病気と診断するのに対し、日本では、これも含めて慢性気管支炎という診断名を使う医師もいます。
[検査と診断]
少なくとも、1年のうち3か月以上咳と痰が持続し、それが2年以上続き、ほかの明らかな病気がなければ、慢性気管支炎と診断されます。
慢性気管支炎という診断名が安易に使われているという批判が多くあります。
実際、専門的な検査を受ければ、ちがった診断名がつくこともまれではありません。
たとえば、呼吸器の病気のなかで、咳と痰が長期間続くものには、びまん性汎細気管支炎(「びまん性汎細気管支炎」)や気管支拡張症(「気管支拡張症」)があります。
そして、この2つの病気は、ほとんどの場合、慢性副鼻腔炎をともなっています。
これらの呼吸器の病気がなく、慢性副鼻腔炎だけの場合も、せきやたんが続くことがあります。
鼻の症状がほとんどなくても、慢性副鼻腔炎がある場合がありますので、耳鼻科を受診することをお勧めします。
気管支ぜんそくも、咳や痰が長期間続く原因となることがあります。
ぜんそくといえば、息苦しい発作やゼイゼイまたはヒューヒューといった音が出る(喘鳴)などの症状があるのが一般的です。
しかし、このようなぜんそくに典型的な症状をほとんど示さず、咳や痰だけを症状とする気管支ぜんそくがあることもわかっています。
その場合、ぜんそくと診断することはむずかしく、薬剤を吸入して気管支が収縮しやすいかどうかを測定する気道反応性検査や、たんの中に好酸球という細胞が増加しているかどうかをみるたん検査など、専門的な検査が必要になります。
医学的に正確な診断としての(狭い意味の)慢性気管支炎は、多くの場合に肺気腫をともない、からだを動かす(労作時)と息切れを自覚します。
この場合、肺機能の検査をすると、最初の1秒間にはき出す(呼出する)ことができる息の量(一秒量)が減っており、これを閉塞性肺機能障害と呼びます。
これはたばこが原因でおこるため、もし、たばこを吸った経験がないのに慢性気管支炎と診断されたら、前述したような別の原因によって、慢性気管支炎の症状が現われたものと考えてみる必要があります。
たばこについては、現在、喫煙しているかどうかより、以前にどれだけの量を喫煙したかのほうが重要です。
たばこによる慢性気管支炎のなかには、肺機能検査が正常で、肺気腫をともなわない場合がまれにあります。この場合、咳と痰という症状だけで、ほかの異常がまったくないわけで、通常は病気には含めていません。
[治療]
たばこが原因である慢性気管支炎を治療するには、禁煙がもっとも重要です。
しかし、禁煙しても、かなり長期間せきやたんの症状が続くことがあり、禁煙の効果は年の単位で考える必要があります。
からだを動かすと息切れを自覚する場合は、気管支拡張薬と呼ばれる吸入剤がもっとも有効です。多くの内服剤の効果はかぎられています。
慢性副鼻腔炎に関連したせきやたんについては、副鼻腔炎に対する治療が必要です。
また、びまん性汎細気管支炎や気管支拡張症には、エリスロマイシンという薬を数年間服用し続けると効果があります。
気管支ぜんそくによるせきやたんには、吸入ステロイド薬によるぜんそく治療が劇的な効果を現わします。
[日常生活の注意]
安静にしていても、病気はよくなりません。毎日の散歩など、生活に積極的に運動を取り入れてください。
また、発熱など、かぜ症候群の症状があるときは、早く受診することが必要です。
予防としては、禁煙がもっとも重要です。
足の甲側の、親指と人差し指の骨の間を触ってみると、モッコリとした老廃物ででたしこりを発見されたら、気管支炎の人は、そこを押して痛みを感じると思いますので丁寧に押し潰してみて下さい。
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