その多くはゴミとして海に流れ込んでいるのです。
このようなゴミは2050年には魚の数を超えるといわれています。
そのプラスチックのゴミは、紫外線、海流、波でマイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片となり、有害物質が付着しやすくなり、鳥や魚がえさと間違えて食べ、その魚を私たちがスーパーなどで購入し食べているのです。
世界で起きている問題
地中海のスペイン沖でアカウミガメがプラスチック製の古い漁網に絡まっている写真です。 絡まった網はそのままだとさらに絡まり、アカウミガメの命をも奪ってしまいます。 |
日本の沖縄でこんなヤドカリが見つかっています。 腹部を守るためにヤドカリがかぶっているのはペットボトルです。 海水客の中にはこのようなゴミを砂浜に捨て、代わりにヤドカリが本来かぶるはずの貝殻を持ち帰ってしまっています。 |
スペインの埋め立て地でビニールを被ったコウノトリが見つかっています。 たった一つのビニール袋が1匹より多くの動物を殺すことになります。動物は死んでしまってもこのビニール袋は残るからです。 |
海に漂うマイクロプラスチック
海の中のマイクロプラスチックは、それ以上分解しないうえ、回収するのも極めて困難な状況です。
このようなマイクロプラスチックまみれの海に魚たちは暮らしています。
私たちが汚れた空気を空気中にまき散らせば、その汚れた空気を吸った生き物も植物も影響を受け、病気になったり、枯れたりします。
それと同じに、海の中で生きるものは海水を飲み込みます。細かいマイクロプラスチックを誤って飲み込むこともあるでしょう。それにより病気になったり、死んでいく魚たちがいるのです。
問題はそれだけにとどまりません。私たちが食卓で食べる魚にも有毒物質が含まれているということです。
知らない間に世界規模で生き物がプラスチック汚染を受けているのが現状なのです。
私たちにできる取り組み
このようなプラスチック汚染は、個人個人が動き出すことで止めることができます。
どのようなことが個人でできるのでしょう。
【捨てるならもらわない!】
いろいろな製品にプラスチックが使われています。
買い物をした時のビニール袋、品物の梱包などは、いらないならもらわないという選択ができます。
捨ててしまえばそれはゴミになり、地球を汚してしまうのです。
それならば、初めからもらわないという選択もできます。
【有害なプラスチック製品を使わない!】
有害なプラスチックを使っていない商品を使うことで、ゴミや有害物質を防ぐことができます。
スタッシャーが開発した繰り返し使える容器は、赤ちゃんの使うピュアプラチナシリコーン100%で作られています。
ピュアプラチナシリコーンとは、医療用器具などにも使われている安全な素材です。
いろんな形の容器があるので、用途は無限にある商品です。
熱にも強いので電子レンジにも使用できますし、湯銭やオーブンレンジに使ってもOKです。
洗って繰り返し使えますから、とても重宝なうえ、安全で海洋プラスチック汚染を減らす取り組みにもなりますね。
【ペットボトルより水筒】
海岸に漂うゴミの中には結構な数のペットボトルがあります。
確かにペットボトルは便利ですが、これを水筒に変えただけでも多くのプラスチックごみを減らすことができます。
自分たちで気にしながら生活をすることで、なるべくプラスチックごみを減らす努力はできるのです。
一人一人の取り組みが、安全な世界を作ります。
地球に生きている生物や植物は、皆つながっているのです。
動物などに問題が起きれば、人間にもその付けは回ってきます。
プラスチックごみの無い世界になるように、一人一人が行動を起こすことが大事ではないでしょうか。