刀剣男士のゆかりの地の写真を撮って短歌を詠んでいます。
刀剣男士の詠んだ三十一文字の恋のうたです。
いわゆる、カップリング要素・夢要素を含みます。
刀剣男士が誰かを想って詠んだうた、というコンセプトで詠みました。
いろんなカップリングが含まれているので注意。
※写真を同人誌即売会にて頒布させていただいてました
計15首。
【石切丸→にっかり青江】
八代添う 伸びたる青へ 降る雨を
愛しき君の 頬拭う手よ
我が社に長い時寄り添う青い竹に降る雨が濡らす頬を、君を想うこの手で拭わせておくれ。
撮影 石切剱箭神社 平成二十七年五月十四日(2015年)
発行 平成二十七年八月二十三日
【にっかり青江→石切丸】
石積みと 心の咎を 重ねつつ
ただ待ちたるは 断ち切る人ぞ
咎の心と共に積み重なっていくこの石垣を、君が断ち切ってくれる日を待っているよ。
撮影 丸亀城 平成二十七年七月二十三日
発行 平成二十七年八月二十三日
【燭台切光忠】
黒鉄に 枯るることなき 杉の傍
唯独りきり 君待つのみぞ
焼け黒鉄となっても枯れることないこの杉の傍らで、たった独りきり、大切な君達と再び会える日を、僕は、待つことしかできない。
撮影 偕楽園 平成二十七年八月二十七日
発行 平成二十七年十月四日
【小狐丸】
誘いて 腕を潜る 白銀の
秋の日暮れを 誰に追わしむ
白銀の毛並みは貴方を誘うけれど、その腕も潜り抜けて何処かへ行ってしまうでしょう。
さぁ、秋の日暮れに溶けて消えた私を、貴方は誰に追わせるのでしょうね。
撮影 合槌稲荷大明神 平成二十七年九月二十九日
発行 平成二十七年十月四日
【三日月宗近】
立ち返り 蕾む想いは 一重八重
郷は過ぎ行き 華やぐ都
ふと立ち返りこの胸に膨らむ想いを一重に八重に重ね合わせてみると、いつの間に故郷は遠く過ぎ去ってしまって、華やぐ都に埋もれてしまったのだろう、なぁ。
撮影 金蛇水神社 平成二十八年三月二十六日(2016年)
発行 平成二十八年六月六日
【山伏国広】
花散らし 鍛えし業は 誰が為か
遠く望むは 国の広さよ
火花を散らして鍛えた業は誰のためかと問われることもあるが、ただただ望んでいるのは、眼下に広がるこの愛おしい故郷そのものなのだ。
撮影 綾城 平成二十八年一月十八日
発行 平成二十八年三月二十七日
【歌仙兼定】
風は春 寄り添う二人 祝い酒
落つる頭も 手向けとならん
風は春を告げ寄り添う二人に祝いの盃を咲かせている、だから、首落ちた花でさえも、それは手向けなのだと言えるだろう?
撮影 長岡天満宮 平成二十八年三月二十日
発行 平成二十八年三月二十七日
【髭切→膝丸】
独りきり 伸ばして手繰る 小春日の
梅に懐かし 名をば呼ぶらん
小春日に咲いた梅の花に手を伸ばして手繰り寄せるように、お前はまた、懐かしい名を呼ぶのだろうか、ねぇ。
撮影 北野天満宮 平成二十八年一月十四日
発行 平成二十八年一月十七日
【膝丸→髭切】(返歌)
一風に たゆたう梅の 色知らず
乞うるは真名か 遠き縁か
一陣の風に梅の香りが漂ってきたが、この風に乞うているのは名前なのか、遠き日の縁なのか。
撮影 大覚寺 平成二十八年二月十四日
発行 平成二十八年三月二十七日
【小夜左文字→歌仙兼定】
八坂に 禊げよ此の身と 祈れども
流るるままに 彩を見ゆ
八坂の神に好みを禊いでくれと祈ってもそれは叶わないから、只、流れる雨に打たれるまま、貴方のような淡い彩を見つめているんだ。
撮影 小倉城八坂神社 平成二十八年六月四日
発行 平成二十八年十一月二十日
【小夜左文字→歌仙兼定】
陽だまりに 伝う温もり 触れずとも
並ぶは愛し 君の色かな
手を触れなくてもその陽の温もりは伝わっていて、その陽だまりに目をやれば、並んでいるのは愛しい貴方と同じ色だ。
そこに、僕の色を添えてしまえたなら、ね。
撮影 長岡天満宮 平成二十八年六月八日
発行 平成二十八年十一月二十日
【薬研藤四郎←一期一振】
薄曇り 薄紫に 濡れる雨
伝う雫の 落ちる宛てなし
薄曇りに見つめる薄紫が雨で濡れるわけもないのに、どうしてこの頬には雫が伝っているのか、落ちていく宛ても、もう、ありはしないのに。
撮影 大阪城 平成二十八年六月八日
発行 平成二十八年十一月二十日
【薬研藤四郎←信濃藤四郎】
澄み空に 俄かの雨降る 心には
燃ゆる秋葉に 恋し片割れ
こんなに澄んだ空なのに突然雨が降り出してしまうなんて俺の心みたいだね。
燃えていく秋の葉を見ていると、どうしても、恋しくて恋しくて堪らないよ。
撮影 致道博物館 平成二十八年十月二十四日
発行 平成二十八年十一月二十日
【薬研藤四郎←一期一振】
散る桜 紅落ちる 愛しさに
手を振る先を 信ずる術なし
散っていく桜と落ちていく紅の陽にお前を愛しく想う気持ちは募るけれど、手を振ってまた出会う未来を信じる術を、私は持ち合わせていないんだ。
撮影 大阪城 平成二十九年四月十四日
発行 平成二十九年五月四日
【薬研藤四郎←乱藤四郎】
秋の葉も 光もいつぞ 落ちにけり
燃えて散るとて 巡り巡らん
秋に燃える紅葉も、空に燃える陽の光も、いつか落ちていくものだけれど、燃えて散ってしまっただねんて悲しいこと言わないでよ。
ボクは、紅葉や太陽と同じように、また巡り合えるって、想っていたいんだ。
撮影 龍安寺 平成二十八年十一月三日
発行 平成二十九年五月四日
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