平成の時代のヒット曲に『世界に一つだけの花』という歌があるが、次の時代を担う若者たちが、明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そのような若者たちにとって希望に満ち溢れた日本を国民の皆さまと一緒に作りたい
桜を見る会で窮地に立たされている安倍首相だが、ひょんなことからこの言葉を知ることがあり、当時の流行語にもなった「ナンバーワンよりオンリーワン」ということに言及したいと思います。
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■SMAPの『世界に一つだけの花』
2003年度オリコン年間1位と大ヒットした歌、世界に一つだけの花。
「小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly1」と歌われています。作詞・作曲は槇原敬之さん。
当時教壇に立っていた私らの周りでは、子どもたちがこの言葉で救われたと言われたものです。
その歌詞は、「天上天下唯我独尊」という仏教の教えが念頭にあったらしいですね。
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■天上天下唯我独尊とは?
「唯我独尊」とは、「唯、我、独り尊い」だから、俺一人が偉いのだという意味だと思ってしまいますよね。いろいろ調べてみても、そのように説明されているのがほとんどです。
だとしたら、槇原さんの歌詞はチョット違うのかなとも思っております。
実は仏教では「唯我独尊」の「我」は、お釈迦さまだけのことではなく、
我々、すべての人間のことだそうです。
すなわち、どんな人も尊い目的を果たす為に人間に生まれてきたのだと、すべての人は平等であると仰ったのが「天上天下 唯我独尊」というお釈迦様のお言葉だということです。
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■オール3である必要はない
さて、私が昔から生徒に言ってきたことがあります。
ナンバーワンよりオンリーワン?
いえいえ、
それは、オール3である必要はない
入試が5教科であれば、すべて平均点の60点でなくとも、
得意な科目が1つあれば、それを頑張れば80点90点にして、
苦手なものは40点でもいいじゃないの
ということでした。
実際、苦手科目の40点を平均点までプラス20点を目指すより、
得意科目の70点を90点にするほうがその子にとっては簡単でした。
試験科目だけではありません。
30年程前の教え子に「虫博士」と呼ばれていた子がいました。
算数はとっても苦手だったけど、昆虫のことになると私が全く知らないことまで詳しく教えてくれるほどでした。
スゴイね〜! ってほめると、得意そうな笑顔が今でも忘れられません。
彼は頑張って希望する高校に入学出来たことは言うまでもありません。
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■好きなことは絶対やめないで
ナンバーワンを目指すことを否定するものではありません。
もちろんオンリーワンになることも。
私が一番言いたいのは、どんなことでもいいです、
自分の好きなことは絶対やめてはいけない
1つだけ跳び抜けて得意なものを持つということは、その人の拠り所になります。
自信になります。
これだけは他人に負けないというものを持つことはその人の人生を変えます。
まさに自信をもって頑張ってほしいと思います。
タグ:天上天下唯我独尊
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