2010年02月11日
美帆、なるぞ!氷上の岩崎恭子/スピード
五輪リンクでの記録会を翌日に控え、高木が強烈な“世界デビュー”を予告した。
「まだ、自分の調子が上がりきっていない。どこまで上がるかで(記録は)変わってくる。体調とスケートが合えば、長野みたいになると思います」
『長野』とは、昨年12月の五輪代表選考会のこと。1000、3000メートルで3位に入ると、最終種目の1500メートルでは優勝を果たした。記録会の出場種目も1500メートル。驚異的な滑りで一気に初舞台を確実にしたあの姿をもう1度、今度は世界の舞台で披露する。
選考会のタイムは1分59秒47。今回と同じ会場で行われた昨年3月の世界距離別選手権女子1500メートルでの、アンニ・フリージンガー(ドイツ)の優勝タイムは1分58秒66。その差は0秒81。指導する桜井知克士コーチ(42)は「トータル(の目標タイム)では考えていないが、選考会を上回るようなラップでいってみようと思う」とプランを掲げた。世界へと肉薄する“金メダルラップ”への挑戦も視界にとらえている。
15歳での五輪出場は、14歳で1992年バルセロナ五輪の競泳女子200メートル平泳ぎ金メダルに輝いた岩崎恭子さんとダブる。そんな先人の存在をつい最近知った。
「こういう選手もいたんだ。自分よりも下(の年齢)で、すごいな」。岩崎さんは、バルセロナで自己ベストを4秒以上も縮めた。急成長期にあるのは高木も同じ。可能性は無限大だ。
この日は、レース時間に合わせて午後から約1時間、スピードを上げて本番仕様の感覚を確かめた。「だんだん、調子は上がってきている感じがする」。鮮烈デモで本番に突入する。
【15秒バージョン】
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