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プロフィール

妻はタイ人、娘ばかり3人も!

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■近況

2009年の9月15日に脳梗塞を発症、右手が少し不自由になりました。
MRAで脳梗塞の部位を特定でき、素早い処置をとれたので大事に至りませんでした。
快復にむけてリハビリ中です。
(2011/01/01更新)

■自己紹介・リンク

[ はじめに ]
タイのスラチャイです。
英語学習に王道はありません。
毎日毎日の地道な努力の積み重ねが必要です。
スラチャイはNHKのラジオ英語会話で現在の英語力を身につけました。
一日僅か15分の学習でも数年間継続すれば相当な学習効果が期待できます。

[ 名前 ]
松井 清 (スラチャイ)

[ 略歴 ]
・福岡県出身
・国立高知大学卒業
・準大手建設会社に就職
・50歳で会社を早期退職
・99/10 タイ全土を旅行
・00/10 タイに移住
・03/07 カイちゃん誕生
・07/06 シーファーちゃん誕生
・現在タイ国コンケン在住

[ 座右の銘 ]
Slow and steady wins the race.
遅くとも着実な者が勝利する
(NHK基礎英語芹沢栄先生)

[ 学習の手引き ]
・音読して耳から英語を吸収
・Think in English.
・ネイティブ発音付辞書活用
・英英辞典を活用(英和も)
・翻訳和文で専門用語確認



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2013年07月14日

香山リカのココロの万華鏡:別れが悲しいのは病気? /東京

July 07, 2013(Mainichi Japan)
Kaleidoscope of the Heart: Is mourning the loss of a loved one an illness?
香山リカのココロの万華鏡:別れが悲しいのは病気? /東京

In May, the American Psychiatric Association's "Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders," used by psychiatrists around the world as a basis for making diagnoses, received a major revision that has become a large topic of discussion in psychiatric circles.
 世界の精神科医の多くが使っている診断の基準が、米国精神医学会が作成した「診断と統計の手引き」。5月にそれが大改訂され、精神医療の分野で大きな話題となっている。

Among the revisions made, what bothers me is the deletion of "bereavement exclusion" in the section on depressive disorders. In the previous version of the manual, there was an exclusion saying that when people lost a loved one, they shouldn't be diagnosed with depression for the next two months even if they showed symptoms of it. In the new version that exclusion is gone, and the death of loved ones is generally treated the same as other stress or shock factors, with patients to be diagnosed with depression if they show depression symptoms for two weeks.
 変更点の中で気になるのは、いわゆる「うつ病」の診断から「死別の場合は除く」という箇所が削除されたこと。前のバージョンでは、愛する人などとの「死別後の2カ月間はたとえ症状が出そろっていても『うつ病』と診断してはならない」との注意書きがつけられていた。今回の改訂ではそれがなくなり、「死別」を基本的には他のさまざまなストレスやショックと同じように扱って「2週間いくつかの症状が続いていれば『うつ病』と診断される」ということになったのだ。

To be frank, I am doubtful of the correctness of this change. I myself lost my father over two years ago, and I feel that since then my view of the world has greatly changed. I continue to go to work because I can't leave my job unattended, but sometimes I am struck by indescribable feelings of emptiness.
 はっきり言って、この改訂には疑問を感じる。私自身、2年以上前に父親を亡くしたが、あれから目に映る世界がすっかり変わってしまったような気がしている。仕事に穴を開けるわけにはいかないので出かけてはいるが、時々例えようもないむなしさに襲われる。

I often see people in my consultation room who complain of sadness and regret after the loss of a spouse or child. I sympathize with them greatly, because considering how much I am affected by the loss of my aged father, the loss of one's child seems like it must be unbearable. Except in extreme cases, I don't feel like labeling these people as "depressed." However, if I send them away with a diagnosis of "completely normal," patients having trouble sleeping can't get prescriptions for sleeping medicine, so with no other choice I diagnose them with "insomnia," or with "psychogenic reaction," a response to temporary but harsh psychological stimuli.
 診察室には配偶者やわが子を亡くした後の悲しみや苦しさを訴える人が、しばしばやって来る。私は「年老いた父との死別でさえこれほどこたえるのだから、わが子との別れがつらすぎるのは当然のこと」と深く共感し、よほどのことでない限り「うつ病」などと病名をつける気にはなれない。ただ、「まったく正常」としてしまうと不眠を訴える人に睡眠のクスリを処方することもできないので、仕方なく「不眠症」とか、一過性のこころの激しい反応ということで「心因反応」といった病名をつける。

Perhaps before long, I will have to tell a person who comes complaining that, three weeks after a family death, they feel down and without energy, "That's depression. Let's take some antidepressants and get better."
 もしかすると、これからは「3週間前に家族が亡くなり、それから気持ちが落ち込んで何も手につかない」と語る人にも、「それはうつ病ですよ。ちゃんと抗うつ薬を飲んで治しましょう」と言わなければならなくなるのだろうか。

In our lives, we have many sad and hurtful experiences. That is something all people face, and one might even say the ability to mourn deeply and for a long time is a defining characteristic of humanity. A society that labels that without exception as "depression" is both shallow and dull.
 悲しむこと、つらい気持ちを抱えることを、私たちは人生を生きる中で何度も経験する。それは人として当たり前のことであり、もっと言えば「深く長く嘆き、悲しむことができる」ということこそ、「人間らしさ」の条件なのではないだろうか。それが一律に「はい、それは病気です」と言われ、治療の対象になるような社会は薄っぺらく味気ない。

The Japanese Society of Mood Disorders has not yet announced how it will react to the revised manual, but I hope that they will say, "Being sad because of a family member's death is not an illness."
 日本うつ病学会は、この度の改訂を日本でどう扱うか、まだ指針を発表していない。「家族との別れが悲しいのは病気じゃない」と言ってくれたら、と願っている。

(By Rika Kayama, psychiatrist)
毎日新聞 2013年07月02日 地方版
posted by srachai at 07:50| Comment(0) | 毎日英字
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