衆生の諸悪を絶つ不動明王は、厄除け災難除去、開運吉祥の仏さまとして古くからしんこうされてきました。大仏師・松久宗琳先生は、幼少から父である京仏師・朋琳と共に仏像彫刻の道を歩み、高野山、比叡山、成田山や四天王寺、金閣寺、鞍馬寺など全国の古寺名刹にお仏像を制作奉納しました。その諸仏は「木の中から御仏を迎える仏師」と讃えられています。
こちらの「不動明王」は、鎌倉時代の仏師・快慶をめざした宗琳師が、昭和57年に制作したものを「松久宗琳佛所」の承認のもと精緻細密に復刻、鋳造したもので、本体は青銅色のブロンズに本金を手彩でほどこしました。これまでにない豪壮で独創的な造像で、いつの世にも求められる不動明王の理想のお姿を、仏の心で念じながら彫り上げた宗琳師渾身の名作です。
常に厳しくも私たちに生きる力を与えてくれる有り難い「不動さま」を、末永く御愛蔵くださるようご案内申し上げます。
仏像解説:不動明王とは!?
破壊と再生を司り、悪を滅する
語源は「動かない守護者」を意味し、インド神話のシヴァ神の別名である。 シヴァは暴風雨の威力を神格化したものとされ、破壊的な災害を起こすが雨によって植物を育てる。 その破壊と恵みの相反する2面性は不動明王にも受け継がれており、仏法の障害となるものに対しては怒りを持って屈服させるが、仏道に入った修行者には常に守護をして見守っている。 大日如来の化身として、どんな悪人でも仏道に導くという心の決意を表した姿だとされる。 五大明王の中心的存在。 特に日本で信仰が広がり、お不動様の名前で親しまれている。 また、とり年の人々を守る守護本尊であり、とり年に生まれた人々の開運、厄除け、祈願成就を助けるといわれている。
不動明王 - 総高30cm 原型・松久宗林 蝋型 高岡銅器
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