2018年12月10日
石田智広(石田さんチ)
『石田家のムードメーカー』
『石田家きってのコメディ担当』
「あ、おじゃましまーす」
「なんそれ?」
「おかあさんから一杯預かってきた。コロコロとか掃除しろって。」
「あっ!掃除機買っ・・・・使ってる形跡がないんだけど。」
「これでも自立してるんだよ。」
「じゃあ、そうじするようになったの?」
「いや、しなくなったらとことんしないよ。ゴミ袋がすっとく2までたまったあたりからやり始めるかな。ゴミはねやっぱりなかなか捨てられないんですよね」
もうストック二まで一杯じゃないか。
「しつれいしまーす」
冷蔵庫の中に不思議なキャラがうかがえます。
「ビニール袋なんなのこれ?」
「それね、ビニール袋事食材を入れてるんだけどね、出す時は食材だけだから残るんだよ。今までの抜け殻。この辺はだいたいあれだからね。冬場の鍋通路だから。どうしてもね汁けがついちゃんだよね。」
「鍋を運ぶ導線ってことね」
「このへんね、鍋の足跡があるよね」
みなさん、お正月早々、こんなお見苦しい場面をお許しください。これも人間を見つめようとする今井ディレクターの狙いなんです。
勤め先の製鉄所までは、車で十分。早番もあれば、夜勤もありますが、職場ではそろそろベテランの域。日本の生産業を支える頼もしい人材が、埃だらけの部屋で暮らしてるなんて、ちょっと悲しいかも。
「彼女とかは?」
「ない!そもそも家に引きこもっている男がどうやって出会いを見つけるのだよ。」
「そうね。ちなみに悩みとかはあるの?」
「悩み?・・・・・悩みねえ・・・」
間が長いねえ。
「もうちょっとここら辺が発展しないかなって思ってるけどね。」
「まちが?」
「行く目的ができるようなところがありゃいいんだけどね。あれ?なんか新しい建物ができてるんじゃね?って見てみると老人ホームだったりするし。」
やっぱり彼女は無理か。
2----------------------------
人はなんのために働くのか。製鉄マン石田智広は30歳になった。
「ただいま」
日本のインフラを下支えして十二年、生き方に疑問などもったことはない。深夜、直帰して料理にかかる。
「サバ」
ノルウェー産は侮れない。
「うまいよね 塩サバとか」
好物の筑前煮が値引きだった。就職と同時に一人暮らし。九人兄弟の四男は痛いところを突く。
「大家族を見ている人なんてねドキュメンタリーなんか期待してないよね家族ゲンカとかね、アクシデント、バイオレンスに期待してるんだろうね。だけどあれだね、大家族モノの企画の中で全員、成人した大家族なんて撮ったことないね
それはそれでまた新鮮味があるよね。すっげ登場人物全員おっさんの大家族theおっさんみたいなね。」
「ほっとした」
「まあ そうよね」
(智広のありーとの思い出は?)
「来るたびにほえられてた。すっごい牙出してほえられててね。わんわん!ヴーヴー言って、牙むき出し初めて、で、ようやく姿があらわれて、で止まるんだよ。「なんだよ、お前かよ」みたいな顔されてさ、これ毎回よ」
「たのもう!」
彼女もいない智広なら、旅費も助けてくれる余裕もあるだろう。孝之君はそう踏んでます。
「なんなんだよお前」
「我慢強さがないよね」
「今度ここにいくことになったから、智広にもぜひ参加してもらいたいんだ。」
「これ右読み?」
「伊東の温泉なんだけど・・・」
「ふっふふふふ」
「なにここ?急にどうしたの?静岡?」
「みんな満場一致で智広の預金口座から出すことになったから。みんななんかいーよーって感じだったから 大丈夫大丈夫 智広には迷惑かけないから 智広の預金口座からちょっと・・・」
「それ 俺の口座に 迷惑かけちゃうじゃん!」
「だから智広には迷惑かけないからさ。預金口座にはちょっと迷惑かけるけど。智広にはかけないようにするから」
「だけど、せっかくこの前新しいクレジットカード来たのにさ、そんなさ」
「クレジットカードの使い方知ってんの?」
「しらない」
「だから、いい大丈夫。」
「なんかこうね、静岡の温泉にどうしていきたいかみたいなところから始まるでしょ普通。とりあえずどうしようかー温泉入りたいなーじゃあ静岡にしようていうのは、なんかこうね、なんかこうね、あざとい」
「そうねーいいからお前黙って金払えよ。」
「やだよ!静岡が悪いわけじゃないんだよ」
「うんうん」
「距離的に!なんかこうねー行きたいっていうボルテージが上がらない状態で行ってもね、なんも思い出に残らないようななんつーかねー、温泉入ってきたなーみたいな感じで帰ってくる気がするんだよ。」
「あーなるほどね、ちょいみして」
くるくると丸めた髪を智広の頭に当てる。
「なんで!そうじゃん!」
「いいから黙ってついてこりゃいいんだよ!」
「じゃあさじゃあさじゃあさ、智広、俺ここ行きたいっていうすごい思いがあるとこあんの?」
「ない」
「こいつ語ってんなーっと思ったらこいつなんも考えてねーの」
『石田家きってのコメディ担当』
「あ、おじゃましまーす」
「なんそれ?」
「おかあさんから一杯預かってきた。コロコロとか掃除しろって。」
「あっ!掃除機買っ・・・・使ってる形跡がないんだけど。」
「これでも自立してるんだよ。」
「じゃあ、そうじするようになったの?」
「いや、しなくなったらとことんしないよ。ゴミ袋がすっとく2までたまったあたりからやり始めるかな。ゴミはねやっぱりなかなか捨てられないんですよね」
もうストック二まで一杯じゃないか。
「しつれいしまーす」
冷蔵庫の中に不思議なキャラがうかがえます。
「ビニール袋なんなのこれ?」
「それね、ビニール袋事食材を入れてるんだけどね、出す時は食材だけだから残るんだよ。今までの抜け殻。この辺はだいたいあれだからね。冬場の鍋通路だから。どうしてもね汁けがついちゃんだよね。」
「鍋を運ぶ導線ってことね」
「このへんね、鍋の足跡があるよね」
みなさん、お正月早々、こんなお見苦しい場面をお許しください。これも人間を見つめようとする今井ディレクターの狙いなんです。
勤め先の製鉄所までは、車で十分。早番もあれば、夜勤もありますが、職場ではそろそろベテランの域。日本の生産業を支える頼もしい人材が、埃だらけの部屋で暮らしてるなんて、ちょっと悲しいかも。
「彼女とかは?」
「ない!そもそも家に引きこもっている男がどうやって出会いを見つけるのだよ。」
「そうね。ちなみに悩みとかはあるの?」
「悩み?・・・・・悩みねえ・・・」
間が長いねえ。
「もうちょっとここら辺が発展しないかなって思ってるけどね。」
「まちが?」
「行く目的ができるようなところがありゃいいんだけどね。あれ?なんか新しい建物ができてるんじゃね?って見てみると老人ホームだったりするし。」
やっぱり彼女は無理か。
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人はなんのために働くのか。製鉄マン石田智広は30歳になった。
「ただいま」
日本のインフラを下支えして十二年、生き方に疑問などもったことはない。深夜、直帰して料理にかかる。
「サバ」
ノルウェー産は侮れない。
「うまいよね 塩サバとか」
好物の筑前煮が値引きだった。就職と同時に一人暮らし。九人兄弟の四男は痛いところを突く。
「大家族を見ている人なんてねドキュメンタリーなんか期待してないよね家族ゲンカとかね、アクシデント、バイオレンスに期待してるんだろうね。だけどあれだね、大家族モノの企画の中で全員、成人した大家族なんて撮ったことないね
それはそれでまた新鮮味があるよね。すっげ登場人物全員おっさんの大家族theおっさんみたいなね。」
「ほっとした」
「まあ そうよね」
(智広のありーとの思い出は?)
「来るたびにほえられてた。すっごい牙出してほえられててね。わんわん!ヴーヴー言って、牙むき出し初めて、で、ようやく姿があらわれて、で止まるんだよ。「なんだよ、お前かよ」みたいな顔されてさ、これ毎回よ」
「たのもう!」
彼女もいない智広なら、旅費も助けてくれる余裕もあるだろう。孝之君はそう踏んでます。
「なんなんだよお前」
「我慢強さがないよね」
「今度ここにいくことになったから、智広にもぜひ参加してもらいたいんだ。」
「これ右読み?」
「伊東の温泉なんだけど・・・」
「ふっふふふふ」
「なにここ?急にどうしたの?静岡?」
「みんな満場一致で智広の預金口座から出すことになったから。みんななんかいーよーって感じだったから 大丈夫大丈夫 智広には迷惑かけないから 智広の預金口座からちょっと・・・」
「それ 俺の口座に 迷惑かけちゃうじゃん!」
「だから智広には迷惑かけないからさ。預金口座にはちょっと迷惑かけるけど。智広にはかけないようにするから」
「だけど、せっかくこの前新しいクレジットカード来たのにさ、そんなさ」
「クレジットカードの使い方知ってんの?」
「しらない」
「だから、いい大丈夫。」
「なんかこうね、静岡の温泉にどうしていきたいかみたいなところから始まるでしょ普通。とりあえずどうしようかー温泉入りたいなーじゃあ静岡にしようていうのは、なんかこうね、なんかこうね、あざとい」
「そうねーいいからお前黙って金払えよ。」
「やだよ!静岡が悪いわけじゃないんだよ」
「うんうん」
「距離的に!なんかこうねー行きたいっていうボルテージが上がらない状態で行ってもね、なんも思い出に残らないようななんつーかねー、温泉入ってきたなーみたいな感じで帰ってくる気がするんだよ。」
「あーなるほどね、ちょいみして」
くるくると丸めた髪を智広の頭に当てる。
「なんで!そうじゃん!」
「いいから黙ってついてこりゃいいんだよ!」
「じゃあさじゃあさじゃあさ、智広、俺ここ行きたいっていうすごい思いがあるとこあんの?」
「ない」
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