2018年05月07日
クロコダイル
ラコステの創業より20年ほど後の1952年に、香港のクロコダイルガーメンツ社が立ち上げたブランドが「クロコダイル」。
日本国内での展開としては、ヤマトインターナショナルが1963年に輸入する形で販売を開始。
ブランドの歴史では「ラコステ」より後発になるが、「ラコステ」が日本に上陸したのが1971年のため、日本においては「クロコダイル」が先に販売されていたことになります。
1980年にヤマトインターナショナルは日本におけるクロコダイルの商標を買い取り、輸入販売から自社ブランドへ切り替えています。
日米のプロゴルファーや阪神タイガース球団、巨人の中畑清とイメージキャラクター契約を行い、テレビCMや雑誌広告などの積極的プロモーションによって全国的にブランド知名度を高めていきました。
パクリだ!いや違う!長年に渡る両社の『ワニ戦争』については
商標権を侵害しているとして、ラコステ側がクロコダイル側を訴え、長年各国の法廷で争われ「ワニ戦争」と言われていました。
日本においては、高等裁判所において「両者の関連する標示は共存しており混同を起こさない。」と和解に達し、1983年に和解契約を締結しました。
フィリピンにおいては、2014年に「対象は安価な日用品や家庭用品ではなく慎重に購入する商品である、さらに文字と図形が組み合わされているため、購入者に混同を招くとは言えない。」とクロコダイルの商標登録に対するラコステ社の異議申立を退けました。
中国においては、共に高い人気と知名度があり、 『ラコステ=フランスワニ』、『クロコダイル=香港ワニ』と全く別のブランドとして認識されているため、混同することはないという理由で何度もラコステ側が敗訴していました。
しかしラコステ側が何度も訴え続けた結果、2003年10月23日、クロコダイル側が従来のロゴの使用をやめ、ワニの色に緑色を使わず、ワニの鱗を細かくリアルに描かれたものに変更することで和解しました。
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