2015年01月29日
インドの旅13
テラスには相変わらず、バングラッシーでぶっ飛んでいる日本人バックパッカーの集まっていた。ようやく夜のテラスにも馴染んできたのか、夜の話す相手の顔ぶれが分かってきた。自分の部屋で倒れている日本人男性の話をした所、女性バックパッカーが「あの人、ガンジス川で沐浴してから下痢が止まらなくて体調が悪いみたいだよ。」と教えてくれた。自分はピクリとも動かないので死んでいるのかと思ったと話したら、みんな笑い出した。どうやらラッシーのせいかもしれないがブラックジョークにもならなかったようだ。でも、病院とかに行かないといけないのでは?と思ったが、ここに来ているバックパッカーは自己責任で沐浴をしたり、ラッシーを飲んだりしているので、あんまり他人に関与しないのが決まりみたいになっていた。宿の掲示板には、尋ね人のビラが何十枚にも重なるように貼ってあり、相当の人数が行方不明になっている事が分かった。インドに旅に出た息子が帰って来ないので、親が捜索して貼ってあるビラも何枚もあった。明日にでも、親に手紙を送ろうと思いつつも、バングラッシーの効果で解放感に満足して明け方まで話こんだ。女性バックパッカーが多いにも関わらず、恋愛感情が全く沸かなかったのは不思議であり、日本に置いてきた彼女の事が本当に好きであった証でもあった。随分と連絡を取っていないが、日本に帰ったら一緒に住んで結婚すると決めていたが、それは自分だけの思い込みになっていたとは知るよしもなく旅を続けた。