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プロフィール

妻はタイ人、娘ばかり3人も!

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■近況

2009年の9月15日に脳梗塞を発症、右手が少し不自由になりました。
MRAで脳梗塞の部位を特定でき、素早い処置をとれたので大事に至りませんでした。
快復にむけてリハビリ中です。
(2011/01/01更新)

■自己紹介・リンク

[ はじめに ]
タイのスラチャイです。
英語学習に王道はありません。
毎日毎日の地道な努力の積み重ねが必要です。
スラチャイはNHKのラジオ英語会話で現在の英語力を身につけました。
一日僅か15分の学習でも数年間継続すれば相当な学習効果が期待できます。

[ 名前 ]
松井 清 (スラチャイ)

[ 略歴 ]
・福岡県出身
・国立高知大学卒業
・準大手建設会社に就職
・50歳で会社を早期退職
・99/10 タイ全土を旅行
・00/10 タイに移住
・03/07 カイちゃん誕生
・07/06 シーファーちゃん誕生
・現在タイ国コンケン在住

[ 座右の銘 ]
Slow and steady wins the race.
遅くとも着実な者が勝利する
(NHK基礎英語芹沢栄先生)

[ 学習の手引き ]
・音読して耳から英語を吸収
・Think in English.
・ネイティブ発音付辞書活用
・英英辞典を活用(英和も)
・翻訳和文で専門用語確認



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2011年08月29日

香山リカのココロの万華鏡:自己臭恐怖症 /東京

(Mainichi Japan) August 28, 2011
Kaleidoscope of the Heart: In defense of (a little bit of) body odor
香山リカのココロの万華鏡:自己臭恐怖症 /東京

A TV program I happened to see the other day featured clothing with odor-eliminating effects that have been a hit among consumers recently.
 テレビを見ていたら、「消臭効果のある衣料品がブーム」という話題を取り上げていた。

Sales of odor-eating underwear, socks and other clothing -- effective against everything from sweat and tobacco smells to the body odor of older men -- have been rising, according to the program.
汗やたばこのにおい、さらには男性の「加齢臭」といわれるにおいまでを消すという下着、靴下などが売り上げをのばしているという。

Sure, there are unpleasant odors, but do people really want to make everywhere odorless so much?
たしかににおいの中には心地よくないものもあるが、そんなにどこもかしこも「においなし」にしたいだろうか。

If you get too nervous about eliminating odor, that could stress you out in itself.
においを消すことに神経質になりすぎると、それ自体がストレスになるのではないか。

In my consultation room, I sometimes see patients who suffer from a unique condition called "olfactory reference syndrome."
 診察室でときどき、「自己臭恐怖症」と呼ばれる特殊な状態に苦しむ人に会うことがある。

These patients wrongly assume that their body odor is offensive to people around them.
これは「自分からにおいが出て、まわりの人たちを不快にしているのではないか」と常に気になる、という気配り型の神経症である。

They spray air freshener on themselves again and again before they go out, or even refrain from going out at all. 消臭スプレーを何度も振りかけたり外出を控えたりする人もいる。

They usually show up at dermatologists or other doctors first and are then referred to psychiatric clinics.
たいていの場合は「においを消したい」と訪れた皮膚科などから紹介されて、メンタルクリニックにやって来る。

Even if others tell them that they don't smell at all, these patients believe that they are "smelly and disturbing everyone." Many of these cases are difficult to treat.
いくらまわりが「においなんてしてないよ」と客観的に説明しても、「いや、におっている。みんなにいやな思いをさせている」という思い込みが強く、治療は難航する場合が多い。

Olfactory reference syndrome often plagues young people, whose futures remain undefined and who are still overly sensitive about what others think of them.
 この自己臭恐怖症は、自分の評価が定まっていない若い世代に起きることが多い。

Such a trivial thing as a friend turning his or her eyes away from them makes them think they are smelly and making others uncomfortable.
「人からどう見られてるのかな?」と過敏になりがちな年ごろでは、たとえば友だちがたまたま自分から目をそらしただけで「どうして? そうか、私のにおいが苦痛なんだ」と結びつけてしまうのだ。

In contrast, these symptoms tend to disappear naturally when the patients get jobs and gain a certain degree of self-confidence.
"I may have been wrong to worry too much about odor," one such patient said.
 だから逆に、仕事について自分に一定の自信がついてきたりすると「においのことは思いすごしだったかもしれません」と自然に治るケースも少なくない。

The current "odorless" boom, therefore, could be said to show that today even fully-fledged adult members of society lack confidence in themselves, and are always conscious about how others think of them.
 だとすると、誰もが「においを消さなきゃ」と必死になっているいまの時代は、おとなも自分に自信を持てず、常にひと目や人からの評価を気にしている、と言えるのではないだろうか。

Let's say a person became completely odor-free. Would he or she be liked by everybody? Probably not.
もし仮に完全に無臭状態を実現できたとして、それだけで誰からも好かれる人間になるかというと、それも違うはずだ。

Ridding odor is minimal etiquette, but it is nonsense to try to eliminate all your odor.
 最低限のエチケットとしての消臭は必要だが、「なんとしてもにおいをゼロに」などというのはナンセンス。

It is better to try and become someone who, even if smelling a bit sweaty, will be liked by everyone because of a cheerful smile and an even manner.
That's far better for each of us and for society as well.
それよりも、少々の汗のにおいなどはあっても、明るい笑顔やおだやかな口調でみんなから愛される人になることを目指すほうが、自分のためにも社会のためにもずっとよいと思う。

Whenever I see a person who fills up his or her room with deodorizers to remove any trace of bodily scent, I'm tempted to utter an old saying, "Too much of a good thing."
 部屋中、からだ中のにおいを消すために大量のグッズを買い込む人を見ると、つい「過ぎたるは及ばざるがごとし」と古いことわざを口にしたくなる。

(By Rika Kayama, psychiatrist)
毎日新聞 2011年8月23日 地方版
posted by srachai at 06:00| Comment(0) | 毎日英字
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