2022年03月18日
消滅する新幹線回数券
消滅する新幹線回数券
大阪と東京の間で移動を繰り返す人にとって、出費を抑えるための必須アイテムとされた新大阪−東京間の新幹線回数券が3月末で発売終了となる。ネット上で予約、購入できる「EXサービス」が普及し、こうしたチケットレス化による発売実績の減少が主な理由だ。かつて都心の金券ショップでは、仕事先や家族のもとへと急ぐサラリーマンらが「ばら売り」回数券を求め、長い列をなした。新型コロナウイルス禍前の同区間の利用者は1日およそ10万人。ドル箱路線の回数券消滅。
「激安販売・新大阪−東京1万3千円」
JR大阪駅のすぐ南側、4棟ある駅前ビル(大阪市北区)の飲食店街の中に点在する金券ショップの店頭には、新幹線回数券のばら売り額が大書されている。
窓口で買うより、もちろん割安。あるショップの関係者は「かつては回数券で出張費を浮かせ、ビル内の居酒屋で酒を飲んでから新幹線に乗り込むサラリーマンが多かった」と明かす。
東京行き最終の「のぞみ64号」は、新大阪駅を午後9時24分に発車する。会計を済ませて在来線で新大阪へ移動する時間を考慮しても、8時50分に席を立てば十分間に合う。
時計を気にしつつ、大阪での最後の夜を楽しむサラリーマンはコロナ禍前は少なくなかったが、多くの人がスマートフォンで新幹線を予約するようになり、回数券を求める人は近年減り続けている。
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