長時間労働は日本を代表する社会問題の1つで、「過労死」という言葉は英語でも「karausi」と定着しているという。
近年は海外でも過労死が問題となっており、2021年5月には世界保健機関(WHO)が「長時間労働が年間74万5000人を殺している」と発表した。
WHOが国際労働機関と合同で発表した内容によると、長時間労働(週あたり55時間以上)によって生じた脳卒中や心臓病に関する調査の結果、2000年から2016年にかけて長時間労働による心臓病に起因する死者は42%、脳卒中に起因する死者は19%となった。
2016年には4億8800万人が長時間労働を続け、この長時間労働によって70万5786〜78万4601人が脳卒中や心臓病で死亡したと推定されている。
長時間労働を行うのは性別的には男性が多く、年齢層的には30〜34歳頃がピークだという。
国別に見ると、アフリカやアジア全域で長時間労働者が多く。
反面、ヨーロッパや北部アメリカ、オーストラリアなどでは長時間労働はあまり横行していない様子だった。
長時間労働によって命を奪われた人のグラフによると、虚血性心疾患、脳卒中は男性がより多いという傾向で、長時間労働者に関するグラフと共通し60〜64歳の年齢層がピーク。
いわゆる「定年」前後が長時間労働で亡くなりやすい時期だということが示唆されていた。
WHOによると、長時間労働は増加傾向にあり、2021年時点では世界総人口の9%を占めているとのことだ。
WHOは「週に55時間以上働くというのは深刻な健康被害を生み出します」と述べ、「『長時間労働は早死につながる』という事実に目を向けるときが来たのです」と警告している。
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2021年11月13日
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