別に国民のことを考えてやっているわけではない。
古くなって新しく修復したりするコストを減らしたいがために民営化させているだけです。
そこで起きている問題が、国民に大きな影響をもたらしているのが現実です。
次に政府が狙っているのが、水道の民営化です。
これには、気を付けたほうが良いでしょう。
民営化でのメリット・デメリット
すべてのものには、メリット・デメリットが存在します。
しかし、人の暮らしになくてはならないガス・電気・水道に限っては民営化のデメリットが大きいと考えます。
デメリット
・利益重視による安全面の低下
・責任感のない管理
・ずさんな体制
・知識不足
・問題点の隠蔽
・安定性の低下
現在、新電力の倒産・撤退が相次いでいます。
これを、ウクライナ戦争だけに問題を押し付けるのは違うと思います。
なぜ、このような状態になってしまったのかが重要です。
メリット
・価格競争による価格の低下
・国民の意思で選べる電力会社
・一般企業の電気事業の参入
さて、メリットの部分がかなり問題になってきています。
価格競争で価格が安くなるといっても大した差がないのが現実であり、現在のような電力の高騰化によって安定性がなくなり、電気代が3倍にもなっている問題も発生しています。
簡単に電力事業への参入をしたところが、破産・倒産・撤退をしているのです。
安定性も低価格も実現できていないといったほうが良い状態です。
新電力会社の高騰化の原因
新電力会社の中には、発電所を持たずに電力の卸売りから供給している会社があります。
自家発電ではないので、卸売り業者の単価が上がれば電力代を上げるしかありません。
そのため、いつもの2倍3倍の電気代を請求しなくてはならなくなっているのです。
自分で発電所を持って事業をしているならば、燃料費が上がった分のみの値上げになりますが、卸売りが中に入りますから、その分のコストがかかってきます。
この点が、新電力会社の調達代になり、電気代の異常な高騰になっているのです。
電気代が高いとなれば、別の電力会社に顧客は逃げていきます。
そして新電力会社は破産、倒産、撤退となるわけです。
発電所を持たないということは、新電力会社を設立する際には、簡単に創設できる半面、破産、倒産、撤退の可能性は大きくなるということでしょう。
原発停止の問題
世界の中で原発の事故が起きたのは3回あります。アメリカ、ソ連、日本です。この中で日本の場合は原発に問題があったというより、自然災害に対する安全性の問題によって起きた事故といえるでしょう。
例えば、車でも事故は起こります。事故を起こさないために、日々、車の安全性の強化を考えて進化していきます。車は危険だから車は廃止しようとはなりません。
核でさえ、危ないから作るのや持つのをやめようという国は少ないでしょう。
それは、メリットの部分がデメリットの部分を超えているからです。
原子力発電はどうでしょう。
原子力発電があったからこそ、世界の電気の供給量を賄えた部分があります。
しかし、事故があったために原子力反対の声が大きくなり、世界は脱原子力に傾きました。
そのために起きた一連の問題を見てみましょう。
・電力の不足、
・火力発電による大気汚染
・化石燃料の採掘による自然破壊
・原発以前の燃料供給の復活
欧州はこぞって脱原発に方向性を向けてから、ずっと燃料不足に悩まされてきました。
そのために、ロシアに頼りすぎた面が浮き彫りになっています。
ロシアのウクライナ侵攻が起きただけで国民の生活にもろに問題が起きてしまっています。
これらの問題は、脱原発から始まっているのです。
原発を再び動かすことで、燃料問題自体は解決できます。
人々が考えなくてはいけないのは、脱原発ではなく、原発の安全性の向上なのではないでしょうか?
危ないからなくすという考え方は短絡的で、進化を止めてしまいます。
原発が事故を起こさない安全性の向上、事故を起こした時の対応の仕方の構築、この部分を考えて安全性を高くすることで原発の問題はクリアできたのではないかと考えるのです。
この世の中には、危険でないものはありません。
地球上には核という爆弾がたくさん存在しています。
それなのに、原子力だけを廃止したところでどんな危険性から逃げることができるのでしょう。
プーチンが核を落とすと決めたら、原子力発電所を稼働することよりも簡単に核爆発が起きるのです。
恐れるものへの視点が違っているのではないかと思います。
撤退・倒産した新電力の一覧
電力自由化からたったの2年、生き残る会社と消える会社の割り振りが始まったようです。
2022年4月新規契約の受付を停止している新電力の一覧を見てみましょう。
・日本ロジテック
・大東エナジー
・福島でんりょ力
・エレトス電気
・あくび電気
・AGエナジー
・F-Power
・アンフィニ
・ホープエナジー
・ウエスト電力
・エルピオでんき
・Natureスマート電気
・アンビットエナジージャパン
・あしたでんき
・熊本電力
・御所野縄文電気
・もの市民エネルギー
この先も撤退する新電力会社が出てくるかもしれません。
現在新電力会社の動向は気を付けてみていく必要がありそうです。
電力会社の見極め
電気代が高騰して、続けていけなくなっている事業のほとんどが発電所がなく卸売りからの供給に頼っているところです。どこの電気会社が良いかの目安として考えるならば、自家発電所を持っているところが良いのではないでしょうか。
間に卸売業者が入るということは、そこでコストがかかる仕組みです。
発電所を持っていれば、その無駄な部分がないわけですから、電気の単価に左右されないで電気を供給できます。その点を重視して電力会社を決めるとよいのではないでしょうか。