社会保険労務士(通称:社労士)は、労働者の待遇や福利厚生を担保するための法令に関する専門家です。社労士試験は、この資格を取得するための国家試験で、毎年8月の第4日曜日に実施されています。
試験は厚生労働大臣の委託を受けた全国社会保険労務士会連合会が実施し、社会保険労務士試験センターが試験事務を行っています。本記事では、社労士試験の概要と合格への道をまとめます。
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【試験の受験資格】
社労士試験の受験資格は、大学卒業者や大学で62単位以上修得済みの者、短期大学・高等専門学校卒業者、一定の専修学校の専門課程修了者、他の国家資格を持つ者、労働社会保険諸法令の実施事務に従事した経験のある者、厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者などが対象となります。
【試験科目】
社労士試験は、労働法令、社会保障法令、一般常識の3つの分野から成り立っています。労働法令では、労働基準法や労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法などが出題されます。社会保障法令では、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法などが対象となります。一般常識では、労働に関する一般常識や労務管理、社会保険に関する一般常識が問われます。
【試験方法】
社労士試験は、完全マークシート方式で行われます。午前は選択式試験で、設問が8科目(1科目につき5問=合計40か所の穴埋め 合計40点)、制限時間は80分(1時間20分)です。午後は五肢択一式試験で、10問が7科目=70問(1問1点合計70点)、制限時間は210分(3時間30分)です。合格基準は、午前試験で各科目を3問以上正解し、総得点が28点(得点率70%)以上、午後試験で各科目を4問以上正解し、総得点が49点(得点率70%)以上です。ただし、合格基準は平均点に応じて上下し、試験ごとに異なります。
【合格への道】
社労士試験合格には、労働法令や社会保障法令、一般常識に関する幅広い知識が求められます。以下のポイントを押さえて、効果的な勉強を進めましょう。
基礎知識の習得:まずは、試験範囲の法令や一般常識に関する基礎知識をしっかりと身に付けましょう。専門書やテキストを活用して、効率的に学習を進めることが大切です。
過去問題の解析:過去の試験問題を解いて、自分の理解度を確認しましょう。また、出題傾向や問題の難易度を把握することで、試験対策がスムーズに進みます。
定期的な復習:学習した内容を忘れないために、定期的な復習を行いましょう。短期間での集中学習よりも、長期間をかけて復習を重ねることが効果的です。
模擬試験の活用:模擬試験を受けることで、本番の試験に近い状況での対策ができます。また、時間配分や緊張感に慣れることができるので、本番でのパフォーマンス向上につながります。
受験対策講座や勉強会の参加:受験対策講座や勉強会に参加することで、他の受験者と交流しながら学習ができます。また、専門家からのアドバイスや質問対応が受けられるので、効果的な学習が期待できます。
心身のケア:試験勉強には集中力が必要です。十分な睡眠や栄養、適度な運動を心がけて、心身のコンディションを整えましょう。また、ストレスを溜め込まないためにも、リラックスできる時間を作ることが重要です。
試験直前の対策:試験直前には、自分が苦手とする分野や重要なポイントを重点的に復習しましょう。また、試験会場へのアクセスや当日の持ち物の準備も早めに行っておくことが大切です。
社労士試験は、労働法令や社会保障法令に関する幅広い知識が求められるため、継続的な学習と適切な対策が重要です。上記のポイントを押さえながら、効果的な勉強法を見つけて、合格を目指しましょう。