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2022年04月04日

阿刀大足、事前工作として佐伯今毛人と空海を「橋渡し」

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阿刀大足、事前工作として佐伯今毛人と空海を「橋渡し」





空海=真魚は大人の「ウソ」には
本当は気づいていたと思うのよね!





15歳で、国学っていう讃岐の大学の
学生やっていたんだから・・・




まぁ、親族の期待もあって
中央に出たいと思っていた・・・
とは思うの。



阿刀大足は伊予親王
桓武天皇の弟3皇子の侍講を
務め朝廷の高官であり、
儒学者でもあった。






この大足の長岡にある屋敷に
大学受験までの3年間、
直接、大足から論語、孝経、
文章等の漢籍、漢文で書かれた
唐の書物を学ぶことになった。



今の受験勉強である。



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大学に入って卒業し、
官僚登用の国家試験を受けて、
中央の官僚なり、



やがては佐伯今毛人のような
高位高官に出世して
生家である佐伯家の興隆に
貢献するためだった。





この頃の平城京は都ではないが
鮮やかな青や赤で塗られた
異国情緒たっぷりの
七堂伽藍が立ち並び、三重、五重、
七重の塔が天空をついていた。



その屋根は立派な瓦で吹かれていた。



この時代の地方の農耕民の住居の多くは、
地面を掘って草ぶきの屋根を
被せたようなものであり
屋根が瓦で葺かれているものは
数少ない寺と国府の官庁くらいだった。




それだけに
地方から上京してきた真魚は
大きなお寺の絢爛豪華な佇まいに
圧倒され息を飲んだことだろう。





大足は真魚を、佐伯今毛人が建てた氏寺、
佐伯院に連れて行った。




氏寺とは祖先は祭り、繁栄を願って
建てた個人の寺のことだ。




佐伯院は五条六坊にあり、
南都七大寺の一つ、
東大寺まで歩いて1時間の所にあった。




また西に30分も歩くと
800名を超える僧が居住する
大安寺がある。




大安寺は仏教文化交流の
中心的存在となってお
唐唐から入ってくる最先端の技術や
知識の宝庫だった。





ほどなくして大足と真魚は
佐伯院を後にし
山城の長岡京へ向かい、
1日かかって大足の屋敷に落ち着いた。



大足の行動は真魚を連れて
わざわざ「顔つなぎ」をしに行った

と私は推察する。



なにせ、大足は60歳オーバー、
今、社会的地位のあるうちに


この佐伯直の真魚を
佐伯今毛人と結びつけ
後々のために「後ろ盾」となって
もらうために顔つなぎをした。




と言えるのではないだろうか?
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