2024年2月、イギリスの研究チームの発表によると、経済的なストレスはその他のストレス要因よりも強く健康状態の悪化につながることが新たにわかった。
今回の研究で調査されたストレス要因は、将来的に必要な経済的リソースが枯渇する可能性がある「経済的なストレス」、過去1年間に私生活で成人の介護を行っていた「介護のストレス」、歩行やしゃがむといった行動に困難がある「障害のストレス」、長年の病気や健康問題により活動が制限される「病気のストレス」、過去2年以内に親や配偶者との死別を経験した「死別のストレス」、過去2年以内に離婚を経験した「離婚のストレス」の6つで、研究に用いられた4934人の年齢の中央値は65歳だったという。
分析の結果、複数のストレスを持っていた人間は、ストレス要因が増えるごとに高リスクが19%増加した。
また、「経済的なストレス」のみを報告した人は、それだけで4年後に高リスクが59%も高くなることが判明していた。つまり、「経済的なストレス」はその他のストレス要因よりも強く健康状態の悪化につながることが判明のだ。
経済的なストレスが健康により強い悪影響を及ぼす理由について、論文の筆頭著者でユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの博士研究員であるオデッサ・ハミルトン氏は、経済的なストレスは生活のさまざまな側面に関与しているからかもしれないと指摘している。
さらに、経済状況の悪化は家族間の対立や社会的な疎外につながるほか、最終的には飢餓やホームレス状態などに陥る可能性もあると述べ、ハミルトン氏は、「今回の研究では、経済的ストレスが生物学的健康に最も有害であることがわかりましたが、これを確立するにはさらなる研究が必要です」と説明している。
今回の研究結果は、必ずしもストレスが長期的な健康問題を直接引き起こしていると証明したわけではないが、ストレスが高齢者にに大きな影響を与える可能性を示唆した。
日本の社会福祉協議会が「介護職」や「保育士」などを集めた研修を起こっているが、その研修の中で講師が「介護の仕事は賃金が大事だと思いますか?」といい、「他には何かありますか?」と言うと研修者の中から「やりがいです!」という声が。
そうすると講師の話は「やりがい」中心になっていったという事実がある。
社会福祉協議会は経営者寄りの安く従業員をこき使う為の天下り団体と私は認識したが、これを聞いた「介護職」や「保育士」はどう感じたのだろうか。