アンの動向にドキドキする。
でも、シーズン3になると
いきなり
アンがすごくすごく綺麗になっていて
違う意味でドキドキする。
映像も凝っているし、
出てくる料理も食器もやたらと可愛くてツボにハマる。
いいなぁ、広い台所と大きな木のテーブル。
アンのニンジン色の髪は
豊かな褐色の髪に落ち着いて
ボリュームもたっぷり。
ちょっとふっくらしたのが幸せな生活をしていることをあらわしてて安心する。
コニーに全身コーディネートしてもらい
髪を結い上げると、ほんとう見違えてしまう。
第十話のギルバートのキスシーンも大好き。
原作フアンとしては、いろいろ違っていて
そうじゃないんだよなって思うこともあるけど。
100年経って、原作者にもわかっていなかった
あの時代の女性達の複雑な心のうちがしっかり描けててとてもいいと思う。
アンの癇癪の理由もわかるし、
マリラが宗教と当時の道徳を重んじて
精一杯「正解」だと思うことをしていたのもよくわかる。
トリニダード・トバゴからの移民がプリンスエドワード島に居たのか
どうかをネットで探してみたが見つからない。
カクウェットたちミクマク族のことは、ネットでも本でもしっかりと載っている。
人種差別もなにも、あの当時のイギリス系カナダ人は
宗教と女王様を何より大事にしていたし、それが最善だと思ってた。
フランス系のジミー一家は、アカディア人と呼ばれて一段低い扱いをされていたのだけれど
本当はイギリス系よりもずっと前に島に住んでいて、
フランスがイギリス軍に敗れてしまったために追い出され、
それでも十数年後になんとか島に戻ってきた人たちなのだ。
元は自分たちの開拓した土地には、もう済む権利もなくなり
貧しい暮らしをしているわけ。
カソリックだから子だくさんなのも大変そう。
バッシュもその母も奴隷時代を体験していて、
そこら辺の偏見も強く残っているし
コニーのようなジェンダーが受け入れられる体制なんて
まだまだ先の話だったはず…と思う。
それと平行して、女の子たちが「手をつないだら妊娠する」と
騒いでしまっている、この温度差がまた可笑しい。
いい意味でね。
ようは、時代のルールと登場人物たちの新しい感覚の差が激しいのだ。
うん。今も同じ。
つい「普通なら」「今までは」を口にしてしまう
ニュースタンダード、新しい生活様式の時代なのに。
きっと、いつの時代も同じことを繰り返しているんだろうな。
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