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日経サイエンス 2011年 10月号 [雑誌] 新品価格 ￥1,400から (2011/9/15 11:43時点)

「シュレーディンガーの鳥？　シュレーディンガーの猫」じゃなくて？」と言うのが表紙を見たときの大方の反応でしょう。
「猫」は勿論、ミクロの振る舞いをマクロに拡張した思考実験。「鳥」はその生態に量子効果が大きく関わっているのではないかというリッツ（南フロリダ大学）の仮説を元に日経サイエンス誌の作り出した造語です。

　ミクロでのみ適用される量子効果(*)が本当に生物の体内で行動に影響を与えうるのか？　鳥の生態というよりは、量子力学雑論でその中のひとつの話題として触れられているだけなので、ここまで前面に押し出すのはどうかと思いますが、中々キャッチーなタイトルだと思います。

　(*)量子力学をミクロ、古典力学をマクロと大きさで分けて考えるのは、既に古びた考え方のようです。世界は量子力学によって記述され(**)、古典力学は便利な近似値を与えるものに過ぎないというのが主流。

　ちなみに磁場を感知して飛ぶ方向を定めている渡り鳥。この記事ではコマドリのことで、磁場は脳のある部分で感知すると聞いたことがあります。しかし人工的な磁場の中に置いても方角は見誤らない。ただし、磁場の俯角は見誤る。目隠しすると磁場には全く反応しない。といった実験結果が上げられており、明らかに磁場をその目で見ているっぽいのです。こうした量子効果の関与する生物学的なメカニズムの研究を量子生物学というらしい。

時間とは何か？ （別冊日経サイエンス 180） 新品価格 ￥2,100から (2011/9/15 12:02時点)

　(**)量子力学の本質は量子もつれにあり！　時間も空間も超越するその現象が、世界の本質だとするならば、古典力学の基本概念である「時間」と「空間」をどうにかして量子力学の言葉で記述しなければなりません。
　とこの記事を締めておいて、その次のページには「別冊日経サイエンス」の広告が載っていました。
上手いなぁ！！

明日を一新する「値千金」の技術32―スーパーテクノロジー・ビジュアル報告 (ニュートンムック) 中古価格 ￥8から (2011/9/13 00:47時点)

2006年6月20日発行　定価2,300円＋税

　科学系の雑誌で5年前というのは、物にもよりますが僕の古本感覚では定価の30〜40％くらいじゃないとちょっと厳しい。（この値段なら700〜900円くらい？）

　ですが、この本はそれには当てはまらない、数少ない科学系ムックなのです。10年20年先の科学の話をしているのですから、5年くらいは許容範囲でしょうｗ　というのは冗談にしても、比較的近未来の話題もあります。

　2010年を目処に開発を続けている「人工視覚」。
　この本より以前に「テレビ特捜部」だったかで、目に仕込んだカメラで失明者に光を取り戻させるニュースがありましたが、それは今どうなっているんだろう？　とか考えると、むしろ今が旬の本かもしれません。
　
　面白そうな記事をさっとさらうと、「テラバイト光メモリ」「水素エネルギー社会」「色素増感型太陽電池」「8本足の自動車-ハルキギニア01」「核融合」「植物プラスチック」「ディスプレイの進化」等々、興味のない記事の方が少ないくらいです。

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　先の8本足自動車、Hulluc�Uとか言う後継機が出てすっごい進化してる！　何この変形ロボットw

講談社ラノベ文庫　12月2日創刊！！

　いやいや、そんな事じゃなくってぇ！！

　正直ラノベなんかはどうでも良い。問題はそのタイトルです。「おジャ魔女どれみ16」と来ましたよ！
　1999年2月から4年間に渡って、日朝の東映アニメ枠で放映されていた女児向けアニメ。しかしながら、大きなお友達の心もがっちり掴んだ珠玉の名作。（ただし、迷作回も多数。一部を見て評価を下すのは非常に危険なアニメである）

「どれみ」が特別な作品と認識している大人たちの多くは今、このとんでもないサプライズに期待と不安で胸を打ち震わせてるに違いない。いやマジで。

　作者は栗山緑。挿絵は馬越嘉彦。アニメのメインライターと総作監という力の入りようです。
　読者層を考えると、小説版「姫ちゃんのリボン」（コバルト文庫、山田隆司名義）よりは、きっちりした文章で書かれてそうで楽しみなのですが、TVシリーズ殺しな設定になってたら嫌だなぁ、と。

　まさに期待と不安が入り混じったこの感情っ（＞＜）

　万歩書店岡山本店は19時以降10%オフ＋300円以上購入で50円クーポンプレゼントキャンペーン中。以下に小刻みに買い物をするかがポイントですね。

科学史年表 (中公新書) 新品価格 ￥1,029から (2011/9/7 00:58時点)

大江戸テクノロジー事情 中古価格 ￥1から (2011/9/7 01:03時点)

「科学史年表」は1601年「ティコ・ブラーエ没」から1990年「フラーレン大量生産」の出来事を物理、天文学多めで紹介してあります。従来の味気ない年表と違って各項目には1ページ程度のエッセイが書かれていて、年表というより時系列に沿った小エッセイ集。同時期に活躍した科学者を把握しやすいですね。面白い試みなので、もっと大増量で完全版を作ってもらいたいです。￥340

「大江戸テクノロジー事情」はSF作家・石川英輔氏の科学エッセイ。「SF西遊記」はスタージンガーの原案だったのか。単にタイトルが一致してるだけかと思っていた。
　和算やからくり、錦絵など江戸独特の文化の紹介、海外との比較など。「数学は江戸庶民の気楽な娯楽である」というくだりは興味深い。そういえば、江戸の数学文化って本がどこかにあったな（ゴソゴソ）
　こういった本の連鎖は楽しい。￥600




「ファンタジーを遊ぼう２　忍者　街を走る」は子供向けの本と思いきや、遊びのハウトゥー本で、実際に行った忍者ごっこのドキュメンタリーでもある。
「ごっこ」とはいえ仕掛け人はいい年をした大人。タイトルどおり町を巻き込む大忍者ごっこである。「遊びは真剣だからこそ面白い」。まさにその通りなのでしょう。しかし、中古価格、何でこんなに高いんだ(^^;　あと、せっかくamazonに表紙の画像をアップしたけど、商品リンクの作成には反映されなかった。￥450

不思議な量子をあやつる―量子情報科学への招待 (別冊日経サイエンス) 新品価格 ￥1,995から (2011/9/5 05:47時点)

　ミクロの世界、量子力学の世界では僕らの常識では図れない現象が起きています。そこで展開する理論の数々が、なんだか騙された気のするような理論ばかりで「あー。そういうモンなんだ」という域に達するだけでも、それなりの本を読む必要があります。

　今では文庫サイズの量子論の本が多数出ていますが、取っ掛かりを掴むのなら図表も多いこちらのムックがお勧めです。
　特に量子暗号、量子コンピュータ、量子テレポーテーションの3つは今後（10年、20年といったスパンでの話かもしれないが）、僕らの生活に入り込んでくるであろう技術なので、今から少しずつでも知識を蓄えておいて損はないのでしょう。

ゲームとパズルの計算量 新品価格 ￥4,725から (2011/9/4 01:35時点)

　かのゲームデザイナー、ライナー・クニツィアは数学者である。噂では、彼のゲームの絶妙なゲームバランスは数学的アプローチで保たれているとか。彼とこの著書の間には何の関わりもないけれど、読めば少しは彼に近づけるのかもしれない。

　中身はチューリングマシンやＰ≠ＮＰ問題など情報数学の範囲では割りとありふれた理論が散見する。ただ、全然見慣れない図表も存在する。ゲーム･パズル･計算を結びつける制約論理という思考ツールらしい。

　ページ数的には2,400〜3,000円が妥当かと思ったんだけど、裏表紙を見たら予想より5割り増しで高かったorz

東方茨歌仙 ~Wild and Horned Hermit. (IDコミックス) (IDコミックス REXコミックス) 新品価格 ￥840から (2011/9/2 20:03時点)

　東方公式コミック。絵柄は独特でふにゃふにゃした感じですが、慣れれば可愛いです。
　片腕有角の仙人・茨木華扇は作者様の意図通り、とても表情豊かに可愛く描かれていて、仙人なのに「ちゃん」付けで呼んでしまいたくなるくらい。華扇ちゃん流行れ！




　そして本編読んでる方はぜひ「こちら」もご覧ください。ニコニコ静画に投稿されていた神イラストです。
あ、こらっ！　本編見てからじゃないと意味ないから！！

片山杜秀の本 3 クラシック迷宮図書館 新品価格 ￥1,890から (2011/9/4 01:31時点)

ちょっと思いつきでつけただけなんで、同名のタイトルの書籍なんか全然知らなかったｗ
著者の片山さんは僕より9つ上だから現在は47か48歳？　「本を目方で買う男」か。憧れるなぁ。

あと、「ヒックとドラゴン〈6〉迷宮の図書館」とか、MF文庫の「図書館迷宮と断章の姫君」なんてのもあるんですねぇ。こっちはあんまり読む気しないけど(^^;