2012年02月17日
水田から塩分を除去する
九州大学が東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で、特殊な細菌を使い、津波をかぶった水田から塩分を除去するプロジェクトに取り組んでいる。約6ヘクタールの農地に好塩菌と呼ばれる細菌を混ぜた肥料をまいたところ、土壌の塩分濃度が少なくとも40%下がり、菜の花が順調に育っているという。
津波で海水をかぶった農地では、土壌の塩分濃度が上昇し、植物が育たなくなる塩害が発生。農業復旧の大きな障壁となっている。
九大大学院工学研究院の大嶺聖准教授(土壌改善)が昨年初夏、海岸から約6キロ離れた陸前高田市内の農地の土壌サンプルを調べたところ、稲が育ちにくくなる塩分濃度の、4倍程度の数値を示した。
震災後に九大の教員・学生らで結成したボランティア団体「がんばっぺし福岡応援団」メンバーと大嶺准教授は、塩を吸収・分解する好塩菌に着目。米ぬかなどと好塩菌を混ぜた約1トンの堆肥を作り、昨年9月、陸前高田市の農地にまいた。作製費は1トン当たり3〜4万円で、普通の有機肥料なみという。
津波で海水をかぶった農地では、土壌の塩分濃度が上昇し、植物が育たなくなる塩害が発生。農業復旧の大きな障壁となっている。
九大大学院工学研究院の大嶺聖准教授(土壌改善)が昨年初夏、海岸から約6キロ離れた陸前高田市内の農地の土壌サンプルを調べたところ、稲が育ちにくくなる塩分濃度の、4倍程度の数値を示した。
震災後に九大の教員・学生らで結成したボランティア団体「がんばっぺし福岡応援団」メンバーと大嶺准教授は、塩を吸収・分解する好塩菌に着目。米ぬかなどと好塩菌を混ぜた約1トンの堆肥を作り、昨年9月、陸前高田市の農地にまいた。作製費は1トン当たり3〜4万円で、普通の有機肥料なみという。