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2022年12月26日

半年間の記事まとめ

こんにちは!

来年からは不定期更新になるので、その前にこの半年間の総集編をお送りします。

前回の半年間のまとめ記事はこちらから↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/91/0?1671761908





まず、漫画は7作品紹介しました。

★人生、誰もが主役

Artiste(アルティスト)
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/110/0?1671761908

★フランス革命×元祖・少女漫画の王道

ベルサイユのばら
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/108/0?1671761908

★深夜に読むの厳禁

ラーメン大好き小泉さん
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/105/0?1671761908

★切なさとときめきと

僕に花のメランコリー
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/102/0?1671761908

★手に汗握る展開

HUNTER×HUNTER
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/99/0?1671761908

★すべての悩める大人に捧ぐ

凪のお暇
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/96/0?1671761908

★老若男女問わず楽しめる

鬼灯の冷徹
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/92/0?1671761908



小説も2作品紹介しました。

★ルソーの絵画がもたらすミステリー×ドラマ

楽園のカンヴァス
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/107/0?1671761908

★安定の湊かなえサスペンス

落日
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/95/0?1671761908


どれも素敵な作品なので、ぜひ手に取ってみてほしいです。
では、1月からは不定期更新となります。
ひとまず!1年間続けられました。ありがとうございました。

よいお年をお迎えください
タグ:小説 漫画

2022年12月19日

Artiste(アルティスト)/さもえど太郎/4巻までのネタバレあり

こんにちは!
本日はネタバレあり編です。
こちら、現在8巻まで出ているようですが、4巻までしか読めていないので途中までの感想となります。





★以下、ネタバレあり感想




前回、ネタバレなし編でこの漫画は「人の人生、みんなが主役なんだな」と書いたけど、それについて詳細を。

まず、作品としての主役、ジルベール。
最近読んだ漫画の中で一番気弱な主人公。
彼の性格上、副料理長なんて荷が重すぎるんじゃないかと思ったけど、そんなことなかったね。
任命されたらされたで、副料理長としてどうしたらいいのか考えて、その中で人の名前を覚えることをまず頑張ってた。
とりあえず間違えてもいいから名前を呼んでみるといいよ、というアドバイスをちゃんと守って名前を覚えようと努力してるところとかひたむきで好感持てる。

次にヤン。この人一番好きかも。
愛想がないツンとした性格なのかと思いきや、ちゃんと人のことを見ていて、さっと助けてくれるし、なにより今の性格は、過去に働いていたレストランで仲間に裏切られたからっていう理由に驚いた。
裏切られる前までは、明るくて笑顔を絶やさない人だったとは。
でも、今の職場でジルベールをはじめ、いろいろな人に心を開きつつあるのが良いよね。

リュカ。
最初は「うわー、言葉を文字通りにしか受け取れないタイプなんだな」と苦手だった。
でも、彼にスポットが当たることで、オフの生活なんかも見て、「こういう性格なんだ」と受け入れはじめてる自分がいた。
リュカ自身も、そんな性格を直そうと(直そう、というか周囲とうまくやっていこうと)しているし、周りもリュカを見放すのではなく、リュカに伝わるように話そうとするところが印象的だった。

ディミトリ。
彼の作るスイーツ、めっちゃおいしそう!
こんな繊細そうなスイーツを作るのに怪力キャラ!?と戸惑った。笑
と面白枠なのかと思いきや、真面目に仕事してます。
パティシエになろうと思った経緯もなるほどなと思わされた。

という感じで一見個性が強いメンバーだけど、そんな彼らを雇ったメグレーシェフは、テキトー人間なようでいて人を見る目があるよね。

アパルトマンも住人も素敵。

画家のおじさん、演奏家のおじいさん(お2人の名前がちょっと今出てこない…すまん…)、漫画家のアキオなどなど。
アキオの漫画雑誌社とのエピソードって、実際にありえそうで怖いね。作者の実話だったりして?まさかね。
でもそういうことってありそう。

あ、オーナーのカトリーヌも、メグレーシェフ同様、人を見る目があると思う。
そもそも「一芸入居」っていうのが粋!

そして、謎の人物、マルコ。
最初のほうはこれからジルベールの相棒的な立ち位置になるのかと思いきや、ジルベールが転職するタイミングで自分も辞めて、しばらく退場。その後もふらっと出てきたけど、まだそこまで出番が多くない。
でも、とても気になる存在。

という感じで、惹かれる登場人物が多い。
一見理解しがたい人であっても、その人の立場にたつと共感できるものがある。
これを実生活ではなかなか気が付くことができないけど、この漫画では味わうことができた。

アルティスト、本当に心温まる作品だと思う。
次巻以降も期待して読みます

2022年12月12日

Artiste(アルティスト)/さもえど太郎/ネタバレなし+お知らせ

こんにちは!
本日は、さもえど太郎さんの「Artiste(アルティスト)」(コミックバンチ)を紹介します。

今、個人的に一番きている漫画です!
Artisteは、綴りからも想像できるとおり、フランス語で「アーティスト」「芸術家」という意味です。

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出典:「Artiste(アルティスト)」コミックス1巻より
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★あらすじ

舞台はフランス。レストランで皿洗いの雑用係として働くジルベールの元に、同じく雑用係としてマルコという青年がやってきた。
マルコは、皿洗いなのに料理のことに詳しいジルベールに興味を持ち、よく話すようになる。

ジルベールはとある出来事がきっかけで皿洗いに降格されていたが、実は嗅覚と味覚が人一倍優れているという能力があった。
マルコの紹介で、ジルベールは別のレストランで副料理長として働くことになる。

★ネタバレなし感想

この作品はLINEマンガで読み始め、今もまだ途中なのですが、最初はフランス料理のグルメ漫画なのかなと思っていました。
フランス料理って日常でなかなか食べる機会がないから、どんな世界なんだろうと興味を持ち読み始めました。
が、蓋を開けてみると、グルメ漫画じゃなかった……!いい意味で裏切りられました。

もちろん料理についての具体的な描写はあるのですが、これはグルメ漫画ではなく「お仕事」や「人生」、「人間関係」をテーマにしたヒューマンドラマですね。

ジルベールは普段はおどおどしていて自信なさげで、副料理長に抜擢されたときも驚いて辞退しようとします。

でも、そんな彼が人との関わりを通して成長していく様には心を動かされるし、ジルベール本人だけでなく、同僚やアパートの住人たちとの交流から、他人にも影響を及ぼしていくことがあります。

なんていうか、人は1人じゃ生きられないよね、と痛感させられます。

また、人の人生、みんなが主役なんだなぁと思わされます。
一見厄介そうな登場人物も、実はこんな背景がありました、と焦点を当てられることで、そういうことだったんだ!と驚きます。
この人から見たらこんな風に世界が見えてるんだ、的な。
その人の目線に立つことは、人との関わりで欠かせないことかもしれませんね。

というわけで、人間関係を見つめ直したい人におすすめな漫画、アルティストの紹介でした。
次回、ネタバレです!

★お知らせ

現在、このブログは週1回の更新をしてきましたが、多忙になってきたため年内で週1更新を終了します。
2023年からは、不定期更新になります。
月1とか……?頻度はわかりませんが、心に響いた作品に出会ったときに随時書いていければと思っています。
よろしくお願いいたします。

2022年12月05日

ベルサイユのばら/池田理代子/10巻(完結)までのネタバレあり

こんにちは!
本日はネタバレあり編です。

10巻完結と書きましたが、旧単行本、文庫版、完全版など出ている版がたくさんあり、それによって巻数は違います。(画像参照)
とりあえず旧単行本に合わせて10巻と表記しました。





★完結までのざっくりあらすじ

(ネタバレなし編の続き)フランス留学中にアントワネットと出会ったフェルゼンは、彼女のあまりの美しさに驚き、傍にいたオスカルから、彼女は王太子妃のマリー・アントワネットだと聞き更に驚く。
その後フェルゼンは宮殿をたびたび訪れ、アントワネットとフェルゼンは惹かれ合うようになる。(以後、フェルゼンはフランスにいたりいなかったりする)

ルイ14世が崩御すると、王太子だったルイ16世が王に即位し、アントワネットは王妃という立場になった。
アントワネットは宮殿での窮屈な生活に疲れ、高いドレスやアクセサリーを買ったり、人事を好きなように動かしたり、友人にそそのかされて賭博まで始めるようになる。
それらの財源は税金なので、だんだんアントワネットへの不満が広まっていく中、フェルゼンがアントワネットに賭博を辞めるよう進言する。
フェルゼンのおかげで賭博はやめたが、財政は苦しいものになっていた。

そんな中フェルゼンのことをひそかに好きだったオスカルは、生涯で1度きりのドレスを着て舞踏会に行った際、偶然フェルゼンと会う。自分のことをオスカルと気がつかないフェルゼンと踊ったが、しばらくしてフェルゼンはドレスの女性がオスカルだと気がつき、オスカルの自分への想いを知る。
だがフェルゼンはアントワネットへの想いがあるため応えられず、オスカルは失恋。
オスカルのことをずっと好きだったアンドレは、やっとオスカルに気持ちを伝える。

一方、民衆の王制への不満はさらに高まり、暴動が起き始める。
オスカルは民衆を抑えるための出陣の前日、アンドレの気持ちに応え、2人は結ばれる。
出陣した先で、オスカルは王制ではなく民衆の味方をすることに決め、戦うも、アンドレ、オスカルの順に銃弾に倒れ、亡くなる。

宮殿では、廷臣たちにも見捨てられたルイ16世とアントワネットだったが、フェルゼンの計らいによって宮殿から逃亡を試みることになった。
だが、逃亡の途中で見つかってしまい、ルイ16世、やがてアントワネットもギロチンで処刑される。

フェルゼンも、その17年後に民衆によって殺されてしまう。


★以下、ネタバレあり感想

あらすじ、だいたい合ってる……とは思う。情緒ない書き方だけど。

あらすじを書いてて思ったけど、というか史実がそうだから仕方ないけど、これ、ハッピーエンドじゃないんだよね。
少年漫画でいうと「勝利」からは程遠い終わり方。
だからと言って、後味が悪いという感じはしなかった。

なんでだろう?って考えた結果、
オスカルの死→自分の意思でどちらの味方につくか決め、最後までその考えを貫き戦い抜いたから。
アントワネットの死→逃亡が失敗した際、再び逃亡を提案するフェルゼンの提案を断り、最後は女王として堂々と最期を遂げたから。
フェルゼンの死→アントワネットの死後、晩年は闇落ち(?)してしまったのは残念だけど、フランス革命期はアントワネットを救うために尽力したから。愛のために頑張った、という印象で終わったから。

という感じかなぁ。
悲しいものの、壮大なドラマを見させてもらった感動でいっぱいな気持ちになった。

フェルゼンの活躍はかなりのもので、ここぞ!という場面で現れ、アントワネットを助けるのがもう白馬の王子様だったな。
アントワネットと惹かれ合っていても、立場上、一定の距離は保った接し方をしないといけなかったわけだけど、言葉で堂々と愛を伝えることができない代わりに、行動で示すというのは素敵な愛の形だと思う。

アンドレ、オスカルの関係も良かった。
「ずっと傍にいた幼馴染の大切さに気がつく」って、少女漫画ではあるあるの展開かもしれないけど、もしかして50年前のこの漫画が元祖なんじゃないかと思えてくる。(ちゃんと調べてません。違ってたらすみません;)
「幼馴染の大切さ」も薄っぺらいものじゃなくて、心からの愛が読者に伝わってくる感じがした。
だからこそ2人の死は辛すぎた……。

アントワネットは、散財がなければもしかしてフランス革命は起きなかったのかもって思うけど、ルイ14世の時点は財政は苦しかったし、そもそも祖国のために14歳という若さでお嫁に行かされたっていう点を考えると、悲劇のヒロインでもあるよね。
この「悲劇のヒロイン」っていう表現もよく使われる言葉だけど、アントワネット以上に悲劇のヒロインっている!?って思える。

あと絵&セリフでたびたび描かれていたアントワネットの美しさも印象的だった。
特に印象的だったのは、「ミルクに紅バラを浮かべたような頬」という表現。
肌は白くて、頬のところが綺麗に紅潮してるイメージ!?そんなこと言われてみたい。笑

ドレスも毎度毎度綺麗だったな。男性的には混乱するのかもしれないけど、まぁ、慣れてもらって。



そんな見どころたくさんのベルばらでした。
あと、最新情報かわからないけど、これ、アニメで映画化するの?
昔、テレビでアニメ化したという話は聞いたことがあるけど、現在の映像技術でベルばらが見れるのは楽しみだな〜
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