2018年02月12日
マスコミの影響、また、内閣府の発表の影響は大きいのだ、耐震診断は必要な人の帆ドントが実施していない
日経新聞の記事の影響は恐ろしい。
日経の耐震診断5割もされているという報道を額面通りに受け取る人が続出中!
もっとも内閣府がデタラメなのだが。
しかし、政府なのでさすがにデータは公表している。
それを見るといかにデタラメかも分かるようになっているのだが・・・
ブログの「教授のひとりごと」については、熊本地震の際に発見して、愛読をしているところ。
だが、日経新聞の記事の影響は大きいようです。
日経だから正しい記事?あるいは、内閣府が発表したのだから正しい、という先入観を振り払うのは難しいものです。
もちろん、書かれている数字が間違っているということではありません。
ただし、ここで議論されている数字がどういうものか?ということで話が違ってくるということなのです。
実際に、本当に必要な木造住宅の耐震診断はほとんど進んでいないのが現状です。
熊本地震で大きな被害を受けた益城町などは典型的な耐震診断をする必要のある地域ですが、ほとんど耐震診断はされず、また、耐震補強もされていない状況でした。
地震により被害を逃れたのは新しく建てたミニ区画の住宅団地や新築住宅。
基本的に古い住宅を持っているということは、高齢者が住んでいるということであり、耐震診断や耐震改修をするという意欲はないものです。
この教授は、
回答者の多くは「建物の倒壊」を心配しており、頭ではわかっていても実際の行動に結びついていないということか。
と書いていますが、では、頭で分かっているということは一体何だろうか?ということがポイントです。
E−ディフェンスによる木造住宅の倒壊シミュレーションがちょうど、このページには紹介されていますが、これを正しく理解することが、本当に頭で分かっているということでしょう。
つまり、木造2階建て住宅は1階がぺしゃんこになる。
1階がぺしゃんこになるから、1階で寝ている人が死ぬ。
ここまで理解をして初めて、頭でわかっている、ということになるのです。
1階がぺしゃんこになっても2階は残っているのですから、行動すべき内容は誰でも分かります。
1階に寝るのは危ない、2階で寝る、ということです。すぐにでも行動できるないようです。
ただし、2階で寝るのはいやだな、階段がしんどい、という不満が出てきます。
そのようなときに初めて、耐震改修をすれば、今の状態だと恐ろしい1階に安心して寝ることができますよ、ということで耐震改修という行動に繋がるようになると思います。
2階に寝よう!というのが最も地震による命を守るための行動を促す言葉なのです。
参考)
教授のひとりごと より、
2018年02月02日17:00
住宅の耐震診断「実施せず」半数以上
http://blog.livedoor.jp/mineot/archives/52144890.html
記事より、
・日経新聞(1/28付けの夕刊)に『住宅の耐震診断「実施せず」52%』という記事があった
・住宅の耐震化のためには、耐震診断をしてもらうことが第一歩となる。耐震診断を実施していないという回答が半数を超えている状況は問題だろう。また、住宅の耐震性が十分ではないにもかかわらず、耐震改修工事を実施しないという回答も多い
・回答者の多くは「建物の倒壊」を心配しており、頭ではわかっていても実際の行動に結びついていないということか。
・<E−ディフェンスで実施された震度7の震動実験。無補強の旧耐震住宅は1階がぺしゃんこになった(2007年2月)>
・やはり改修工事に必要な費用をどうするかの方が現実的な問題かもしれない
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