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2018年12月10日
磐田MF中村俊輔、22年目で初の無得点「引退が見えてくるって…」
ジュビロ磐田のJ1残留が決定的となった後半アディショナルタイム、ベンチスタートだったMF 中村俊輔にお呼びがかかった。「俊輔を突っ込んでスタジアムの雰囲気をサックスブルーのほうに持ってこようと思った」( 名波浩監督)。ボールに触れる機会はそれほどなかったが、指揮官なりの配慮があったようだ。
「いやー、反則だった」。試合後、足早に取材エリアに現れた中村は苦笑いを浮かべながらそうこぼした。ピッチに現れた時の姿は半袖ユニフォームに手袋。J1残留か、J2降格かが決まる運命の大一番への気合いの表れかと思われたが、「上着を脱いだら半袖だったので恥ずかしかった」と思わぬアクシデントの結果だったという。振り返れば不完全燃焼のシーズンだった。今季の出場試合数はわずか16。これは高卒1年目の1997年にJリーグデビューを果たして以降、最も少ない数だ。「リーグ戦では(初めての)得点ゼロだし、こういう1年になったのは計算外だった」。その原因は古傷とも言える左足首の痛み。オフには「いろんな人に見てもらいたい」と療法を模索していくという。
足首の状態と向き合う中で「引退が見えてくるってこんな感じなのかな…って思った」。だが、踏みとどまらせたのはかつてのチームメートであるGK 川口能活の存在だった。「そういう時にニュースが入って、自問自答できるチャンスだった。能活さんみたいに自分はもがいたのかなと思って、もっとやんなきゃなと思った」と率直な思いを明かした。
自身は治療に邁進する一方で、来季はチームの復権にも取り組む構えだ。「いまは個の力、自由ばかりを追求しているが、いろんなチームが戦術で個を引き出し、助けるという形になってきている」と現状の課題を指摘。「ビルドアップの仕方やサイドバックが中に入るのは新しい」と古巣の横浜FMを例に出し、「そういうところも必要になっている」とこの先を展望する。
来季からは外国籍選手枠が5人になるなど、Jリーグ周辺でも大きな革新の時期を迎えていることを受けて、「どういうことになるのかは分からないけど、そういうスピードについていかないと、今年みたいな結果を招いてしまう」と危機感を吐露。「これを生かさないで、また同じような合宿とかをやっていくと厳しい」とあえて苦言を呈した。