やぶさか

幼少のころ　お寺で、
極楽浄土の絵と地獄絵図を見せられ、

悪い事は出来ないな〜と
自分なりに悟り、目に焼きつけた、今でも忘れない。　

やがて時は流れ、
小学６年の時学校給食の時間に、事件は起きた。

相変わらず悪ふざけばかりの自分は、
プラスチックで出来た折りたたみ式鉛筆削りの

折れてしまったプラスチック部位を、
何も考えず投げたのだが。

ブーメランのように
そのプラスチックが弧を描いて、

おかず入れの大鍋の中に
入ってしまったんです。（マズイ！）

誰も見ていない、（その時は思った）
そのままにしてしまったんですよね〜。

やがて机に給食が運ばれ、
「いただきま〜す」の声で一斉に食事が始まり、

一口目で「ガリ！！」

あのプラスチック片が、
自分の器に入ってたんです。

声が出ませんでした。
閻魔様の警告なのか、

一瞬、地獄絵図を思い出しました。
（天網恢恢疎にして漏らさず）とは

こういうことだったんでしょう
（自分の器で良かったけどね）

それから　ウンジュウネン、
その警告は、喉元を過ぎてしまった。

熱さを忘れちゃったんですよ〜。

自分は生かされているんだな〜と、
感謝しながらも、

相も変わらず、バカなことをやっては、
反省しきりの毎日です〜。