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さがら
経済学などを学び、国内で起こる様々な情報や事件、事象などをとりあげている。 また、海外ではアジアを中心にしたテーマを発信しているオリエンタルブロガー
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2023年02月03日

「6つの健康的な生活習慣」で、認知症のリスクを90%も減らすことができる。

認知症は誰にもなる可能性があるが、そんな認知症になる確率を90%に減らすことができる研究結果が出た。
これは中国の研究チームが、高齢者を10年にわたって追跡したデータから、「健康につながる6つの生活習慣」をできるだけ多く取り入れることで加齢に伴う記憶力の低下が遅くなり、認知症リスクを減らすことができるという研究結果だ。
中国・国立神経障害研究センターの研究チームは、中国に住んでいる60歳以上の成人2万9000人以上を追跡した「中国認知・加齢研究」のデータを分析し、健康的なライフスタイルと記憶力低下の関連について調査した。
中国認知・加齢研究では、2009年のベースライン時点で正常な認知能力を持っていた60歳以上の成人を対象として、2019年までの10年間にわたり記憶力の低下やライフスタイルについて、定期的な調査が行われ、研究開始時にはアルツハイマー病の危険因子であるAPOE遺伝子のチェックも実施されたという。
その結果、認知症にならない為のライフスタイルの評価基準については以下の通りになる。

・健康的な食事:1日に果物・野菜・魚・肉・乳製品・塩・油・卵・穀物・豆類・ナッツ類・お茶のうち、7品目以上を摂取しているかどうか。
・定期的な運動:週に中程度の運動を150分以上か、激しい活動を75分以上しているかどうか。
・活発な社会的接触:会議やパーティーに出席したり、友人や親戚と会ったり、旅行したり、オンラインでチャットしたりといった社会的活動に週2回以上参加しているかどうか。
・定期的な認知活動:文章を書いたり、読書をしたり、トランプや麻雀(マージャン)、その他ゲームをしたりといった認知的活動に週2回以上従事しているかどうか。
・非喫煙者であること:生涯に100本以下のタバコしか吸ったことがないか、3年以上前に喫煙をやめているかどうか。
・お酒を飲まないこと:ほとんどお酒を飲まないか、飲んだとしても頻度が少ないかどうか。
上記の基準に基づき、研究チームは4〜6項目当てはまる被験者を「健康的に好ましいライフスタイル」、2〜3項目当てはまる被験者を「平均的なライフスタイル」、0〜1項目しか当てはまらない被験者を「健康的に好ましくないライフスタイル」に分類した。
そして、APOE遺伝子の検査結果に基づいてアルツハイマー病の危険因子の保持者かどうかも考慮し、記憶力の低下とこれらの健康的なライフスタイルの関連を分析、分析の結果、それぞれの健康的なライフスタイルはいずれも、10年間における記憶力低下スピードが遅いことと関連していることが判明。特に「健康的な食事」が最も記憶力低下を遅らせる効果が強く、次に「定期的な認知活動」、そして「定期的な運動」が続いている。

全体として、4〜6項目を実践する「健康的に好ましいライフスタイル」を持っている被験者は、ほとんど実践していない「健康的に好ましくないライフスタイル」を持つ被験者と比較して、認知症または軽度認知障害を発症する可能性が90%も低くなったという。
また、2〜3項目を実践する「平均的なライフスタイル」の被験者も、「健康的に好ましくないライフスタイル」の被験者と比較して認知症または軽度認知障害のリスクが30%低くなったと報告された。
参考にしてほしい。


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