2018年12月11日
石田衣良(作家)
異名
☆『ヒトコト』知識―――
「他」との繋がり(コネクション)
名言〜
●教室に入ってきて、パソコンは起動しているものとして、フラットのまま書き始めたほうがいい。
●楽しいなと思うのは年に二、三回、
意外と苦しいときがある。
「結末も決まってて、どういう話をも書くのも決まってて、後半かくと楽しいだろうな、と思ってるのに
冒頭が書けない」
『それは僕もあります、そういうときって自分のこと責めるでしょ?でも違うの、かけないのはその世界のキャラクターができた
物語ができた全部こうだなってのがかけないときは自分の身体とか心とかがその作品の世界のことを感じ取れていないよまだ、
そこは無意識的なものが働いているので、時間がかかるんですよ、この世界で吹いている風はどうなんだろう、とか
この気温はどうなんだろうとか、始まるときの主人公の気持ちってどういう風になっているんだろうか、っていうのが
まだつかめてないんだよね、なのでそこは、しょうがないんだよね、そこはもう苦しむしかない時間なので、
今まで作り上げた世界に体がゆっくりと追い付いていくので、
その時間はすごく苦しいけど、絶えざるをえないかもしれないね
まれにすぐに書けるって作品もあるけども、めったにないので。 3/4
人生って退屈じゃないですか、そのうちの何%かも退屈を奪えたことがうれしい
●「だいだいライトノベルってキャラクターが魅力的で、でも私それ作るのものすごく苦手なんですよ、そこを考えるのが一番きついです」
●「まんが読みます?漫画のキャラクターってうまくないですか?漫画のキャラの最初の決めって最初の駒なんですよ、
特徴を最初に出したときにつけてしまえばいいんです。
だから、キャラクター小説の場合は出オチを狙う。これがいいですね」
「わりと、最初は濃いめに出して、そのあとにキャラクターを普通に戻していくのがキャラクター作りではいいのかもしれません」3/4
●プロットを書いてからのほうが最終的な成功率は高いような気がします。
●もっといいもの書かなきゃと思いつぶれてしまうこと。
多分それが一番おっきな壁かな
●1つは毎回面白いのかけなくて、編集者に毎回突き返されてしまう。それで腐ってしまう
でも編集者が言うものはこれは本当につまんないんだよね
2つは自分へのプレッシャー考えすぎて、つぶれていくんだよね。1-4
●小説って歌のようなものがあるから、例えばカラオケ歌うときに、これをどう歌ったらいいんだろう?って
ずっと迷いながら歌うとだれにも届かない。そうやって書く小説って書くほうも読むほうも集中できない。1-4
●みんなどこがで完璧なものがあるに違いない、パーフェクトな小説がどこかにあるに違いない、って思いこんでいる
「で、誰かが書いた小説読んで、あれが完ぺきだったあれが完ぺきだったってああいうの書かなきゃ、ああいうの書かなきゃって、
なっちゃうんだよね、そうなるとつぶれていくので、そこはちょっとゆるくてもいいかもね」1-4
●
●どこまで編集に頼っていいのか、法律のこととか自分では調べきれないことがあって、
細かくやったほうがいいのかわからない。
「そこはあなたが落ちつく方でいいと思います。、あとはあまりにも編集のいうこと聞きすぎちゃだめだよね、編集者も人間なので
やっぱり自分のバイアスがかかるから、それを聴くことで作品がだめになったりすることもあるので」 0/4
●自分の損得を決めておけばいい
「これは損だな、これは得だな」1-4
●不安が二つ
・一つは
この小説おもしろいんだろうか?
でもこの【面白いんだろうか?】というのはプロになっても一切解決できません。
・もう一つは、こちらは解決できるんですよ
【自分はこの世界のキャラ、物語、設定を知らないんじゃないかという不安です】
知らないかもしれない不安は調べますよね、資料とか読みます、人にも会います。
【でも、本当のこと言うとある生き方を完全に知ることは無理なので、警察だったり、学校の先生だったり】
これの解決方法は【自分は知っていると思い込むことです】
だから小説はどんなに頑張っても嘘だ、ということです。
『死ぬまで嘘ついて書くぞ!』という感じで書いてった方がいいと思います。」
★多分だけど、音楽聞いていわいるミュージック聞いて勇気とかやる気がでてるけど、
多分作家になったときでもこうやって勇気もらってるんだと思う。
結局、今の自分の延長戦でしかないからね。
●小説っていうのはパターンが決まっていてそこが繰り返し、繰り返し売れてるんですよ。
「ここのジャンルのもの書きたいなと思ったらとりあえず1000冊は読みましょう」
●人生って退屈でしょ?巨大な量の暇を抱えていきてるじゃないみんな、仕事するとか言ってるけど、
仕事なんて大してしてないからねみんな、サラリーマンってだいだい仕事をしているふりをしている人のことをサラリーマンというので、
核として考えたら、3〜4時間ですよ、本当に集中してやっているのわ。
世界中には退屈の山があると、でも自分の小説で、退屈の山をざくざくとけずっていくのが楽しい。
●キャラクターづくりにはいろんな方法がある。
・毎回自分のことをかく。キャラクターに自分を入れる。っていう人もいれば、
・何かのために作る。(社会に向けて)
・ストーリーに合わせて作るっていう人もいる。
・とにかく魅力があって、この人なんだ?っていうのをつくらなくてはいけないかもしれないね。
どの形でも成功している人はしてるんですよ。
「ぼくが理想的だなと思うのは生き生きしている人、小説の中で、歩いたり走ったり、おひさまだったり、おいしいものだったり
すごく敏感によく動く心をもっていて、いろんな人と接しあったり、でもかならず自分は入ってないといけないので、
●漫画はキャラクター作り一本なので、そのあとの展開は後から、いくらでも替えれるからね。
ちびで純粋無垢で、やたら強い、これハンターハンター、ドラゴンボール、七つの大罪、マギ、そういう大道のキャラクターを
自分なりにちょっといじってみる、っていうのもいいかも。
●小説を、キャラクターをどうやって、動かそうかな、とか、世界をどういう風に描こっかなていう、ステップステップの一個を
これおもしろいな、とか、こんなのいいんじゃないかとか、自分で楽しんでのっていけると小説は良くなると思います。
あるひとがさ、やっぱりのびのびと自分の力を発揮したいのを見たいんだよね。
●そして、山場(見せ場)と見せ場のところの泥の間のようなところはどう短く乗り越えるか、そのための技を考えてみてください。
(後から現実を塗り替えるよな、強大な力でそんなのなくす)
●テーマの選び方っていうのは、「面白い世界」を書くってことなんですよね。
面白い世界とか、面白い世界がある。例えば、小説がバトルロワイアル、(人と人が最後の一人になるまで殺し合いをする)
これ確かに面白ですよね、でもその下にバトルロワイアル読めばよく分かりますけども、殺し合いする人たち同士での、
友情であったり、あるいは人間の狂気であったりという、
【設定のバトルロワイアルの面白いところと】
【その人間性だったり、友情だったり】ここがいわいるテーマってこっちなんですよね。
なんで、【バトルロワイアルという設定】と【テーマ、友情、狂気】をどうつなげるかっていうこと。
●小説では、本当にいろんなことが言えるんだけど、本当に伝わるのは、一個か二個しかないんですよ。
それはものすごく簡単なことです。
例えば、単純に言いますけど、ラノベだったら、妹を命がけで守るのが兄の仕事だ。ということで一冊かけるんですよ。
でもそれはレオンみたいな映画なると、バチっと生きてくるでしょ?
なので、レオンは無垢な女の子を男がバチっと守るという
その勇気だったり、愛情がテーマ、なんだけど、
ところが映画なった途端に、【設定】【世界観】あんな数のあれはフランスでしたっけ、フランスの官憲を(官憲:役所、役人、警察官))
殺しまくる話になるわけじゃないですか。
なので、【設定】と【テーマ】をうまくリンクさせる言葉を考えて、
【テーマ】を普遍的にして、【設定】を極端にするのが、一番いい組み合わせだと思います。3-3
●出だしで説明しない3-3
●あらすじ
これが、映画みたくなってしまっていること。
「怪人だれだれ登場、うわーすごいサスペンスだ、怖い」とかって書いて、「この後の彼らの結末は」
みたいなことを書いてしまうんです。
そういうのは自信がないとそういうことをかいてしまうので、
お話が面白ければ、全部道筋をかいても、「お、なるほど」と思います。
なので、あまり考えず、フラットに書いていった方がいい。
●小説に関しては、皆さんの場合強制されてるわけじゃない。まったく。
それでも、なにか向かい続けているものが自分の中であるっていうものが、(戦いつづける)
それが、本が売れるとか売れないとかっていうのも何なんだけど、大事だなという風に思います。
そういうのを一個持っている人生のほうが一本芯が通るし、素晴らしいものだと思うんだよね。
●登場人物のバリエーションが少ない、という質問。男性がいつもあたふた。女性がどS。
それみんなの大好物なので、それパターンとして、一個あるといいけども、そこで逆にドSを作ったら逆に違うやつ作ろうとは思わないの?
書いているうちにその人のドSみたいな展開になってしまう。
S女とM男の話あるじゃない、これが例えばシリーズになって大ヒットとかするとするじゃない。
そうすると読者はこれを永遠と求めて、違うもの書くと、あああの人変わってしまった。変だな、って言われてしまうんですけど、
ただ、このパターンで一冊、二冊やってしまうと、
そういう場合は思う存分Sをやったほうがいいんじゃないですかね。
それをビジネスとして、切り札として持っておいて、また全然違うものが書きたいなと思ったらそれをやる。
これが正しいからこうするんだっていうのではなく、自分がこれが居心地がいいとか、あ、そろそろ違うのかもしれない。
と感じたときに、動くっていうのが本当は一番いいんだよね。
自分の中にないものを無理矢理、じゃあこれはMの女の子にして、こっちの男の子はSにしよう。
とすると、物語が弾まないし、面白くならないので、
●書きたいものと読まれるものって確実に違うんですよ。受けるものそれとも書きたいものを重要視するのか、という質問。
受けるものは違うって言うけれども、実は受けるものって実はないんだよね。
だからみんなは「あんなのがうけるんだから、あればっかりやってるやつはいいよな」って言うけど、3/3
そういう人は実は受けるところを狙って書いたんではなくて、それが好きで書いてる人なんですよね。
●友人の作家とスパイ物を書いたんですよ、一章ずつかいて、これをかけば絶対に受ける、っていうのを作りこんで
作家の友人とこれは大傑作、と言って
書きあがったものを編集者に持ち込みましたが、それはさすがに返却です。
●わからない世界の取材とかってどこらへんまでやりますか?
ある、ウイルスの話をやった時にはあそこに行きました。
国立感染症研究所。でも、それは資料にあったりするのはできるかぎり、やったほうがいいけど、
そこから一歩飛ばなきゃ面白くないよね、だからやれるだけやったら、一回それ忘れちゃって、よし、
その作品の中で一歩飛ぼうっていう風にしないと、あの勉強した後見たいのを読みたくはないのでこちらも。
面白い小説が読みたい、頑張ったねと褒めてもらいたいわけではない。
だから、やれるかぎりやってそれは忘れて、オリジナルの世界を思いっきり立ち上げる。
で、そのときには自分で気が付いた嘘だったらいいよ。事実に反しているけど、これは作品のために必要なので、
ちゃんと嘘をつくぞって決めて書いたら全然OKだから。3/3
●プロットと実際の小説のずれは必ず出てくる。
ある人で、半年とか9か月はプロットを考えてるだけで、過ごすんだって。
で、実際に小説を書くのは、それに基づいてかいているだけだから、三か月くらいで上がるらしいの小説が。
だから、そういうタイプの人はそれでいいし、今言ったみたい、感情がどんどんアメーバ状につながったりして、
いろんな人同士が、中でつながったりするので、基本的には後に出てきたほうを信用したほうがいいです。
えーだいだいにおいて、作家は頭より、心のほうが賢いからです。小説家っていうのはそういう人間で、もし、
心より頭のほうが賢かったら本当に研究所とかに行ったほうがいいですよ。で、作家の場合は身体と心にしたがうというのが正解だと思います。
●で、小説の場合、初心者とかベテランとか本当に関係ないんです。
ようするにデビュー作でわーっとデビューして一冊で世界をひっくり返すみたいなことが往々にしてあるので、
自分が一切ベテランであるとか、新人とかいうのは全然ないし、
とにかく、自分が見えて当たり前だ、という世界を自分に嘘がない感じで書いてみるっていうのがいいと思います。
自分の見える視点で、これは当たり前だよな、と思うことをやってみるといいと思います。
なぜなら、それぞれの見ている人のところはまったく別の世界なので、その当たり前は通じないんだよね。
だから、みんな「自分はつまらない人間だ」とか言いますけど、そんなこと一切なくて、それぞれの視点で世界をちゃんと切り取っているので
心配はないですよね。3/3
●第三回1/3
正直言って今、出版の業界って良くないって、みんな聞いてるじゃないですか、で本の世界は今ね、
アマチュアの世界になってきています。だからアマチュアの作家が書いたもののほうがある意味売れるんですよね、
それはライトノベルだけではなく、大人の小説でもそれはわりとあり、初めて書いた素材のほうが読者の食いつきがいいんですよ。
うまさとか、スケールの大きさとかいうより、親しみやすさとか、分かりやすい面白さを求めているからだと思うのよね。
●下手さ。文法の下手さが今は一つの魅力なんですよね。フレッシュさが。
この下手さというのがひとつの魅力なんですよね。ただずっと一生ネットで書いてるだけじゃないじゃないですか。
でも、これをいつかプロに切り替えなくてはいけない。
なので、っこのフレッシュさを残しながら、例えば、プロの技というか、このうまさを身に着けて行って、
で、プロの作家になってこれを両方とも使えるといいです。
なんか今回は下手うまでフレッシュだね、と
なるほどこの人、ちゃんと書けばうまいんだなっていう。
●フレッシュさがあるものはキャラとストーリーはいいんだけど、物語もだんだん展開していって、
でも、小説は描写が使えるので、例えば「地下鉄」だったら、
・自動販売機 ・湿った風 ・疲れたサラリーマン ・げろ
で、もし教室をかくとしたら、とりあえず教室にあるものをとりあえずザーッと出してみる。
そしてその中で、本当に忘れられないし、やっぱりぽいんだよね、っていうのを例えばこの中のベスト2.3を選んで、
それを、リズムよくさくさくっと書く。そうすると、その情景が読む人にもなるほどなって伝わってくるもんなんですよね。
●描写がその世界観を決定ずけるときがある。
サラリーマンがいる。
線路の中に闇がある。
それでゴキブリがあるとするとですね、
こういうものが全部、その作品の空気感を決めていくので、ここらへんでツボをそろえてあげるといいです。
なので、やっぱりまだ皆さんの小説はどちらかというと、トーンが一定しないんですよね。
コメディならコメディでそのトーンがずっと続くとか。
ホラーならホラーで続くっていうのが、ブレたりするので、それで一番そのトーンのコントロールがしやすいのが描写です。
キャラとか突飛なストーリーよりは、こちらが作品の空気全体を作るので、
なのでここの描写の部分をひと手間かけて、書いていくと、小説全体の厚みが出てくると思いますね。2/3
●だから、普段からもの見ておく訓練をしておく。
この教室にはいるにしろ、どうなってるんだろう?っていうのをバーッと見ておく。で、
この真っ白い世界のイメージを作品の中で使いたいなと思ったら、引き出して使えるようにしておく。
で、そういうことをこれから意識してこれから、やってみてください。
2/3 第三回
●で、このフレッシュな甘ちゃんな新鮮さに描写力が加わっていくと、素晴らしいと思いますね。鬼に金棒になると思います。
●で、一番おもしろいパターンは、こういうのを自分で書きながら、だんだんとこう書けばいいんだというのを発見しながら、
書いていければ、読者にとって、最高に面白いです。なぜなら読むほうも、あ、この人新しい世界を切り開いている。
その書きながら、うまくなっていく感じがみんなに伝わるからです。
●描写の書き方にも種類があって、
「その所に思い浮かべられるものをすべて、全部だすっていう人もいます」
比喩すれば、線画で軽く書いた絵もあれば、油絵みたいに、濃くて周密に書く人もいるのと同じで
とりあえず、一番大事なのはある情景をきちんと、観察して思い浮かべておくことと、
そこの中で、自分のセンスをいかして、セレクトするってことですよね。
俳句とかもそうなんだけど、全然別なものを無理矢理バチンと合わせると、なるほど、これはセンスいいねっていう組み合わせが
できるわけじゃないですか。
だから、このようにワントーンでそろえるのはわかりやすいですけど、その中に自分のオリジナルのセンスを一発放り込む。
この外し具合は描写とか、おしゃれは決定的です。
どう外すか、ここが腕とセンスの見せどころなので。第三回 2/3
●だから、普段からなるべく、いろんな本だったり、雑誌の写真なんかでもいいです。イメージをいっぱい持っておいてください。
普段からもの見ておく訓練をしておく。
この教室にはいるにしろ、どうなってるんだろう?っていうのをバーッと見ておく。で、
この真っ白い世界のイメージを作品の中で使いたいなと思ったら、引き出して使えるようにしておく。
で、そういうことをこれから意識してこれから、やってみてください。
●だから、結局なにかやって、何か見て、経験して、映画を楽しんだり、デートをしたりする。
そういう日常生活の中で感じたことは、全て小説にいかせますからね。
それをもっともっといきいきに、してほしい。
●まだ、みなさんの小説はまだフラットだと思う。
人が出てくる→何かを話す→なんとなく事件が起きる→なんとなくドタバタして解決する→
でも、その背景の絵が、ずっと書き割りのようだし、(書き割り=舞台や演劇などで使われる、背景画のこと)
ある場所の説明もなく、教室にいて、街にいて、裁判所にいて、みたいな感じで終わっちゃうので、
そこになにかリアルさだったり、この世界は本当にあるんだなって感じのが欲しい。
あの、ぜひ、技を身に着けてください。
でも、その技っていうのも、テクニックではないんですよね、形としてもテクニックだけど、
そこは、みなさんが本来もっている、皆さんが暮らしてきた経験とか、センスとか、イメージの力なので、
そこをうまく開放するコツだけです。そこをうまくやれば、かっこいいものを書いている人は、もっとうまくなるし、
エロいのをかいている人はもっとエロいのを書けると思います。
●小説を書いているときに、割とみんな冷静にお話を進めよっかなとか、この場面どうしよっかなって
考えて書いていることが多いと思うんですけど、そういうときこそ、100%恥ずかしい感じとか100%刹切なかったときの雰囲気を思い出しながら、
半分は冷静に半分はそういう時に思った気持ちをだしてほしい。
●人間は気分な生き物なので、その人の書いている人の気持ちがやっぱり、文章
例えば、机とか天井とか書いても、ロマンチックな気持ちで書いているときはやっぱりロマンチックな机になるんです。
なので、その辺りは、怒りでもいいし、憎しみとかエロスとか恋愛とかでもいいんですけど、
そういう感情はできる限り覚えておいて、「一番悲しかった時の感情ってどこだっけかな」
そういうのを使う。
そしてよく、俳優さんがいいますよね、「泣いてくれ」って言われたらその時の感情を「おばあちゃん」がなくなったときとか。
小説家も今までの経験の中からひっぱてきて、よーく味わいながら使うんです。
悲しさの極致とか恋愛で幸せだったときはどんなかんじだったかなとか。
ここをうまく使うと、小説の幅がすごくひろがるんだよね。
だから、小説って突飛なキャラとかストーリーとかだけだと、わりと小説ってフラットにある程度のところで収まってしまうんですけど。
そういう自分の中で今まで興奮したとか、一番悲しかったとかあると、フラットなものの平行なものより、こういう波が出てくるんですよ。
文章のなかでこういう気持ちのうねりだったり、視線のうねりみたいのがでてくると、やっぱりフラットものよりは断然強いんですよね。
(だから、かしこまっているといつまでたってもいいものはかけない、やっぱり感情で書くものなのでしょうせつは)
●小説はうんと好きか苦手かがいいと思います。第三回3/3
●キャラの名前はどう決めてるの?
まあ、これはラノベのキャラとかの話なんですけど、やっぱりキャラの名前いじりすぎ。
ラノベとか、この世界は現実のものではない、っていうとんでもないデスゲームであるっていう架空の世界で作り上げているのであれば、
逆に登場人物15人が全部へんてこな名前でもいいです。
私の場合は「咲世子」って名前にしました。ちょっとセンスがあるけどくどくないぐらいの名前がいいです。
兼好法師がいってるんですよね、あまりにも突飛なことをするのはやっぱりイケてない人だって。
だから千年ぐらい前からそうみんな言ってるんで、あんまりきらきらネームとかやめたほういいかなあ。
●推敲のこつとかってありますか?
実は小説ね、もちろん推敲して直したり、組み替えたり、セリフをいじったり見たいなことがあるかもしれないんですけど、
本とは小説ってそんなに直んないのよ、だから二回か三回しか読めないと思う。三回四回五回って呼んでいくと、
自分でもわかんなくなっちゃうので、なるべくフレッシュな気持ちできちんと読み直して、いじったらそっからは
そんなにいじらなくてもいいんじゃないですかね。だから、ぎりぎりまでいじってしまう、もちろんそういう人もいるんだけど、
手離れをよくして、次のものを書いたほうがいいと思う。
なぜなら、手直しするよりも、新しいもの書くほうが腕がよくなるから。腕が上がるので、その直すために、半年とかかけるっていいうなら
もったいないので、その半年があるなら、もう一冊書いてください。で、自分の中が空っぽになるっていうのは基本的にないので、
とりあえず書く。昔に戻るよりだったら、前に進むほうが、いいんじゃないかな。
●その、プロもアマチュアも本当は関係なくて、
作家の場合、おんなじ山を勝手に別々に上ってるだけなんですよね。で、その中で、本当に優劣はないと思っています。
ま、たまたま大ベストセラーになったとしても、あるいは夏目漱石みたいになったとしても、1000もすれば
みんな忘れてしまいますから、みんな同じ種族の人がいる。そんなかで先に書いている、ちょっとうまいぐらいの人がいるってだけのことで
基本はみなさんとまったく変わらない。なので、プロの作家はあまり特別に考えないほうがいいですね。
今、自分が持っている武器でとにかく戦い抜くっていう、その決意があれば、大丈夫だと思います。第三回 3/3
(つまりは、こういう変えなきゃという気持ちも大切だけど、そうじゃなくて、)
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