マンダレーの安宿から歩いて1分の所に日本人が経営している「おやじ食堂」なるものを発見し、毎夜通っていた。屋台なのだが、味は日本人好みになっており、バックパッカーが多く集まり夕食を食べバックパッカーの同志で情報を集める場となっている。通年なのか、それとも自分が訪れた季節だけなのか分からないが、屋台の周りには「蚊」が大量発生していて、おやじ食堂の店主は、そこらじゅうに蚊取り線香を炊いているのだが、ミャンマー製なのか蚊は死なないで逃げていくだけ。カンボジアでも経験したが、日本の蚊取り線香は殺傷能力が強いので煙にあたると蚊はパタパタと倒れていくのだが、東南アジア製には殺傷能力がなくて蚊は逃げるだけで、また戻ってくる。なので、煙があたらない人は蚊に刺されながら食事をしないといけないのが不便であった。蚊に刺されながらでも食べたくなるのが「おやじ食堂」であった。
マンダレーに着いて数日が経過したが、特に王宮に訪れてみたいとか思わなく、ただ時間だけが悪戯のように過ぎていき、ここにいても新しい発見もなさそうなので、てっちゃんと西森さんと話合い、次の町へ移動する予定を始めた。
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