2015年10月06日
東京でパチンコ、パチスロ非等価決定
東京都遊協(阿部恭久理事長)は9月29日、都内新宿区の遊技会館で定例理事会を開催。適切な賞品提供の徹底について(案)を審議し、全会一致で可決した。金賞品の提供価格の下限が変更されたことで、いわゆる交換個数の下限はパチンコ28個、パチスロ5.6枚となる。
今回、決議した案の内容は4点。@提供価格の変更日は11月2日(月)までA金賞品の提供価格を0.1g賞品1,120円(4円パチンコ換算280玉)、0.3g賞品1,680円(同420玉)、1g賞品6,160円(同1,540玉)とすることB貯玉再プレイの引き出し個数の上限はパチンコ2,500玉(※1日1人当たり、遊技料金に関わらず)、パチスロ500枚(同)C実施に関する告知は10月5日(月)まで
金賞品を買い取るTUCショップの買取金額は0.1g賞品1,000円、0.3g賞品1,500円、1g賞品5,500円というなか、ホールが遊技客へ提供する金賞品の提供価格の下限が変更されたことで、これまで多くの都内ホールが実施していたいわゆる業界等価営業は不可能となる。
施策の対象は東京都内の全店舗。過去、数か月に渡って組合事務局が各単組を周り、関係者に施策実施への理解を求めていた。組合事務局関係者によると「(施策を)ウチはやらないというホールはない。概ね賛同を頂いた」という状況で、万一、実施日を過ぎても施策を実行しないホールがあった場合、当該ホールを指導する方針。また、金賞品の交換玉(メダル)数の変更を知らせる、遊技客への告知ポスターは既に完成しており、順次、各店舗が店内に掲示する運びとなっている。
東京都の動きは他の地域の業界関係者も注目しており、今回、実施案が決議されたことで、特に近隣県などへ波及する可能性が高まった。今後は、こういった近隣県の動向にも注目が集まりそうだ。