ポリオはかつて世界中の子どもたちに麻痺を引き起こしていた致命的なウイルス性疾患ですが、根絶に向けて大きな前進を遂げています。1988年以来、ポリオに感染した子どもたちの数は99%減少しました。ユニセフは毎年、世界中の4億人以上の子どもたちにポリオワクチンを接種しています。しかし、ポリオワクチンを受けていない子どもたちはまだ何千人もいます。新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって予防接種キャンペーンや予防接種活動が中断されたほか、多くの子どもたちは遠隔地や脆弱な紛争地域に住んでおり、ワクチンを届けることがさらに困難になっています。大規模な移民や難民の流入、予防接種キャンペーンの質の差、ワクチンに関する誤情報なども、ポリオ根絶の取り組みを妨げています。
世界中の子どもの免疫接種率の低下により、ポリオの発生が増加し、何十年もポリオがなかった国々でも再び現れるようになりました。ポリオが広がっていることは、すべての形態のポリオがなくならない限り、すべての国の子どもたちが危険にさらされていることを示しています。
世界はポリオ根絶の最終段階にあります。しかし、この段階は最も困難な段階でもあります。2023年は、世界保健機関(WHO)が主導するグローバル・ポリオ・エラディケーション・イニシアティブ(GPEI)の2022-2026年戦略によると、世界で残っているすべてのポリオウイルスの伝播を完全に中断するとされている重要な年です。年明けからは、我々が利用しなければならない独自の流行学的な機会が訪れます。
このブログでは、2023年にポリオを根絶するために必要な取り組みや課題、そしてその意義についてお伝えします。
2023年04月23日
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