2021年11月24日に南アフリカで初めて報告されたオミクロン株は2日後の2021年11月26日には世界保健機関(WHO)によって「感染増加が懸念される変異株」に指定された。
オミクロン株の特徴は「例外的に変異の数が多い」ということと、これまで報告されたデータによれば、オミクロン株は従来の変異株よりも肺に与えるダメージが少なく重症化リスクが低いと考えられるものの、ワクチンに対する耐性が高く、非常に高い感染力を持つとされている。
そんなオミクロン株だが、中国科学院大学の研究チームの主張する論文によると「オミクロン株は、人間から新型コロナウイルスに感染したマウスで突然変異して、再び人間に感染したものだ」と発表している。
中国科学院大学の研究チームの報告によれば、オミクロン株が持つ遺伝子配列は、人間の患者で進化した変異株のものとは大きく異なっていたのに対して、マウスの細胞環境で進化した変異株のものとは似ていたようなのだ。
さらに研究チームは、オミクロン株の変異部分を分析することで、新型コロナウイルスの感染が2020年半ばに人間からマウスに拡大し、マウスの間で感染が広がると共に変異を獲得し、2021年後半にオミクロン株となって人間に再び感染拡大するようになったと主張している。
研究チームは、「新型コロナウイルスがさまざまな種を飛び越えて感染する能力を持っていると考えると、パンデミックが十分に制御されるまで、動物由来の変異株が登場する可能性があります」と警鐘を鳴らした。
2022年01月11日
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