2016年03月09日
【超貴重】すみだ水族館が撮影した、「チンアナゴ・ニシキアナゴの産卵行動」の動画
【すみだ水族館が撮影した、「チンアナゴ・ニシキアナゴの産卵行動」の動画を公開いたします。
飼育スタッフが深夜に張り込んで撮影したこの動画、ぜひご覧ください!!】
とのこと、超貴重映像です。
☆以下、公式HPより抜粋☆
『すみだ水族館』(所在地:東京都墨田区、館長:山内將生)は、ウナギ目アナゴ科のチンアナ
ゴおよびニシキアナゴの二種(以下、これらをまとめてチンアナゴ類と記載)の産卵行動を確認し、
動画での記録に世界で初めて※成功しましたのでお知らせします。
すみだ水族館で最初にチンアナゴ類の卵が発見されたのは、2014 年4 月14 日の午前2 時頃です。
飼育スタッフが見回りを行った際、明かりが消えた水槽の表面に卵が浮いているのを発見しました。
この発見から約半年間、夜間に水槽の観察および撮影を行い、通常、夜間は巣穴に潜って寝ている
チンアナゴやニシキアナゴが巣穴から体を伸ばし、産卵行動を行う姿(雄のみでの放精、雌のみでの
放卵、雌雄での産卵行動を含む)を合計17 回確認しました。
特にニシキアナゴは、興味深く特徴的な産卵行動が確認されました。まず、雌が巣穴からカクカ
クとした動きで体を伸ばして放卵し、雌の放卵後に雄が巣穴から体を伸ばし放精するという特有の
行動が見られました。また、ニシキアナゴの雌1 匹と複数の雄が直線状に並び、放卵・放精を行う
姿も観察されました。チンアナゴはこれらのような雌雄での行動は行わず、チンアナゴとニシキア
ナゴの産卵行動の違いを確認しました。
さらに、水槽に浮遊したチンアナゴやニシキアナゴの受精卵の採取および孵化にも成功しました。
これらを観察したところ、2 種の受精卵は明らかに見た目が異なっており、受精卵の段階での種類
の識別が可能でした。
孵化した稚魚は約10 日間生存しましたが、その後の育成は残念ながら継続できておりません。
今後もすみだ水族館では、チンアナゴ類の産卵行動および成長過程の解明と、飼育下での繁殖を目
標に観察・研究を続けていく予定です。
なお、記録データについては、日本大学でウナギの回遊行動と産卵生態についての研究を行う塚
本勝巳教授のチームと共同で解析を行い、現在は論文を学術誌に投稿中です。
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