2020年07月15日
コンサート かわいいは、正義!
東大生には絶対に理解できないコンサートのこと
コンサートマニアのコレクション
コンサートが再開されて、東響、新日フィルと聴いて来ましたが、いよいよ都響を聴く機会がやってまいりました!大野和士さんとの、再開を告げる特別なコンサートです!
東京都交響楽団 都響スペシャル2020
(サントリーホール)
指揮:大野 和士
コープランド/市民のためのファンファーレ
ベートーベン/交響曲第1番ハ長調
デュカス/舞踊詩《ラ・ペリ》より「ファンファーレ」
プロコフィエフ/交響曲第1番ニ長調「古典交響曲」
このコンサートは、都響が今年7月〜12月のコンサートを全て払い戻した上で、仕切り直しで開催された最初のコンサートです。参加を希望した定期会員に抽選によりチケットが割り当てられますが、本ブログにて、都響の素晴らしい演奏を何度も讃えてきたことを、音楽の神様にちゃんと分っていただいたおかげか、外れることなく無事にチケットが取れました!
最初はコープランドのファンファーレ。拍手に迎えられて、金管と打楽器の演奏者が20人弱入ってきて、舞台の奥に並んだ時点で早くも感動!これはおそらく、コロナでどうしてもオケの規模を小さくしなければならない中、オケに一体感を持たせるために、金管奏者にご活躍いただく、という趣向ですね。
そしてその金管により高らかに鳴らされたファンファーレは真に感動的!都響のコンサートがまた聴ける!その喜びを告げるファンファーレ、都響の金管群による見事な演奏でした!このファンファーレは、コープランド/交響曲第3番第4楽章でも印象的に出てきます。2017年と2019年に素晴らしい実演を聴きましたが、また聴きたくなりますね。
(参考)2017.7.17 レナード・スラトキン/小曽根真/デトロイト交響楽団のオール・アメリカ・プロ
(参考)2019.2.7 ヒュー・ウルフ/重松希巳江/新日フィルのオール・コープランド・プロ
続いてベートーベン1番。私はこの曲の意表を突いた始まりの後の、流れるような序奏が大好きなんです。その場面を奏でる美しい都響の弦楽の響きに早くも涙…。サントリーホールに都響が帰ってきた!響き渡る都響サウンドに幸せを感じて、うっとりです。大野さんは第1楽章でかなりメリハリを付けた指揮で、ベートーベン・イヤーでの意気込みを感じます。
この1番はハイドンの影響を受けた作品と言われていて、特に第4楽章は大いにハイドンを思わせますが(だって、主題の始まりでハイドン/交響曲第88番の第4楽章を連想しない人、いないですよね?笑)、久しぶりに聴いて、ベートーベンならではの個性も随所に感じました。私、初期の交響曲では2番が大好きですが、この1番もまだまだ探求のしがいのある曲なのかも?
続いて、デュカスのファンファーレ。こうしてサントリーホールで金管のアンサンブルを聴くと、2018年のサー・サイモン・ラトル/ロンドン交響楽団のヤナーチェク/シンフォニエッタの素晴らしかった金管群を思い出しますが、今日の都響も立派な演奏でした。
最後はプロコフィエフ1番。「古典交響曲」と銘打って、ハイドンに倣って書いた曲ではありますが、軽快な中にも、和声が見事に「プロコフィエフ」していて(笑)楽しい!大野和士さんは第3楽章の冒頭を大げさにしたり、とても遊び心のある指揮。都響も木管の強奏の弾(はじ)けっぷりが見事だったり、大いに乗って熱演でした!(実際には叫んではいけませんが)ブラボー!今日は同じ1番で並びましたが、曲想としては同じベートーベンでも、8番の方を思わせますね。
いや〜、またサントリーホールで都響を聴ける喜び!その音色と響きを十分に堪能することのできた、素晴らしいコンサートでした!
最後に、私、このブログで何度言ったか分らないくらいに繰り返していますが、
サントリーホールで聴く都響は極上!
正に至福の一時、本当に素敵な日曜の午後のコンサートでした!
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