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2019年03月08日

とんだかんちガイ

先日、家族でとある海辺のレストランに行った。
平日土日を問わずいつも大勢の人でにぎわっているその店は、ことにカレーがおいしいことで有名な店なのだが、カレー以外のメニューも基本はずれがない。サイドメニューにこそ名物料理があったりもするので、みんなカレーだけにこだわらずめいめいに気に入りの一品を頼んで食事を楽しんでいるようだ。この日一緒に行った義母は、近隣のテーブルに運ばれてきた大ぶりの貝の器に入った料理が何のメニューだろうと気になっている様子だった。結局のところその料理の正体はシーフードサラダだったのだが、話はそこから「ところであの貝って何ていう貝だったっけ」という展開になった。たしか西洋画とかでヴィーナスが乗ってる貝ですよねと義母と私の見解は一致したのだが、しかし肝心のその貝の名前が二人とも喉まで出かかっているのに出てこない。結局食事が終わるまで貝の名前は出てこずじまいだったのだが、あまりにもやもやするので、帰宅してからネットで調べてみることにした。

さて、調べてみた結果、私の喉元でつっかえていた貝の名前はシャコガイだったということがわかった。おかげでスッキリはしたのだが、と同時に自分がとんでもない思い違いをしていたことも発覚した。

私は今の今まで絵の中でヴィーナスが乗っているのはシャコガイだとずーっと思ってきたのだが、実はそれがシャコガイではなく、ホタテであったことがこのたびわかったのだ。
なんと!!!
海の泡から生まれいでし愛と美の女神・ヴィーナスが乗っかっているのがホタテ!!!
なんだろう、このぼんやりとしたおとぼけ感は・・・(まあホタテは大好物なんだけれども)

しかし改めてヴィーナスを描いた有名な絵画、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を見てみると

oil-painting-67664_1920.jpg
ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生 La Nascita di Venerephoto @pixabay

たしかにホタテだな・・・

ちなみにここで描かれている貝は、ホタテはホタテでも日本のものとはちょっと種類が異なる「ジェームズホタテ貝」という貝だそうで、ヨーロッパでは古くからキリスト教巡礼者のシンボルとして知られる有名な貝ということだった。別名「巡礼貝」とも。知らなかった。目からウロコ。

というわけで思わぬかたちでまた一つ物を知ることになり、いくつになっても学びには限りがないとしみじみ感じる今日このごろなのだが、件のレストランで見たシャコガイの器はちょうどこんな感じの雰囲気。


CARLISLE(カーライル) プラスチック製 しゃこ貝 中 ホワイト 0340@楽天

実際には本物のシャコガイがお皿として使われているぜいたくな一品だった。
本物が欲しいとまでは言わないが、やはりシャコガイはフォルムが派手なのでテーブルが華やぐ。
フェイクでいいから一枚欲しくなった。

それはそうと、お母さんにもヴィーナスが乗っているのが実はホタテだったという笑撃の事実を早く報告しなくっちゃ

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posted by うたたねスナック at 00:55 | その他
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