開設に立ち会いが必要な工事日数が多いと多忙な人は負担ですね!困った時に親切なサポートが得られるのであれば安心ですね!
・日数を置いての2度3度と必要となる工事立ち会いが苦になる方
・何かあった際に親身になってサポートしてくれる体制があることを希望する方
・全て取り決めをマイページを読み解いて進めていかねばならないことに不安を感じる方
・電話よりチャット対応優先のため詳細なやり取りをチャットですることが苦手な方
・全然繋がらない電話に耐えて電話対応を求めて時間と神経をすり減らすことが苦手な方
・窓口のサポートデスクと実際の工事担当者が別会社のためか捗りにくいトラブル解消に耐えられない方
このような方にはNURO光はおすすめできません。
私の場合、3年前に遠く離れた老親が住む実家のadslを光回線に切り替える際にNURO光を選びましたが、この3年間、これらの対応に翻弄される日々を過ごしました。ご参考なれ幸いです。
T.NURO光の強みと弱点
1.NURO光の強み
1)光回線事業者には
光回線事業者はたくさんあり、自前でケーブルを敷設する「独自回線事業者」には、NTTフレッツ光、au光(KDDI系列)、NURO光(ソニー系列)の大手事業者があり、地方には電力会社などが運営する中小事業者があります。
また、NTTフレッツ光の回線を借りて「光コラボレーション」という形態で運営しているドコモ光、Softbank光、ソネット光、楽天光やexcite光、DTI光、EN光などがあります。
独自回線事業者 | NTTフレッツ光、au光(KDDI系列)、NURO光(ソニー系列)、電力会社などが運営する中小事業者 |
光コラボレーション事業者 | ドコモ光、Softbank光、ソネット光、楽天光やexcite光、DTI光、EN光 |
2)NURO光の強みは通信速度と利用料の優位性
これら数ある光回線事業者から自宅に合った光回線を選ぶ際は、一般的に速度や料金、機能等を中心に検討することになりますが、そういう視点に立つと、NURO光は、コラボ回線と違って独自回線であるため速度や料金面で優位性があります。
以下の表はNURO光回線の優位性を示す指標です。
通信速度では、NURO光が2Gbpsであるのに対し、他はいずれも1GbpsとNURO光に優位性があります。
基本料金でも、特にマンションではNURO光に優位性があります。
通信速度:
平均Ping値 | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 | |
NURO光 | 11.59ms | 585.21Mbps | 555.19Mbps |
ドコモ光 | 18.79ms | 279.28Mbps | 262.02Mbps |
月額利用料:
戸建て | マンション | |
NURO光 | 月額5,200円〜5,700円 | 月額2,090円〜2,750円 |
auひかり | 月額6,160円〜 | 月額4,730円〜 |
ドコモ光 | 月額5,720円〜 | 月額4,400円〜 |
2.NURO光の弱点
1)手間がかかる
(1)工事回数が多く全てに立ち会いが必要
工事には、「屋内工事」、「屋外工事」、「電話工事(固定電話番号継続の場合のみ)」があり、それぞれが別の予約日が設定された上で行なわれます。
また、全ての工事には立ち会いが求められ都合が付かなければ工事屋の都合により公示日が後送りとなります。
このため、工事が後ズレになりやすく立ち会いに時間と労力が費やされます。
特に私の場合は、自宅の関東から実家の関西にその都度出向かなければならず大変な出費と労力を費やす羽目となりました。
(そうと知っていれば安さに釣られるべきでなかったと悔やむばかりでした。(^▽^))
(2)申込みから利用可能になるまで相当の日数がかかる
屋内工事
工事は、回線申し込み後、通常3〜4日後にSMS等で屋内工事日の連絡が届き工事は申し込みから約1週間後位で行われます。
屋外工事
屋内内工事終了後時間を空けて1ヶ月程度後(屋外工事は様々な準備が必要のため)に違う工事業者により建物への光ファイバーの導入と最寄りの電柱の光ファイバーに繋げる屋外工事を行います。
電話工事
ポータブル電話(固定電話の継続)にする場合は、さらに後日、電話工事が必要となります。
なお、NTTとの電話番号を引き継ぐ場合、他の光回線と違って、特殊な工事となるため、電話の接続に時間が掛かる問題が生じる可能性が高いと言えます。
このように、NURO光の場合、光回線及び電話回線が整うには最低限3回の工事が必要になり、利用が可能になるまで時間が掛かる上、一番やっかいなのは、その都度の立ち会いが必要になることです。
このため、多忙な者にとっては大変な負荷となります。
(3)工事日程は工事屋の空き次第で早くもなり遅くもなる
屋内工事、屋外工事、ポータブル電話工事は全て別の事業会社への委託で行なわれており、全てが工事屋の予定が優先されるため、早めに空きがなければ後回しになります。
また、工事日程の予約も、全てがマイページにより自分で予約して工事屋の空きの連絡待ちになることにより、日程は早くというよりも後ズレになりやすいのが実情です。
従って、早く開通して利用したい場合は、NURO光は不向きではないかと考えます。
(4)立ち会いができなければどんどん先送りに!
さらに、折角、工事の日程連絡がきても、当日、こちらの都合が悪ければ、再度予約変更の依頼をしてさらに工事日程は後ズレすることになります。
従って、光回線の開通をあまり急ぐ必要がなく、立ち会いも苦にならない人でなければNURO光はおすすめできないですね!
2)サポート体制の信頼性に疑問
慣れない方にとっては、丁寧で信頼できるサポート体制が何よりも重要な選択要件ではないでしょうか?
特に工事を伴う設備の設置運用において、日々に起こりうる疑問やトラブル発生時の光回線事業者による顧客へのサポート責任は大きいのではないでしょうか?
やっと繋がった電話で相談しようとしても、電話窓口担当はその都度異なるため、その都度再度はじめから経過を説明しなければならず、その上、対応は別部署ということで別の外注部署へ回されまた1から話すと言ったことが続けば怒りが増すばかりですね。
また、トラブル解消においても、外注対応がベースの様でNURO光のサポート力が乏しさえ感じさせます。
顧客第一の役割を果たすべきサポートセンターが、単なる聞き取り窓口としての機能にしか働かないのは、顧客の憤りを増幅させるだけだと言えます。
何とも不便かつ頼れないサポートセンターだと痛感します。
(1)マイページにより全てを対処して下さいが基本姿勢か?
NURO光では、全てがWebページにある「マイページ」が顧客とNURO光との接点であり、契約内容の確認や変更、連絡事項や相談事項全てをマイページを通して行なうことになっています。
従って、Webに不慣れな者でも常にマイページに注意を払っていなければならず、何かあれば自己責任となります。
マイページ至上主義に顧客第一での顧客対応姿勢が伺えないのは言うまでもありません。
(2)同じ問題の相談電話の都度今までの経過説明が必要
同じ問題に関して、電話で問い合わせると、一々電話に出る担当者が違うためその都度、最初から経過を説明し直す必要があり、折角、電話が繋がっても時間の浪費に辟易する始末です。
余談ですが、こちらのメモで、先の電話担当者と対応を確認してもらうと、調べた後に「先の電話担当者の手配が洩れていたようです」と詫びが入る始末、これではサポートセンターへの不信が募るばかりですね。
(3)工事等は外注のせいか対応スピードが今一
前述のとおり、NURO光開設時には2〜3回の工事が必要ですが、NURO光では、工事は全て外注業者に委託しています。
このため、業者への工事依頼等はマイページを通して行い工事業者への直接連絡ができないので変更などが簡単ではありません。
また、トラブル時の対応は下請け業者が請け負う形でセンターの指示でしか動かないので事がスムーズに進みません。
私の場合、設置したポータブル電話の接続があまりに遅いのでサポートセンターに改善を要請したところ、担当の上司は機械故障のせいとのことで機械交換を実施、しかし、それでも改善されず再度相談すると、またもや機械の交換を実施、結局、改善されませんでした。
この時をもって諦め不良のまま我慢して使っている始末です。(更新時に他の光回線に変えることにした次第)
3)参考:NURO光に寄せられる口コミ・評価
NURO光には以下のような口コミや評価が見受けられます。
○工事日の連絡がずさん(口コミ)
「契約申し込み後に屋内工事、次いで予約が取れた日に屋外工事が行なわれますが、いずれも現場を見て「今日は無理です、後日電話をする」と言って「○○月末に工事が可能になる予定」とショートメッセージが届いたが、その後マイページで確認すると「10月末」に書き換わっていた。」とあるように、工事連絡がなかなか来ずに待たされた上その工事日も勝手に延期されたという苦言の口コミです。
○サポート対応が良くない(評価)
「開設作業のサポート、特にLINEサポートの9割が最悪。電話問い合わせでは毎回対応者が変わるため、最初から説明しなければならず時間を無駄にすることが多い。サポート班と施工班とがやりとりをしていないなどと言うやり取りを何度やったか分からず開設まで半年掛かってしまった。」という悪い評価です。
○ONUの品質に当たり外れがある(口コミ)
「ONUが数種類あって、そのうちの一つがランダムで届き、サポートによって対応が違う」という苦言の口コミです。
U.サポート重視の方はNURO光は不向き?
1.光回線で重視されるのは簡便性とサポート体制
光回線の選択に当たっては、自分に合った最適なネット環境構築に向けて、料金や回線スピード、回線エリア、スマホ割等等、いろんな角度に留意して選ぶことになります。
私の場合、高度なネット環境というよりは、ある程度の料金で簡単に利用できることが第一だったので、NURO光の経験を通じてサポート体制の信頼性が最も重要であると気付かされました。
従って、光回線を選ぶ際の留意点には速度や料金等を中心に検討しがちですが、何らかの問題が生じた時に親身になって対応してくれるサポート体制に信頼が持てることが第一です。
2.親身のサポート重視の方にはNURO光は不向き
NURO光は、高度のインターネット環境を安い料金で構築したい方には最適な光回線と言えます。
しかし、インターネット環境がさほど高度でなくても良い、料金も長期使用であればほどほどで良い、かつ、光回線やネット関係にさほど堪能でないと言う方にとっては、工事回数が多くその都度立ち会いが必要であり、開設までに時間がかかること、また、不慣れな者に必要な親身なサポートが期待しづらいNURO光は不向きと思えます。
光回線事業者 | 申込み窓口 | 申込みバナー |
ドコモ光 |
GMOインターネットグループ | |
SoftBank 光 | ヤフー | |
auひかり | GMOインターネットグループ |
V.最後に
光回線の選択は、料金や回線速度、スマホ割等などの比較検討が必要ですが、速度や料金がある程度で良い人にとっては、開設の簡便性と問題が生じた時に親身になってくれるサポート体制に信頼が持てることが第一です。
このため、多忙な人や不慣れな人にはNURO光は不向きではないでしょうか?
参考になれば何よりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ーーーーーーー 完 ーーーーーーー
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