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2015年05月07日

【探偵はBARにいる】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【探偵はBARにいる】
探偵はBARにいる.jpg

【出演者】
俺:大泉洋
高田:松田龍平
沙織:小雪
霧島敏夫:西田敏行
松尾:田口トモロヲ
佐山:波岡一喜
田口晃:武井椋
田口幸平(晃の父):有薗芳記
田口康子(晃の母):阿知波悟美
近藤京子:街田しおん
近藤百合子(京子の母):竹下景子
近藤恵(京子の妹):吉高由里子
岩淵恭輔:石橋蓮司
岩淵貢:本宮泰風
南:中村育二
加藤(拉致した男):高嶋政伸
桐原組組長:片桐竜次
相田(桐原組若頭):松重豊

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【感想】
大泉洋さんも松田龍平さんも大好きな私。
このシリーズは好きですね〜
とても楽しく拝見させてもらいました。
コメディ感満載の作品なのに、
ストーリー構成もしっかりしている。
もちろん小説も読みましたが、
世界観をしっかり作ってますね!

唯一残念だったところ・・・
西田さんもっと出して欲しかった〜

3作目も制作決定しているそうなので、
上映される前に見たことのない人は、
是非見ておいて欲しい作品です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
冬のススキノ。
俺は悪そうな奴等に追われていた。
そして捕まった俺。
追い詰められたときに助けに来た高田。
危機一髪で逃げた俺だった。

とあるビルでは霧島が自分の会社の、
20周年パーティーを開いていた。
そこで紹介される霧島の妻沙織。

同じビルで俺は北海道日報の松尾を脅していた。
松尾はゲイ。それを利用して脅していた。

パーティーが終わりかえろうとした霧島。
ビルを出ると男たちに襲われる女性。
霧島はその女性を助けようと声をかけた。
しかし男たちは霧島に暴力で抵抗する。
霧島はその夜その暴力で死んだ。

俺と高田はそんな事件を知らずに、
馴染みのバーにいた。
胃薬とピースとカクテルそしてオセロ・・・
俺は探偵をやっていた。
そして高田は北大農学部の助手で、
空手の師範代で、俺の運転手。
とりあえず変わり者である。


〜〜1年後〜〜
俺は雪の中に埋められていた。
何とか這い出して高谷連絡する。
高田に助けてもらった俺。
「何でこんな目にあったか聞けよ。」

昨夜か買ってきた1本の電話から始まった。
「あなたに10万円振り込んだ近藤京子です。」
子の手の女にはかかわらないほうがいい。
俺は言った。
「相手が分からなければ動きませんよ。」
「金はどこに返えせばいい?」
「あげるは。」
そう言って電話わ切られた。
数分後また電話がなった。
「本名とか事情を話さないと、
 助けてもらえないのでしょうか?」
「私あなたしか頼れなくて。」
「南と言う男に聞いて欲しいのです。」
「去年の2月5日加藤がどこにいたのか。」
俺は相談に乗った。

害虫駆除を銘打って弁護士の南に会いに言った。
しかし南は門前払い。
俺は聞いた。
「近藤京子さんの紹介でもダメですか?」
「近藤京子さんがね、
 去年の2月5日加藤がどこにいたのか、
 あなたに聞いてくれって言っているんです。」
「分からなければいいです。」
そう言って弁護士事務所を去った俺。
その帰りに襲われて拉致された。
そして雪に埋められた・・・
しかし生きて返れるようにして、
確実にかかわるなと言う警告だった。

その夜俺は近藤京子に連絡した。
「死に掛けたんだぞ。」
「連中は俺を殺そうとした。」
「加藤なんて知らないなんて嘘だ。」
「俺を生かして戻したってことは、
 君への警告でもあるんだ。」
俺は声を荒げて言うが、近藤は
「また連絡するは。」
そう言って電話を切った。

俺は日常に戻った。
賭博をして、朝は馴染みの喫茶店で
ナポリタンとコーヒーを頂く。

しかし、どうしても気になっていた。
自分を襲った男への報復のために。
そして依頼抜きで南の周りを調べた。
すると南の事務所へ一台の車。
車から降りたのは俺を埋めた人間。
その車を高田の運転で尾行した。
たどり着いたのは則天道場。
地元で一番下品なヤクザ花岡組の参加。
情報を得るために松尾と会った俺。
松尾から情報を入手しようと・・・

松尾の情報は、
2年前の秋に法化されたビルの話。
女性が1人死亡した。
警察が追ったのは1人の青年田口。
田口は則天道場に出入していた。
しかし田口は数日後にシンナー中毒死で発見された。
もちろん消されたと考えるのが有力。
松尾の情報は大きかった。
その借りに一晩松尾に付き合い飲み歩いた。
行った先はオカマバー。その後に高級クラブ。
その高級クラブのママが沙織。
霧島が残してくれた店を守る沙織。
綺麗な佐織を見てテンションのあがった俺。
完全に泥酔した。

翌朝目を覚ました俺。
早速松尾が教えてくれたビルの放火を調べた。
その放火事件での被害者の名前が近藤京子。
俺は近藤京子が営んでいた、
スナック京子の従業員に会った。
スナック京子は強烈な地上げに会っていた。
しかし京子は屈しなかったと教えてくれた。

そして俺は田口晃の家を訪れた。
市の職員を名乗って母親から話を聞いた。
その時父親が帰ってきた。
勝手に人を家に挙げた母親に手をあげた。
俺は直ぐに家を後にしたが、
ひとつ気になることがあった。
その貧乏家には似合わない大型テレビ。

その夜馴染みのバーで高田と飲んだ俺。
そのバーに電話がかかってきた。
相手は近藤京子。
新たに10万円振り込まれていた。
「シンコウと言う会社に電話して、
           加藤を呼び出して。」
「加藤が来るかどうか確認するだけ。」
「いつか全てを話すからお願いします。」

俺は本物の近藤京子を追った。
死んだ近藤京子の家に足を運んだ。
近藤京子母親はいろいろ教えてくれた。
近藤京子に店を持たせてくれたのは父。
その父は京子が幼い頃に家を出た事業家。
俺はその父がどこにいるのか聞いた。
しかし京子の母は言う。
「それは無理。彼も去年なくなりましたから。」
父と言うのは霧島敏夫だった。
霧島敏夫が亡くなった日は2月5日。
近藤京子と名乗る女性が調べていた日。
近藤京子にはギリの妹がいた。
母が再婚した相手との子。

そして俺は霧島の殺害現場に足を運んだ。
そこに花を供えに来た沙織。
俺は沙織に聞いた。
「近藤京子ご存知ありませんか?」
沙織は知らない様子であった。

その帰り桐原組の若頭と会った。
桐原組の若頭とは古くからの馴染みであった。
今は組長の娘の行動を定期的に報告している。
俺は若頭に聞いた。
「南って奴知らないか?」
若頭は南について教えてくれた。
「南は花岡組の顧問弁護士。」
「花岡とつるんでだいぶ儲けたはずだ。」
激しく地上げしていた花岡組。
それをグルの弁護士南。

若頭と別れた俺はススキノで、
田口の父親を見かけた。
父親を捕まえた俺。
自分の推理を父親に伝えた。
則天道場と田口の関連性がないと報じられた事件。
真実は裏で父親が動いていたことを・・・
警察には息子が則天道場と関係ないとして、
則天道場には嘘を言う代わりにお金をもらった。
それは完全なる図星であった。

翌日高田の運転で則天道場へ向かった。
そしてフリーライターを名乗って道場に入った。
塾で俺と高田を出迎えたのは佐山。
道場には殴られて痣だらけの少年。
佐山は青少年の更正のための道場だと語る。
しかし俺は引かなかった。
「おととしの9月になくなった少年。」
「彼もこちらの塾生だったとか?」
「田口くんが亡くなる前日こちらのいたのでは?」
佐山は答えた。
「亡くなる2ヶ月前から姿を見せなかったですね。」
「そういうことにしているんですよね?」
そう俺は圧をかけたが、
佐山の手にはピストルが・・・
佐山を殴り倒した俺は高田と逃げようとした。
しかし道場の表には以前俺を拉致した男。
しかも沢山の塾生たち。
俺と高田は必死に逃げた。
俺は奥歯が抜けた。
高田は鎖骨が折れた。
しかし何とか逃げ延びた・・・
道場にいた少年を連れて・・・
そしてその少年を警察署に届けた。

次の日。
近藤京子を名乗る女性に依頼されたように、
電話で加藤という人間を呼び出した。
待ち合わせの場所で待つ俺と高田。
そこに現れたのは俺を拉致した男。
それに気がつき隠れる俺と高田。
またしても難を逃れた俺。

近藤京子を名乗る人間に電話した。
「来ましたよ。シンコウの加藤。」
「いったい何をしようとしているんだ?」
京子は答えた。
「想像にお任せするは。」
俺は言った。
「1人で戦える相手じゃないぞ。」

俺は高田と田口の家へ再び行った。
少しでも情報を得たかった俺だが、
田口の両親は家の中で殺されていた。
体中に銃痕が残っていた・・・

俺は怒っていた。
もちろん殺した人間は俺を拉致した男だろう。
その男を尾行した。
そして地下駐車場に男が入ったので、
高田と共に追っていった。
完全にノープランだった。
すると駐車場で銃声が聞こえた。
俺を拉致した男は撃ち殺されていた。
その場から走って逃げる人間。
俺はとっさに追いかけていた。
しかし見失ってしまう。

俺は桐原組の若頭に会いに行った。
若頭は情報を握っていた。
花岡組の黒幕。
関西ヤクザのドン銀漢興産。
岩淵恭輔会長と息子の貢。
貢の彼女は沙織だった。

俺は高田を連れて沙織のクラブに行った。
「どうだ?言ったとおりの美人だろ。」
高田は言った。
「マリーアントアネットかと思った。」
俺は言った。
「ぴったりだね。」
「マリーアントアネットは、
 最後に首をはねられるからね。」
「毎日事件現場に花たむけて、
 けなげな未亡人演じるのも疲れるだろ?」
「今回の事件の依頼人が、
 あんたなんかじゃないかって、
 心のどこかで思ってたんだよ。」
沙織は答えた。
「御用はそれだけかしら?」
その時店に現われた客は南。
岩淵会長に会いに来たのだ。

その別室に踏み込んだ俺と高田。
南と知り合いと名乗って部屋に入った。
そして今までの事件を話した。
南は言った。
「最近温暖化の影響で、
 札幌にもゴキブリ出るって聞くけど本当なんだね。」
「でっかくなっちゃったのが2匹もいるよ。」
俺は言った。
「他にも4匹くらいいるんじゃないかな?」
「態度がでかいの。」
割って入ったのは沙織。
俺の顔に水をかけて言う。
「無礼なお客様にはこんりんざい、
 うちの敷居はまたがないでもらいます。」

追い返された俺は霧島の周辺を探った。
報復におびえたのか皆口を閉ざした。
しかし人となりに関しては別だった。
皆に愛された社長霧島。

そして俺は近藤京子の家を再び訪れた。
俺は今まで霧島を知らずに話を聞いていた。
それを素直に謝り、霧島の元妻に謝った。
「霧島敏夫はあなたが言ったとおり、
      素敵な人だったと思います。」

その夜高田とラーメンを食べていた俺。
先に店を出た俺は何者かに襲われた。
目を覚ますとスポーツバー。
手足を縛られていた。
そこにいた男は言う。
「今やっていることから手を引いてくれ。」
俺は言った。
「話したいなら、この縄を解け。」
屈しない俺を見て暴力を振るう男たち。
俺は聞いた。
「お前らもあいつらとつるんでるのか?」
男たちは言った。
「連中なんて関係ない。」
「俺は1人の女に泣き付かれたんだ。」

高田が俺を見つけたとき。
俺は完全にボロボロにやられていた。
しかし俺は生きていた。
高田は言った。
「今回は手を引け。」
「1人っきりの友達なくしたくないよ。」

それでも諦め切れなかった俺。
ピストルを持ち沙織の店に行った。
そして沙織に聞いた。
「どんな気分なんだよ。」
「自分の旦那とその娘殺して、
 財産独り占めする気持ちは?」
「俺の依頼人に指一本でも触れてみろ。」
「お前ら全員ぶっ殺してやる。」
沙織は聞いた。
「どうしてそこまで?」
俺は言った。
「俺のせいで田口の親死なせてしまった。」
「なんの罪もない母親まで。」
「あとは死んだ霧島敏夫に俺も惚れたんでな。」
「このままじゃあまりにも可愛そうだろ。」
沙織は泣いていた。
俺はそのまま店を後にした。

数日後俺の口座に30万が振り込まれた。
そして近藤京子からの最後の電話が来た。
「これから沙織に電話してもらうは。」
「沙織に小樽で会いたがっていると伝えて。」
「小樽港のハーバーライトという喫茶店を指定して。」
「それを見張っていて欲しいの。」
「沙織はある人物を連れてくるはずよ。」
「そこを必ず収めて。」
俺は言った。
「全てが終われば君に会えるのかな?」
「携帯を持った。」
「何かあれば携帯にかけてくれ。」
俺は今までのポリシーを捨て携帯を持っていた。

そして沙織に電話して呼び出した。
明らかに動揺していた沙織。
「小樽になんか用はないわ。」
そう言って電話をきられた。
俺は小樽に向かった。
しかしその日は沙織と貢の結婚式の日。
どうやっても来るはずはない。

考えた俺は気がついた。
そして沙織に電話した。
「お前が近藤京子なんだろ。」
「何するつもりだ?」
沙織は答えた。
「あなたには感謝しています。」
「本当にありがとう。」
俺は言った。
「探偵は依頼人を守らなくちゃいけないんだ。」
「お前を守らなくちゃいけないんだよ。」
電話はきられた。

俺は小樽港のベンチに手紙を見つけた。
沙織から俺宛にかかれたものだった。
俺は走ったそして電車に乗った。
手紙には一連の真相が書かれていた。

霧島を心から愛していました。
あの人といられて幸せでした。
そんな時に放火事件が起こり、
京子さんがなくなりました。
霧島は事件の真相を調べました。
岩淵は過去に霧島を裏切り、
京子さんを捨てなくてはいけないところに
追い込んだ張本人なのです。
霧島は岩淵を断罪することに決めました。
その矢先にあの事件が起こりました。
その日私は復讐を誓いました。
心からありがとう。さようなら。
あなたが霧島のことを好きだと言った事。
本当に嬉しかった。

俺を利用し情報を得た沙織は、
実行部隊の加藤を殺した。
そして結婚式で皆が集まることを利用し、
復讐の最後にしようと考えていたのだ。
全ての真相が分かった俺は、
「スピードあげてくれー。」
そういいながら電車に乗っていた。

その頃結婚式会場では、
ウエディングドレスを着た沙織が、
南、岩淵と事件の関係者を殺していた。
そして復讐を終えた沙織は自害した。

全てが終わったころに俺は現場に着いた。
そして沙織と始めて会った日を思い出した。
しつこい男に絡まれていた沙織。
それを助けた俺。
「趣味のいい時計だね。彼氏?」
俺は名刺を出して言った。
「御用の際はこのバーに。」
「悪い男かどうか調べてやるよ。」
沙織は笑顔で首を横に振り答えた。
「素敵な人だから。」

俺は馴染みのバーに戻った。
バーのマスターが俺にひとつの箱を渡す。
中には時計と手紙が。
「あなたに使ってもらえたら、
 霧島もきっと喜ぶでしょう。」

俺はウヰスキーを一口流し込んだ。

(終わり)


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2015年04月22日

【未来少年コナン 巨大機ギガントの復活!(特別篇)】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【未来少年コナン 巨大機ギガントの復活!(特別篇)】

未来少年コナン.jpg
【出演者】
コナン:小原乃梨子
ラナ:信澤三惠子
ブライアック・ラオ(ラナの祖父):山内雅人
ジムシィ(コナンの友人):青木和代
ダイス(インダストリア貿易局員):永井一郎
レプカ(インダストリア行政局長):家弓家正
モンスリー(インダストリア行政次長):吉田理保子

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【感想】
「風の谷のナウシカ」と同時公開日となった作品。
TVシリーズで人気の高かったところの再編集。
これは劇場版にしなくてよかったのでは?
と少し思ってしまいました。

通常の劇場版見た後に見るべき作品。
まとめすぎてストーリーが微妙・・・
繋がっていますが・・・
改めて、アニメ版全て見たくなりました。


それでも宮崎駿ワールドは残ってますけど!


【あらすじ】(ネタバレあり)
西暦2008年。
人類の最終戦争における、
超磁力兵器の使用により、
大規模な地殻変動がおこり、
5大陸はことごとく海中に没した。
そして20年。
一面海に覆われたかのように見えた地球にも、
わずかに生き残った人たちが生活していた。
離れ小島で育ったコナンもその1人であった。
ある日コナンの住む島に、
ラナという少女が流れ着いた。
ラナは世界復活の鍵を握る、
太陽エネルギーの権威ラオ博士の孫娘で、
このエネルギーを悪用しようとする、
レプカ一味に誘拐されたのだ。
レプカ達の悪の要塞
インダストリアに潜入したコナンたちは、
今まさに飛び立たんとするギガントを発見した。

インダストリアの博士たちは、
地下のエネルギー漏れに気づいた。
レプカは地下で生きていた。
それを知らずにラオは、
太陽エネルギーを復活させたのであった。
レプカは武装する兵士を使い、
地下でギガントの復活をたくらんでいた。

その日が訪れた。
レプカはインダストリアの司令室を占拠し、
エネルギーをギガントへ注入した。
毒蛾と呼ばれたギガント。
一体でも世界を滅ぼす力を持っている。

それに気づいたラナとモンスリー。
ラオへ報告した。
気力だけで生きてきたラオ。
もう立つこともできない状態。
「あいつを飛び立たせてはダメだ。」
「コナンたちに伝えてくれ。」
ラナとモンスリーはコナンのもとへ走った。

報告を受けたコナン、ジムシィ、ダイス。
インダストリアの司令室に向かった。
そこにはエネルギーの注入が終わり、
今にも飛び立とうとするギガントがあった。

モンスリーの運転する飛行船で近づくが、
大きさが違いすぎて近づけない。
ギガントはインダストリアを飛びたった。
そしてインダストリアの中心地に爆撃をした。
コナンの近づいてという指示で、
ギガントに体当たりしたモンスリー。
そしてギガントの内部に潜入した。
ダイスはモンスリーに言う。
「インダストリアのみんなを、
 ハイハーバーに届ける奴がいないだろ。」
モンスリーとラナを戻した3人。
ギガントの中に潜入していった。

動く要塞のギガント。
中心部に行くのは困難だった。
そこでコナンは船体を走って中央を目指す。
レプカは船体から銃で応戦するが、
それを利用して船体に火災を起こさせる。
ギガントに搭載される7つのエンジン。
ひとつのエンジンルームを破壊した3人。
しかしレプカはあっさりと、
そのエンジンを切り離した。

別行動を始めたコナン。
ダイスとジムシィは放銃室に忍び込み、
再度ギガント本体に銃撃をした。
レプカはそれに気づき放銃室を切り離した。
ギガントに残されたコナン。

ギガントは火をあげて失速していた。
レプカは脱出用飛行船で逃げようとするが、
コナンはそれに気づき、
レプカを脱出船から突き落とした。

コナンの帰りを待つラナ。
ハイハーバーを目指し出航の準備をする。
3人が帰り次第出航する予定である。
その時、遠くの海が大きな音を立てて光りだす。
ラナはラオに原因を聞きに行く。
ラオは言った。
「地核の最後の支えが崩れた。」
「早く出航したほうがいい。」
しかしコナン達の帰りを待とうと言う住人。
ラナとモンスリーは出航を決意する。
インダストリアの住人を乗せた船は出港した。
コナン、ダイス、ジムシィがいない船。

ダイスとジムシィは、
墜落した機体の上で生きていた。
そこに通りかかったインダストリアの船。
ダイスとジムシィは助かったが、
コナンの消息がわからない。

ラオは悲しむラナに言った。
「コナンも今度は、
 お前の助けが必要なのかもしれない。」
「今度はラナが行ってあげる番じゃないか?」
「ラナ。コナンの声が聞こえないんだね。」
「ラナ飛ぶんだ。」
「コナンのことだけ思えば飛べる。」

そう言われたラナ。
自分の能力をコナンのためだけに注いだ。
空を飛ぶ鳥に乗せて、
自分の気持ちを飛ばした。
コナンは遠くの海で生きていた。
直ぐに船を旋回させてコナンを救出する。

インダストリアの船に戻ったコナン。
戻ったコナンにラオは言う。
「コナン。お帰り。ありがとう。」
「これからは君たちの時代が始まるんだ。」
「力を合わして素晴らしい世界をつくってくれ。」
そして今度はラナに話す。
「飛べたね。」
コナンとラナの手を重ね自分の手で包み込む。
「コナン。ラナを頼む。」
「私は疲れた。」
「しかし、これほど安らかな気持ちになれたことはない。」
「眠らせておくれ。」
そう言ってラオは息を引き取った。

ラオの葬儀。
ダイスは最後の言葉を送る。
「博士。戦いのときは終わりました。」
「だが私達は決して忘れません。」
「最も苦しい戦いのときに、
 あなたは最も大きな勇気と愛を示された。」
「ありがとう博士。」
「私達は新しい世界に出発します。」
「どうか安らかに。」
そして棺は海に流された・・・

(終わり)

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2015年04月21日

【未来少年コナン(劇場版)】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【未来少年コナン(劇場版)】

未来少年コナン.jpg
【出演者】
コナン:小原乃梨子
ラナ:信澤三惠子
ブライアック・ラオ(ラナの祖父):山内雅人
ジムシィ(コナンの友人):青木和代
ダイス(インダストリア貿易局員):永井一郎
レプカ(インダストリア行政局長):家弓家正
モンスリー(インダストリア行政次長):吉田理保子
おじい:山内雅人

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【感想】
宮崎駿監督が始めて手がけた作品で知られる、
未来少年コナンシリーズ。
劇場版の監督は違えど、
基本的には宮崎ワールドです。

小さい頃見ていた作品なので、
とても懐かしい気持ちで拝見しました。
やっぱりいいですね〜
今見るとストーリーが荒いですが・・・

あの当時は2008年の世界が分からなかった。
当然ですが、夢があり核への恐怖があり、
いろんな事情を取り入れた作品なんですね♪
核への恐怖を覚えたことを思い出しました。

宮崎駿ファン。ジブリファンの方は、
一度は見るべき作品と思います。


【あらすじ】(ネタバレあり)
西暦2008年7月。
人類は絶滅の危機に直面した。
核兵器をはるかに越える超磁力兵器が、
世界の半分を一瞬にして消滅させてしまったのだ。
地球は大きな変動に襲われ、地軸は捻じ曲がり、
5大陸はことごとく引き裂かれ海に沈んでしまった。

それから20年。
コナンとおじいは残され島で2人生活していた。
周りの世界がどうなったか分からない2人。
20年前に宇宙船で逃げようとして不時着した島。
以前は何人かいたのに、今は2人だけ。
コナンは海にもぐり魚を捕る生活。

そんな時島に流れ着いた少女ラナ。
おじいはラナを看病していた。
目を覚ましたラナ。
「ここはハイハーバー?インダストリア?」
「ブライアック・ラオ博士と言う人を知りませんか?」
ラナは博士の祖父を探していた。
ラナは鳥と心を通わせる少女。
そんなラナと海岸で話をするコナン。
外の世界の話をコナンは聞いた。
そして帰りたいと願うラナ。

そんな中一台の飛行船が島に下りた。
そしてその飛行船からは、武装した人間が・・・
ラナを探していた。
「大変動に何も学ばなかったのか?」
おじいはそう言って家から武器を出した。
動揺した兵士。
コナンはそれを見逃さずに石を投げた。
兵士はとっさに発砲するが、
おじいの武器に当たってしまう。
爆発するおじいの武器。

その騒動で悲鳴をあげたラナを見つけた兵士。
ラナを連れ去り島から脱出する。
コナンは飛行船の上に乗りラナを助けようとするが、
振り落とされて海に落ちてしまった。

ラナを連れ去ったのは、
インダストリア行政局のモンスリー次長。
コナンに飛行船を壊されて、
インダストリア貿易局のダイスの船に乗る。

一方コナンとおじい。
爆発の衝撃を受けたおじい。
おじいはコナンに言った。
「コナンこの島を出ろ。」
「新しい世界を探しに行け。」
「旅立つときが来たんだ。」
「くじけるなコナン。」
それを聞いて決意するコナン。
ラナを探して、この島に帰ってくると・・・

いかだを造って島を出たコナン。
ようやく島を見つけた。
島には誰もいない様子。
果物を採って食べたコナン。
いかだに戻るといかだは壊されていた。
人の気配に気づいたコナン。
突然苦しんで死んだマネをする。
コナンに近づいてきたのはジムシィ。
同じ年頃の男の子。
2人は口喧嘩を始めた後に身体能力を競った。
同じように島暮らしをしていたジムシィ。
コナンと同じ身体能力の持ち主。
お互いを認め合った2人は意気投合した。
そしてコナンにジムシィは着いていくことに・・・

そして2人が乗り込んだ船は、ダイスの船。
船に乗ってインダストリアに行こうと考えた。
しかしジムシィはご飯の匂いで調理場へ・・・
そこにあった酒を飲んでしまい酔っぱらう。
見つかってしまった2人はダイスに捕まった。
そして船員として働く羽目になってしまった。

ラナの祖父は太陽エネルギーの第一人者。
その力を使いインダストリアの復興を考えていた。
ダイスはラナから情報を聞き出す役目。
そんな中でラナは船から逃げ出したのだ。

インダストリアに着いた船。
ダイスは最高委員会に処罰を下された。
インダストリアは局長のレプカが仕切っていた。
力ずくでラナから情報を得ようと考えた。
ラナに与えられた期限は1日。
ラナはそれ以外に、
コナンが島に来ていることを知った。

行政局はコナンを捕まえるために、
ダイスの船に乗り込んだ。
感付いたコナン。
行政局の兵士から逃げラナの元へ・・・
幽閉されている塔からラナを助けたコナン。
しかし、コナンは追われてしまう。
逃げるコナンは塔内の倉庫に迷い込む。
そこにあったのは、世界を滅ぼした飛行機。
とても大きな毒蛾のような飛行機だった。
レプカは太陽エネルギーを使って、
その飛行機を動かそうとしていたのだ。


取り囲まれたコナン。
レプカはガス銃でコナンとラナを眠らせた。
目が覚めたコナン。
手足を縛られ反抗できない。
コナンに暴行を加えない代わりに、
情報を聞き出そうとするレプカ。
ラナは言った。
「あなたには協力しない。」
その時コナンは手足を縛られた状態で、
レプカに襲い掛かった。
レプカは痛手を負って医務室に・・・
変わりにモンスリーがコナンを捕まえた。

ダイスは、レプカや最高委員会に不満を持っていた。
どうせ太陽エネルギーを得たらお払い箱だと・・・
そしてラナ救出とハイハーバーへ帰還を計画した。
ダイスに船員は協力した。
インダストリアの塔に乗り込んだダイス。
ラナを助けて逃げる。
「コナンも助けて。」
と言うラナの言葉を尻目に、
コナン1人牢獄に残してラナを乗せた船は出港した。

逃げたダイスとラナを見ていたコナン。
牢獄で死んだフリをして逃げ出した。
そしてダイスの船を追う、
モンストリーの飛行船に忍び込んだ。
モンストリーの飛行船が、
ダイスの船に追いついたころ、
コナンは飛行船から海へ飛び込んだ。
しかし手足が縛られたコナン船には追いつけない。

ダイスはレプカ対策を考えた。
船の船首に縛りつけ、攻撃させないようと・・・
「撃ったらラナも死ぬぞ。」
と言う作戦であった。
しかし・・・撃ってくるレプカ。
威嚇射撃であったが、ダイスの予定はくるった。
180度旋回して逃げることにした。

船首に巻きつけられたラナ。
「コナンが呼んでいる。」
追いつけなかったコナン。
その方角に船は戻っていたのである。
船にへばりつくコナン。

ラナは縛られた縄を歯で切り、
脱出ボートに乗ってコナンを助けた。
そこに追いついたレプカ。
ダイスを尻目に逃げるコナンとラナ。
追いかけるレプカの船。
銃撃を受けてボートは沈んでしまう。
コナンは手足を縛られているため動けず、
海の底で息ができないでいた。
ラナは何度も海面へ行き、
口移しで酸素をコナンにあげた。
しかしラナの体力も限界に・・・
その時コナンは脅威の身体能力で、
錠を引きちぎりラナを救出した。

追っ手から逃げ切ったコナンとラナ。
とある無人島に逃げていた。
インダストリアの悪行に激怒したコナン。
インダストリアを滅ぼそうと計画を立てた。
1人で乗り込むコナン。
それを追ってラナとダイスとジムシィも乗り込む。

一方レプカは忍び込んだラナを捕まえようと考える。
塔に住む人間を殺してもラナを捕まえようと・・・
そんなレプカにモンスリーが進言する。
「人間には太陽が必要です。」
「ここはくだらない鉄とプラスティックの檻です。」
レプカは怒り、モンスリーの射殺を命令した。
そして塔の居住区に水を流し込んだ。
そして、塔内に放送を流した。
「お前らは必要ない。」
「お前らの生き残る道はラナを引き渡すこと。」
ラナは言う。
「みんなの命を保証するなら、そこに行きます。」
そしてラナはレプカの前に行く。
しかしレプカは住人を殺した・・・

ようやくコナンはダイスとジムシィと合流した。
そして、地下から脱出しラナのもとへ・・・
トロッコを逆さにして3人海中を歩いた。

一方ラナは捕まっていたラオと再開した。
「インダストリアを捨てるなら、
 太陽エネルギーを復活させよう。」
ラナは近寄るがラオは目が見えない。
2人はテレパシーで会話した。
ラナはレプカに言った。
「おじいさんには何を言っても無駄よ。」
「おじいさんはもう何も見えない。」
ラオ入った。
「お前の心は、
 いつも優しいもので満ちているんだね。」
「レプカがお前を、
 酷い目に合わせているのではないか?」
ラナは言った。
「いいえ。レプカはどうすることも出来ないわ。」
そしてラナはレプカに言った。
「おじいさんは決して、
 太陽エネルギーを復活させないは。」
「降伏するのはあなたたちです。」
「おじいさんはもう眠っています。」
「私が呼ばなければ、
 このまま二度と目を覚ましません。」
「あなたたちは勝てません。決して。」

コナンたちが地上に出ると、
そこではモンストリーの射殺が行われていた。
コナンはモンストリーを助けた。
そしてモンストリーはコナンに協力した。

レプカはラナを高台に吊るした。
博士を目覚めさせるように要求して。
ラナは心の中で叫んだ。
『コナン。私もうダメ。』
その時聞こえたコナンの声。

塔のコントロール室を、
モンストリーの協力で制圧した。
同時に地下に閉じ込められた住人を助けた。
地下の住人が一斉に上がってきたため、
レプカの部下も身動きが取れない。

ラナを助けに行ったコナン。
レプカは1人ラナを連れて逃げようとしていた。
ラナを人質にとったレプカ。
「降伏するならラナを返す。」
そう言って飛行船に乗り込んだ。
コナンは一旦怖気づいたように見せ、
鉄の棒を飛行船に投げつけた。
飛行船のモーターに直撃して落ちる飛行船。
コナンは飛行船に乗り込みラナを助ける。

レプカの乗せた飛行船は爆発した・・・

レプカのいなくなったインダストリア。
ラナの意思でラオが、
太陽エネルギーを復活させた。
そしてダイスにラオは言った。
「私がいない間この子たちを守って欲しい。」
そしてラオは世界を回ると言い出した。
インダストリアのような国を助けるために。
そこに住む多くの人を助けるために。
「私が太陽エネルギーを研究したのは、
 世界の人々の幸せを願ったため。」
「君たちはハイハーバーに行って、
        待っていてもらいたい。」
「あの島には君たちが学ぶことが、
          たくさんあると思う。」
「ラナを頼むよコナン君。」

そう言って1人旅立つラオ博士。
見送るラナとコナン。

(終わり)

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2015年04月20日

【陽気なギャングが地球を回す】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【陽気なギャングが地球を回す】

陽気なギャングが地球を回す.jpg
【出演者】
成瀬:大沢たかお
響野:佐藤浩市
久遠:松田翔太
雪子:鈴木京香
祥子(響野の妻):加藤ローサ
地道(雪子の元旦那):大倉孝二
田中(武器屋?):古田新太
国元(支店長):大杉漣
漆原(支店長):篠井英介
慎一(雪子の子):三浦知鉱
鴨打:松尾スズキ
林:木下ほうか

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【感想】
無理でしょ!
そんな強盗ですよね〜
リアル感がまったくなくて逆にそれがいい。
でも最後の強盗は少し分からなかった。
あらすじ書いても分からなかった〜
(なんとなくで書いてしまいました・・・)

エンドロールの佐藤浩市の話とかは、
最高ですよね〜。
役にはまってました!
こんな映画ある意味ない。
という作品を作りたかったのは伝わります。

しかしストーリーが・・・
橋休めにはいい映画ですが・・・

【あらすじ】(ネタバレあり)
『ロマンはどこだ』

「行くぞ」
「330秒後に」
とある銀行に乗り込む、成瀬と響野と久遠。
拳銃を突きつけて行員を一箇所に集めた。
響野は行員に対して、宇宙の始まりを語り続ける。
一方成瀬と久遠は支店長から鍵を盗み、
お金を集めていた。
「困ったときは指を鳴らせ、
 というのは手品師のセリフですが、
 指を鳴らせばたちどころに私の記憶が、
       映像となって飛び出してくる。」
「9ヶ月と21時間32分11秒前の出来事」

9ヶ月前の同じ銀行で4人は出会った。
銀行に爆弾が仕込まれたという電話が・・・・
強盗を仕組んだのは1人の男性。
見破ったきっかけは成瀬。
嘘を見抜くことができる人間であった。
爆弾の嘘を見抜いたところから始まった。
雪子の正確無比な体内時計と、
スリの達人である久遠が協力した。
響野は演説の達人でロマン求める夢追い人。
3人に乗っかって、最終的に犯人を追い込んだ。

「出会いがあれば、必ず別れはあります。」
「最後まで付き合ってくれてありがとうございました。」
そう言って銀行を後にする3人。
雪子の運転する車に乗り込んだ。
警察に追われるが、雪子の運転センスで巻く。
しかし、雪子の先を塞ぐ一台の車。
そこから降りてきた覆面の男たちに金を奪われた。

命は助かった4人再び、もとの生活に戻る。
雪子はシングルマザーで教習所の先生。
成瀬は公務員で久遠は大学生。
響野は「喫茶ロマン」の店主。
奥さんと一緒に営んでいた。
奥さんは言った。
「裏切り者がいたのよ。」

その日成瀬と雪子、久遠は喫茶店を訪れた。
「あの金は諦める。」
そういった成瀬に対して、
「悔しい」「納得行かない。」
と3人は言う。
そして久遠が出したもの。
お金を横取りした人間の身分証明書。
久遠はあの状況でスリをしていた。

身分証明書の男、林はボーリング場にいた。
成瀬と雪子は客として忍び込んだ。
すると林は強面な人間に連れて行かれる。
後を追った2人。
銃声が聞こえる林の中に・・・
危険を感じて一度引き返す成瀬と雪子。
響野と久遠も後を追ったが、
林から飛び出してきた男をひいてしまい、
病院へと連れて行った。

帰りの車で雪子は成瀬に言った。
私が裏切ったと・・・
もと旦那が急に現れたことを話す。
そして銀行強盗の計画を知っていると・・・
子供の慎一を利用して五千万を恐喝してきた。

その時雪子の携帯が鳴った。相手は響野。
響野はひいてしまった男の知人を探していた。
その男の携帯のリダイヤルからかけていた。
すると電話に出た相手が雪子だったのだ。
雪子を恐喝した元旦那がひいた男だった。

喫茶店に戻った4人と元旦那。

銀行から盗んだお金を横取りした雪野の元旦那。
しかし黒幕の神埼は5000万を要求したいたが、
中身は4000万しかなく追われていた。
真相と事の大きさを知った4人。
成瀬は言った。
「全部なかったことにしよう。」
響野は成瀬に対して、
「ロマンどうするんだよ。」
それに返す成瀬。
「既に俺たちにロマンはない。」
「チームは解散しよう。」
雪野は
「再結成するときには呼んでね。」
そう言って雪子が出て行った。

数日後、成瀬の会社に電話が入った。
成瀬は直ぐに会社を出て走った。
同時期に買い物をしていた雪子と慎一。
覆面を被った2人組に襲われていた。

成瀬の向かった先は雪子のもと。
そこには雪子が倒れていて、慎一の姿はない。
そのとき雪子の携帯が鳴った。
携帯にでる成瀬。再び走り出した。
向かった先は遊園地。
そこで待ち構えていた1人の男性。
その男は言った。
「1億用意してもらおう。」
「表が出れば私の勝ち。」
「裏が出ればお前の負け。」
「そういうゲームなんだよ。」
成瀬は言う。
「二度と慎一には手を出すな。」
介抱された慎一を連れ戻し、雪子のもとへ帰った。

『それでも地球は回る』

成瀬は再度計画を練った。
そして喫茶店にみんなを集めた。
成瀬は言う。
「銀行を襲って金を奪う。」
響野は聞く。
「ところでロマンはどこにある?」
成瀬は返した。
「銀行にある現金を頂いて高飛びする。」

その喫茶店には雪子の元旦那もいた。
成瀬は元旦那にも協力してもらうと言う。
一度は神崎に売ったような人間。
みんなは大反対。
成瀬は一度殺されかけた人間が、
そう簡単に神崎と手を組まないと説得する。
雪子は言った。
「それでも裏切るわ。地球が回るように。」
成瀬は裏切りも計画に入れていた。

実行当日は強盗訓練日。
偽の強盗犯を偽り銀行に入る。
裏切る元旦那の命で、神崎の手下がやってくる。
その手下の偽札を持ち帰らせて、
乗ってきた車に細工をして閉じ込める。
そんな作戦であった。

計画前日。
響野は成瀬の雪子に対する気持ちを考え、
「いくら嘘を見抜けるおまえでも、
 真実を見抜けなければ意味がない。」
「いくら雪子が宇宙人だって、
 テレパシーじゃ気持ちは伝わらない。」
と伝えるのであった。

そして銀行強盗は行われた。
もちろん響野の演説で始まり、
成瀬と久遠がお金と偽札を用意した。
「出会いがあれば、必ず別れはあります。」
「最後まで付き合ってくれてありがとうございました。」
そう決めゼリフを言った響野。
その瞬間銀行内で発砲が・・・
そして外から入ってくる神崎の手下。

予想通りのはずだった・・・
しかし計画にはない展開になっていく。
神崎自体が雪子の元夫であった。
完全に不意をつかれた3人。
そして本物の現金を持ち逃げる元旦那と手下。
追いかける成瀬は元旦那に向かって発砲する。
その時そこにいた警察に撃たれてしまう。
倒れる成瀬。駆け寄る雪子。

しかし・・・
成瀬たちは裏の裏の裏を仕掛けていた!
本物の現金も偽物の現金もなかった。
全て偽物を用意していたのだった。
そして、本物と偽り元旦那に渡す。
それを追いかけて撃たれたフリをする成瀬。
同時に響野の妻の運転する救急車が来て、
成瀬たちを乗せるというもの。

成瀬に影で協力するのは田中商店の田中さん。
雪子は計画を知らない。

当然駆け寄った雪子。
そして救急車に乗せられるように見せかける。
もちろん警察の目は全て元旦那のほうへ行った。
その隙に4人は逃げるが、
雪子は成瀬の心配をしていた。

成瀬は突然目を開けて雪子を抱きしめキスをする。
「嘘つき」
そう言って雪子は成瀬を叩くが、
その後もう一度成瀬のキスを受け入れた。

一方響野が盗んだはずの2億。
それすらも偽札であった。
全てはスリの能力に長けた久遠が持っていった。

久遠は1人スペインにいた。
生物保護にその2億を使っていた。
生活費以外は全て寄付と言うものである。

と思っていたが、スペインの銀行にいた久遠。
そこに強盗が・・・
正体は響野。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これから皆さんの時間を1分だけもらいます。
1分といえば60秒。
日本との時差が16時間あっても、
60秒は60秒です。

さて映画の終わりはいつなのか?
と尋ねる男がいました。
尋ねられた男は得意げに答えます。
映画の終わりって言うのは、
大抵カメラがゆっくり遠ざかり始めて、
主役の顔が見えなくなったらその時が合図だ。

何言ってるんだ。そうじゃないよと別の男が言う。
スタッフロールが流れ出すまでは気を抜いちゃあダメだ。
なにしろNGシーンで、
もう一回笑いをとろおうとする映画だってあるし、
俳優たちが再登場してカーテンコールなんてこともある。

じゃあスタッフロールが見えて、
何も見えなければ席を立ってもいいんでしょうか?

いやいや油断は禁物。
最後の最後で死んだはずの悪役が、
実は生きていてということが起きてたらどうするんだ。
映画館が明るくなるまで席を立つな。
そう力説する人もいるでしょう。

まあ正解は分かりません。
でもね、映画はどんなに楽しくても終わるものです。
まあ私に言わせれば、
映画が終わってからのほうが大事です。
例えばですよ、
その日偶然隣に座った人と恋が始まるとしたら、
それは素敵なことじゃありませんか。

何ですって?
そんな事起きるわけがない?

とんでもない。
試しにちょっと隣の人と見つめ合ってみたらどうです。
何が起こるかわからないから人生は楽しい。
道を歩いていると、
急に空から何かが降ってくることもあるんです。

おーっと。時間が来ました。
この話はまたの機会に。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そう言って響野と久遠を迎えに車が・・・
響野の妻と、慎一も乗って6人。
次はスペインと言って走り出す。
「ロマンはどこだ〜。」

(終わり)

〜〜 関 連 商 品 〜〜


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2015年04月18日

【君に届け】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【君に届け】

君に届け.jpg
【出演者】
黒沼爽子:多部未華子
風早翔太:三浦春馬
矢野あやね:夏菜
吉田千鶴:蓮佛美沙子
真田龍:青山ハル
胡桃沢梅:桐谷美玲
荒井一市(教師:ピン):ARATA
黒沼喜多男(爽子の父):勝村政信
黒沼陽子(爽子の母):富田靖子

真田徹(龍の兄):山口龍人
真田はるか(徹の妻):吉田桂子
遠藤朋美(クラスメイト):松山愛里
平野依里子(クラスメイト):近野成美
城ノ内宗一(クラスメイト):金井勇太

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【感想】
原作は漫画。
女性の熱狂的なファンがいるようです。

そうとは知らずに見ました。
とても面白かった。
ラブストーリーと言うよりは青春映画。
そんな感じで見させてもらいました。

あんな友達がいたら、本物の親友。
そんな温かい感情を持ちました。

多部さんはハマり役ですね♪
途中は笑っちゃうシーンも多くて、
ラブストーリーと思ってましたが、
全然違うイメージでした・・・

面白い。そう感じた映画です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
15年前の大晦日。
お父さんが毎年欠かさず参加している
市民楽団のコンサートをほおりだし、
全力疾走したそうだ。
爽やかな子と書いて爽子と名づけられた私は、
幼稚園で座敷わらしと言われたのがとても嬉しくて、
本物の座敷わらしみたくみんなの役に立ちたくて、
一日一善をもっとうにしてきたけれど、
小学生のとき、
貞子と呼び間違えられたのが運の尽き・・・
誰に話しかけても、
怖がられたり、謝られたりばかりで・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった爽子。
登校初日に道に迷う高校生に道案内した。
「変な形」
と桜の花びらを爽子に渡した風早。
その花びらはハートの形だった。

風早と爽子は同じクラスだった。
風早はみんなの中心人物。
一方の爽子はクラスで影が薄く、
みんなに怖がられて謝られた。
そんな中で「おはよう」と言ってくれる風早。

貞子と3秒以上目を合わせると不幸になる。
そんな噂が学校中に広まる。
それを聞いた爽子。
「そっか。目を合わせちゃいけないのか。」
ある授業。クラスメイトのノートを集める爽子。
誰一人爽子とは目を合わせない。
しかし風早は目を見てノートを渡してきた。
逆に目をそらす爽子。

そんなある日、風早は肝試しを計画した。
「貞子が来たら、きっと本物が出るよね。」
「怖いけど、面白そう。」
クラスのみんなは、そう噂をした。

その日の夕方。
先生の荒井が爽子の前に現れて、
「俺の目を見ろ。」
そう言って3秒数えた。
「何だよ。何もおきねぇじゃねえかよ。」
「風早が自分で確かめろって言うから。」
突然そう言った荒井。
「お前あいつのことどう思ってるんだよ。」
爽子は答えた。
「風早君はいつも爽やかで。」
「って言うかむしろ、
 爽やかからできている人なんじゃないかと・・・」

そこにたまたま現れた風早。
「爽やかからできてるって?」
爽子は言う。
「ほめ言葉です。」
笑う風早。
「そんな爽やかじゃねえよ。」
「爽やかです。苗字まで。」
「それ行ったら黒沼じゃん。」
「爽やかな子って書いて爽子でしょ。」
「俺嫌われているのかと思ってた。」
「そうやって思っていることみんなに話せば?」
「黒沼も来いよな。肝試し。」

爽子はクラスメイトの矢野と吉田に言う。
「お化け役やらせてもらえませんか?」
「霊も呼べないですし・・・」
「みんなの役に立ちたいんです。」

そして肝試し当日。
差し入れを持って矢野と吉田が来てくれた。
風早も爽子のもとへ・・・
「一人でこんなとこ、怖くないの?」
爽子は答えた。
「夜はわりと好きなので。」
「それに、私お化け役嬉しくて。」
「みんなに喜んでもらえるから嬉しいんです。」
そして2人で夜景を見た。
爽子は言った。
「何でだろう。」
「いつもより綺麗に見れる。」

翌日。肝試しの結果発表で盛り上がった。
「罰ゲームは風早に決定。」
「罰ゲームは1週間黒沼と付き合う件。」
そう言って盛り上がるクラスメイト。
風早は怒って言い返す。
「こんなのが罰ゲームって黒沼に失礼すぎる。」
「黒沼は女の子なんだよ。」
それを見ていた爽子は立ち上がり、
「もういい加減にしろよ。」
「あの誤解です。」
「風早君はみんなと同じように、
 私に親切にしてくれただけなので。」
そう言って教室を飛び出した爽子。
それを追った風早。

入学式の日初めて会った道で追いつく風早。
「あいつらもふざけすぎたって反省しているから。」
爽子は答えた。
「ごめんなさい。」
「親切にしてくれたのに迷惑かけちゃって。」
それに対して風早は言う。
「迷惑なんかじゃないよ。」
「覚えてる?入学式の日。」
「ここで黒沼が道を教えてくれたの。」
「あの日から俺黒沼のこと・・・」
爽子は被せるように言う。
「覚えてます。」
「あの日から風早君は私の憧れだから。」
「風早君みたいになりたいって、
             尊敬していたから。」
「ありがとうございました。」

『いつか君に届くだろうか?』
『あの時感じた、この気持ちが・・・』
『大きくなった、この気持ちが・・・』

新学期になった。
クラスでは席替えが・・・
一番最初にくじを引くのは爽子。
爽子の近くに座ると成績が落ちる。
そんな噂で避けようとするクラスメイト。
その時風早は・・・
「俺くじいいや。」
そう言って爽子の隣に座る風早。
「私も」
と言って矢野と吉田が前に座る。
爽子の後ろは吉田の幼馴染の龍。

5人でご飯を食べに行った。
初めてみんなの前で笑う爽子。
「いつもそうしていればいいのに。」
みんなで楽しくご飯を食べた。
どんどん仲良くなっていく。
体育祭の練習を一緒にして、
勉強の出来ない吉田にノートを貸した。

そんなある日に、
爽子は変な噂を聞く。
「貞子といるとみんな株を落とすよね。」
その直後に荒井が爽子の前に、
「吉田と矢野知らない?」
「友達だろ。」
爽子は答えた。
「友達ではありません。」

その現場を見ていた吉田と矢野。
2人はショックを受け、爽子に聞く。
「貞子は私達のことどう思っているの?」
「私も矢野も貞子のこと好きだよ。」
「貞子は私達のこと好き?」
そこに通りかかる噂していたグループ。
爽子はそのグループに気付いて、
「好きって言うよりも・・・」
「一緒にいたら良くないかと・・・」
そう言ってその場を去った。

噂なんてどうでもよい2人。
それ以上に貞子の言葉に落ち込んだ。
爽子も同じく落ち込んでいた。
そんな姿を見た風早が爽子に声をかけた。
爽子は言う。
「ダメです。私と一緒にいると・・・」
「私のせいでみんなの株が下がってしまうから。」
「みんなに迷惑かけたくない。」
風早は言った。
「そんなの黒沼が決めることじゃない。」
「俺は噂なんて関係ない。」
「もし逆だったらどうする?」
爽子は答えた。
「嫌です。」
風早は答えた。
「吉田たちもそう思っているかもね。」
そして体育祭のサッカーの練習を2人でした。
そして風早は言った。
「パスってさ。」
「本気で届けって思わないと、
 受け止めてもらえないんだよ。」

一方吉田と矢野は2人爽子の話をしていた。
「私ら貞子のことばっかり考えてるね。」
「こんなの、もう友達じゃん。」

次の日の朝。
爽子はトイレで2人に言う言葉を練習していた。
そこに現れた女子グループ。
吉田と矢野の噂をしていた。
爽子は言った。
「さっきの言葉取り消してください。」
「吉田さんと矢野さんのこと、
 悪く言わないで下さい。」
女子グループは言った。
「噂流したのあんたじゃん。」
「風早に近づきたくて噂流したんでしょ。」
爽子は言った。
「違う。分かってない。」
「矢野さんと吉田さんのこと、
 好きよりもっと・・・大好きか!」
騒ぎを聞いて吉田と矢野は駆けつけた。
「貞子がそんな噂流すはずがない。」
爽子は言った。
「さっきの言葉取り消してください。
女子グループは
「分かったよ。」
といってその場を去った。

そして吉田と矢野に爽子は言う。
「私ずっと諦めていました。」
「でも吉田さんと矢野さんのこと、
 どうしても諦められられなかった。」
「私が一緒にいると変な噂流されて・・・」
矢野と吉田は言う。
「私達噂で傷ついていると思ってたの?」
「自分が一緒にいると傷つけると思ってたの?」
爽子は言う。
「2人が傷ついたとき、
 どうしたらいいか分からないけど・・・」
「でも何度でも誤解ときます。」
「だから友達でいたい。」
2人は爽子を抱きしめて言う。
「爽子。知ってる?」
「友達って気付いたらもうなってるの。」

そして5人は元に戻った。
そして体育祭当日。
爽子に声をかけた胡桃沢。
「私に協力してくれる?」
「私の好きな人風早なんだ。」
爽子は言う。
「私協力できない。」
「風早君は私にとって特別な人みたいで・・・」
それを聞いた胡桃沢は爽子に言う。
「それって恋愛感情じゃないよね。」
「男子と話すこと少ないから、
 そう思うんじゃないかな?」
「例えば、真田とももっと話してみたら?」

そして胡桃沢は風早に言う。
「今日爽子ちゃん可愛かった。」
「ずっと真田のこと見ていたよ。」
一方爽子は龍のもとへ行った。
特別な感情を指南してもらっていた。
風早は爽子と龍が話しているのを見た。
嫉妬した風早はその場から爽子を連れ去る。
「龍のこと好きなの?」
爽子は答えた。
「好きです。」
「でもそれは特別な意味じゃなくて・・・」
「クラスメイトっていうか・・・」
「真田くんのことは凄いって思うっていうか、
 すごくいい人って思うっていうか・・・」

吉田は気がついた。
全て胡桃沢の仕業だと・・・
そして今までの吉田と矢野の噂も・・・
そして胡桃沢を問い詰める。
胡桃沢は開き直った。
「爽子ちゃん邪魔なんだもん。」
「風早の周りうろちょろして!」
爽子は胡桃沢に言った。
「風早くんへの気持ちはやっぱり特別。」
「胡桃ちゃんの気持ちと同じって言うか・・・」
胡桃沢は返した。
「同じはずないじゃない。」
「あんたなんか大嫌い。」
風早への想いが大きい胡桃沢は、
爽子のことしか見ていない風早を知っていた。
やるせない気持ちを爽子に泣きながらぶつけた。

それから数日後・・・
冬になり爽子の通学を心配した父。
爽子にバス通学をさせた。
荒井先生に申請を出した爽子。
荒井先生は学生証をなくしてしまう。

教員室に言っていた爽子を待っていた。
風早と吉田、矢野。
今まで一緒に下校していた4人。
しかし出来なくなった。
風早は寂しく感じていた。
そんな時に風早が爽子を誘う。
クリスマスパーティーの下見という名目。
しかし爽子は吉田と矢野を誘う。
落ち込む風早・・・

下見当日も、矢野が爽子を連れていなくなる。
さらに落ち込む風早・・・

『俺の気持ち、届いているのかな?』

クリスマスイヴのパーティー。
例年なら家族で過ごす爽子。
どうしても父に言えないでいた。
風早は意を決して爽子に言う。
下校のバスに乗ろうとする爽子に・・・
「俺と付き合ってくれないかな?」
「俺の彼女になってほしい。」
そしてプラネタリウムのチケットを渡す。
「パーティーが終わったら行こうよ。」
「みんなとじゃなくて、2人で。」
「俺クリスマスイヴは黒沼と過ごしたい。」
あわてる爽子。
「付き合うとか、まだ考えられなくて。」
「ごめんなさい・・・」
と言ってバスは発車した。

パーティーには行かなかった爽子。
爽子の家を吉田と矢野が訪れた。
何でパーティー行かなかったか聞く2人に、
「付き合って欲しいって言われ。」
「大好きなのに、付き合うって不安で。」
「私真っ白になっちゃって・・・」
「凄く嬉しかったけど、
 そう言ってくれただけで十分。」
それを聞いた矢野は怒った。
「風早がちゃんと言っているのに、
      何で答えてあげないの。」
「自分を信じないてことは、
 あんたを好きだって言ってる、
 風早を信じないってことなんだよ。」
「あんたを好きだって言ってる
 私らも信じないってことなんだよ。」
吉田は矢野を抑えて言った。
「気持ちだけは伝えたほうがいいよ。」
「風早家の手伝いとかで忙しいらしいけど、
 神社のカウントダウンには来るって。」

大晦日当日。
例年の恒例の市民楽団のコンサート。
爽子はコンサートに行っていた。
神社のカウントダウンに行った風早。
帰ろうとして龍に呼び止められた。
そして爽子のことを聞く。
「黒沼ってどんな奴?」
風早は答えた。
「いつもひたむきで一生懸命で、
 純粋で、感動屋で、
 真っ直ぐ正直って言うのかな?」
「いつも人の気持ち思いやってて・・・」
と言って風早は気がついた。
「俺黒沼の気持ち、
 ちゃんと思いやってたかな?」
その時荒木が現れる。
お前からこれ返してやれと、
爽子の生徒手帳を渡した。
中には、入学式の日渡したハートの花びら。

その頃に爽子は父のもとにいた。
爽子が生まれた日のことを話す父。
そんな父に爽子は言う。
「私会いたい人がいるの。」
「今日じゃなきゃダメなの。」
「会ってダメでも、ちゃんと気持ち伝えたい。」
父は答えた。
「だったら行かなきゃ。」
「本当に会いたいときは、
 全部ほおリ投げて行くものだから。」
そして爽子は神社へ走った。

爽子の姿を見つけた吉田と矢野。
「風早なら奥で甘酒配ってる。」
爽子は言う。
「ありがとう。」
「千鶴ちゃん。あやねちゃん。」

しかし風早はもう帰ったと・・・
結局会えずに落ち込む爽子。
時間は24時。
花火が打ち上げられた・・・

一方の風早は、
入学式に始めて爽子と会った場所にいた。
諦めて帰ろうとした爽子。
そこで待つ風早を見つけた。
そしてあわてて言う。
「ありがとう。」
「じゃなくて・・・」
「私風早くんのことが・・・」
あわてる爽子を見て風早は言った。
「いいよ。ゆっくりで。」

息を整えた爽子。
「私風早君のことが好きです。」
風早は答えた。
「俺も、ずっとずっと黒沼が好きだよ。」
「夢みたいだよ。やっと届いた。」
そして続ける。
「ごめん。」
「誕生日におめでとうって、
     言ってあげられなくて。」
「新年の初めに黒沼と一緒にいられて良かった。」
「これからもよろしく。」
そして2人雪の降る空を見上げた・・・

新学期が始まった・・・
プラネタリウムのチケットを見て微笑む爽子。
それを見て呼ぶ風早。
「黒沼。」
風早に追いつき、一緒に下校する2人。

(終わり)

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【ヘルタースケルター】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【ヘルタースケルター】

ヘルタースケルター.jpg
【出演者】
比留駒春子(りりこ):沢尻エリカ
麻田誠(検事):大森南朋
多田寛子(社長):桃井かおり
羽田美知子(りりこのマネージャー):寺島しのぶ
奥村伸一(羽田の彼氏):綾野剛
吉川こずえ(新人モデル):水原希子
沢鍋錦二(メイク):新井浩文
保須田久美(麻田の助手):鈴木杏
塚原慶太(刑事):寺島進
浜口幹男(プロデューサー):哀川翔
比留駒千加子(りりこの妹):住吉真理子
南部貴男(りりこの彼氏):窪塚洋介

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【感想】
以前見たことがありましたが、
最近漫画を読み、そしてJ:COMで放送。
たまたま続きで見ました。

以前見たときは、ふ〜んって感じ。
でも今回見たら感想が変わりました。

葛藤と執着の中で、自分を貫き通した、
とてもカッコいい女性の話。
私はそう感じました。
どのような形でも自分を貫いたカリスマ。
犯罪や違法なことは問題あるけど・・・

この映画を見て分かったのは、
映画は2度見るべきだ!!!
ということです。
1度では感じることの出来ない感情が、
芽生えることもあると言うことです。

食わず嫌いせずに、
これからもあらゆるジャンルの映画を
どんどん見ていきたいと思いました。


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
笑いと叫びは良く似ている。
私の中で音がする。
カチコチカチコチ音がする。
早くしろよと音がする。
それは私の中で何かが変わる音。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日本を代表するモデルりりこ。

「顔が崩れている。」
「骨格と筋肉が一致していない。」
りりこの画像をネットで見ながら言う検事の麻田。
助手の保須田は言った。
「今一番女性がなりたい顔ですよ。」
麻田は返した。
「中身は虫に食い尽くされた果実。」
「だからこそ火が付けられるのか。」
「いつか朽ち果てるのを知っているから。」

りりこは舞台裏ではとてもワガママ。
りりこの彼氏はお金持ちの御曹司。
時に楽屋を訪れては、
人目をはばからずりりこを抱いていた。
一方でプロデューサーにも抱かれるりりこ。
全ては金のために、自分を武器として使う。
社長の多田も承認済みの行為。

そんな生活を送るある日。
りりこは額に痣を発見する。
全ては整形の後遺症。
りりこの体は全て作り物。
元のものは、目玉と耳と爪とあそこぐらい。
多田はメイクの沢鍋に全て伝えて、
「こんなに話したんだから、
 最後まで付き合いなさい。」
そしてルビーを渡して買収した。

りりこは病院にいた。
院長は再手術を提案する。
「私達は革命を起こしているんです。」
「これは新しい価値観の創造。」
「定期的な治療なしで維持しようなんて豪腕よ。」
そこの病院には、
同じような症例の女性が詰め掛けていた。

麻田のもとへ刑事の塚原が来ていた。
持ってきたのは、りりこの症状に似ている写真。
同じような症状に耐えられなくなった、
自殺した女性の写真だった。

ある日の仕事終わりにりりこを送る羽田。
いつもすっぴんの羽田にりりこは化粧品をあげ、
「ドラックのようなものだから。」
「どんどんやめられなくなる。」
そうつぶやいた。
家についたりりこ。突然つぶやく。
「もう終わっちゃうんだ。」
「でもいいんだ。全部分かってたことだから。」
そういった後に暴れだすりりこ。
突然心配する羽田を押し倒す。
「羽田ちゃん。私綺麗かな?」
「私のこと分かってくれるの、
 羽田ちゃんしかいないから。」
「舐めてくんない?」
そう言って女性マネージャにまで手を出す。

そんな時に妹から手紙が届く。
世間に知られないため過去は伏せていた。
そのため妹にも親にさえも会っていたい。
むしろ全て社長の多田にシャットダウンされていた。
手紙の内容は他愛もないこと、
たまたま東京に木田から会いに来たと・・・
でも忙しいからと社長に帰されたと・・・

りりこは荒れていた。
羽田に対して、
「一回舐めたくらいで調子に乗らないで。」
そう言って怒鳴り散らすりりこ。
かと思えば手のひらを返したように優しくした。

羽田を利用し、御曹司との熱愛をリークした。
羽田に頼んで妹に会いに言った。
そして再び整形を繰り返し、仕事を続けた。

麻田はテレビを見ていた。
「彼女の美しさはイメージのモンタージュ。」
「つまり我々の欲望。」
「人々の望通り踊り羽ばたく。」
「たとえ自分の羽が、
 撒き散らされたようにしか、
    それが成立しなくても。」
「まさにヘルタースケルター。」
「つまり、しっちゃかめっちゃか。」
「彼女は僕らのジョーカー。」
「近々僕たちは出会うことになる。」

ある日の事務所。
りりこは多田に言う。
「お金毎月送ってないでしょ?」
多田は言う。
「あなたは維持費がかかりすぎてるの。」
「それに設備投資も回収しきってないから。」
「でも、あなたをビジネスなんて思ってないよ。」
「あなたは私の夢なんだから。」
そして新人モデルをりりこに紹介した。

新人モデル吉川は売れていた。
世間の注目がりりこから吉川に移っていた。

この頃のりりこは、副作用を抑えるための薬と、
自分への注目が減っていることで発狂する毎日。
拍車をかけるように、御曹司が婚約発表する。

羽田の家に乗り込んだりりこ。
羽田のいる前で彼氏の奥村を抱く。
ただただ呆然と見ているしか出来ない羽田。
羽田はマネージャーをやめると言うが、
りりこは奥村をつかってそれをとめた。
羽田と奥村を使って犯罪を起こさせた。
御曹司の結婚相手の顔に硫酸をかけさせた。
完全に共犯となり弱みを握ったりりこ。
羽田と奥村は奴隷となっていた・・・
「あたしと同じところまで落ちなさい。」

麻田のもとに再び塚原が来ていた。
自殺者が増えていた。
起訴をするかどうかの相談だった。
起訴する相手はりりこの通う病院。
しかしその病院は、
政治家などの権力者に守られていた。
麻田はりりこに会いに行くことを決意する。

その頃のりりこは薬が利かなくなった。
痣が消えず、周りの人間が不審に思っていた。

りりこに会いに言った麻田。
「やっと会えたね。タイガーリリー。」
「美しい冒険者。」
「あなたに法廷で証言して欲しい。」
「あなたの通う美容クリニック。」
「不法で不適切な医療行為をご存知でしょう。」
「女性の欲望に漬け込んだ、
  きわめて悪質な行為だ。」
「タイガーリリーが嫌ならこう呼ぼうか?」
「比留駒春子さん。」
「10日前・・・
 麻田さんと羽田さんを使って何をさせた?」
そう言ってりりこに、
クリニックの不法行為をまとめた資料を渡した。

家に帰ったりりこは資料を見ていた。
資料にはりりこの整形前の写真。
クリニックの院長と多田のやりとり。
診察中のりりこの様子。
言い訳できないほどの資料。
「とっくに落ちてるわ。」
そう言って倒れこむりりこ。

テレビをつけると吉川が、
りりこがやっていたCMをやっていた。
「羽田ちゃん。私のこと好き?」
「だったら、こいつの顔八つ裂きにして。」
「目障りなのよ。」

テレビ番組に出演したりりこ。
撮影中に幻覚を見るりりこ。
暴れだし、そして倒れた。
「もっと綺麗にならなきゃ。」

一方羽田は吉川のもとへ・・・
カッターを取り出して、吉川を襲おうとする。
吉川は落ち着いていた。
「いいよ。やれば。」
「みんなどうせ、すぐに忘れる。」
「かわいい。すごい。ああなりたい。」
「無責任な欲望だけが残って、
 名前と顔だけがすり替わっていく。」

『お前はもう用済みだ。』
そんな夢を見て目覚めたりりこ。
家では羽田が看病していた。
起きたりりこは直ぐに多田に電話した。
多田の後ろでは吉川の声が・・・
「あんたやれなかったんでしょ。」
「みんな私のこと忘れるんでしょ。」
「忘れられるって死ぬのと一緒でしょ。」
「私死ぬんだよね。」
そう羽田に言って家から飛び出した。

雨の中町を走り倒れこむ。
そこにあった鏡。
「鏡よ鏡。この世で一番美しいのは誰?」
りりこの掻き毟る頭。
手には頭から抜ける大量の髪の毛。

一方部屋に残された羽田。
りりこの資料を見ていた。
それを出版社に送りつけた・・・

翌日。当然の如くマスコミは騒いだ。
「何だかな。」
「これまたみんなを喜ばしちゃう私って・・・」

世間は騒いだ。
話題はりりこで持ちきりとなっていた。
整形前の写真が出回った。
美容クリニックも叩かれた。
りりこの事をみんなが調べた。
みんなりりこの事を知りたかった。

麻田は上司に怒られていた。
流れてはいけない機密事項が流れた。
麻田は保須田に言った。
「法なんて人間のこしらえたルールに過ぎない。」
「善も悪も激しさを増すとき、
 勇気ある冒険者だけ
 が軽々とそれを乗り越える。」
「それはいつも十字路の上で起こる。」
保須田は言った。
「一度使ったジョーカーは二度と使えない。」
「使用済みのジョーカー。」
麻田は返した。
「胸が痛む話だな〜。」

りりこは最後の記者会見に立つ。
舞台裏で多田に聞くりりこ。
「ねえ私って赤字。それとも黒字?」
多田は言った。
「赤字に決まっているじゃない。」
「最後まで責任撮りますよ。」
「私がここまで作り上げたんだから。」

そして会見に立つりりこにメイクをする沢鍋。
後遺症で全身痣だらけのりりこ。
「もうあなたは私無しでは生きられないわよ。」
後日その時のことを沢鍋はこう言った。
「これは生涯で最大の仕事でした。」
「一緒に仕事できて良かったわ。」
「彼女は私の誇りよ。」

記者会見直前の幻覚。
麻田がりりこに言う。
「やあタイガーリリー。」
「どうしても行くのかい?」
りりこは答える。
「もちろん。やり遂げるわ。」
「見たいものを見せてあげる。」
麻田は返した。
「それ以上君の羽を傷つける必要はない。」
「忘れてしまう。」
「みんな自分のことで忙しい。」
それに反論したりりこ。
「そうよ。」
「誰も私を愛していないし、
 誰も私を必要としていない。」
「だから私は、私が決めて私を殺すの。」

そして記者会見は行われた。
突然立ち上がったりりこ。
自分の右目にナイフを突き刺した・・・


しばらくはりりこの話題で騒がれた。
いろんな噂が流れた。
それでも次第に話題は消えていった。

数年後・・・
16回目の公判。
訴訟は156名。
自殺者は9名。
行方不明者は1名。
保須田は麻田に聞いた。
「どうして神様は若さと美しさを与え、
         そして奪うんでしょう?」
麻田は返した。
「その2つはイコールじゃない。」
「若さは美しいけれど、美しさは若さじゃない。」
「美はもっと深くて複雑で、
 あらゆるものを豊かぬ含んでいる。」
「大成功だ。ほら笑っている。」
そう言って指を指した先には、
りりこの写真集のポスターが・・・
「タイガーリリー。君の冒険は続く。」
「永遠に・・・」

りりこは世間から消えたが、
美しさだけが世間に残ったのだった・・・

吉川はトップも出るとして活躍していた。
仕事の打ち上げに使った店。
その店の地下に足を踏み入れる吉川。

そこには・・・
眼帯を巻いた、
美しく華やかなりりこが座っていた。

そして笑った・・・

(終わり)

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2015年04月17日

【歩いても歩いても】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【歩いても歩いても】

歩いても歩いても.jpg
【出演者】
横山良多:阿部寛
横山ゆかり(良多の妻):夏川結衣
片岡ちなみ(良多の姉):YOU
片岡信夫(ちなみの夫):高橋和也
横山あつし(ゆかりの連れ子):田中祥平
横山とし子(良多の母):樹木希林
横山恭平(良多の父):原田芳雄
片岡さつき(ちなみの娘):野本ほたる
片岡睦(ちなみの息子):林凌雅
小松健太郎(寿司屋店長):寺島進
加藤治子 - 西沢ふさ(横山家の隣人)

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【感想】
田舎の実家。
そして親子の確執。
家族内の遠慮。
その風景がたんたんと描かれています。

どこか温かく、どこか寂しいストーリー。
それぞれの思いが綺麗に描かれています。

いつか聞いたラジオCMを思い出しました。
1年に1度の里帰り。
毎年欠かさず1年に1度は実家に帰る。
あんなに毎日一緒に過ごしたのに、
指で数えれるくらいしかもう会えない。

こんな内容のCMだったと思います。
確かに1年で1回の里帰りでも、
この年になると何回会えるか?
そんな深刻なことなんですよね〜

子供って本当に親不孝なんですよね!
でもそれを見守っているのが親。
どうしてあげることも出来ないけど、
ただ元気なことが親には幸せ。

本当にリアルな家の雰囲気が出てます。
とても良い作品だったと思いました。
家族を思い出したい方にはオススメです。
親の暖かみと自分の小ささがわかるでしょう。


【あらすじ】(ネタバレあり)
母とし子と姉ちなみは実家で料理をしていた。
父の恭平は田舎で小さな医院を営んでいる。
そんな実家に家族で帰る良多とゆかりとあつし。

良多を待つ、とし子はちなみと良多の話をする。
「人のお古をもらわなくても〜」
バツイチであるゆかりの話も・・・

両親の老後の面倒をどうするか、
そんな話をする良多とゆかり。
そしてゆかりが席を外したとき、
あつしに話しかける良多。
学校で飼っていたうさぎの話。
「何で死んだのに笑ったの?」
あつしは答えた。
「面白かったんだもん。」
「レナちゃんが、
 みんなで手紙書こうって言うんだもん。」
「誰も読まないのに。」

一足先に実家についたちなみの夫と子供。
とし子は孫にデレデレとなっていた。

ゆかりはあつしに言った。
「今日だけでも良ちゃんって言うのやめて。」
そして良多にも言う。
「親子なんだから見栄張らなくても。」
良多は言う。
「親子だから、
 失業中なんて口が裂けてもいえない。」

そしてようやく実家に着いた良多一家。
実家に集まった家族。
そこに恭平が帰ってきた。
知っているはずなのに良多に一言、
「来てたのか・・・」
そう言って診察室へ逃げ込む。

久しぶりに実家に帰った良多は気付く。
家に付けられた手すりの数々。
古くなって剥がれてきた風呂場のタイル。
年老いた両親を・・・

ゆかりはとし子とちなみと料理をしていた。
田舎の料理「とうもろこしの天ぷら」
その匂いに誘われて診察室から出てくる恭平。

そしてみんなで昼食。
寿司を頼んでいた。
届けに来た馴染みのすし屋店長。
寿司と同時に香典も持ってきた。

そして全員揃ってのご飯。
各々の昔話や、今の職業など・・・
嘘をつき仕事の話をする良多。
以前の職業、絵画の修復師の話。
信夫の仕事は車の販売員。
良多にパンフレットを見せて車を進める。
とし子は言う。
「子供の運転する車に乗るのが夢だった。」

とし子とゆかりとちなみは、
2階へ昔の写真を見に行く。
子供たち3人と信夫は庭でスイカ割り。

残された良多と恭平。
なかなか会話が出来ない2人。
そして恭平は再び診察室へ・・・

次第に仲良くなる子供3人。
女3人はニュースを見ながら話をしていた。
長男の話・・・
長男は子供を助けて海で亡くなった。
そして実家に引っ越してくるちなみの予定。

良多は仕事のカモフラージュの電話。
あつしは恭平のところへ・・・
ピアノの調律師になりたいという信夫。
そんなあつしに医者を勧める恭平。
「変なこと教えないで下さいよ。」
そう言って良多が話をさえぎった。

良多は家族ととし子と墓参りに行った。
良多はとし子にちなみの引越しについて聞いた。
とし子は言った。
「いまさら他人と住むのはね〜」
「それにあんた戻って来辛いでしょ。」
「お父さん死んだらでいいからさ〜」
良多は言った。
「俺に兄さんの変わりは出来ないからね。」
その帰り道。
黄色い蝶々を見つけた。
とし子は言った。
「冬になっても死ななかったモンシロチョウが、
     黄色くなって帰ってくるんだって。」
「アレを見ると何か切なくてね〜」
誰から聞いたのと良多は聞くが、
ごまかすとし子。

そうして家に戻ると、香典をあげに人が・・・
長男が助けた子供。
とはいっても、もう25歳になっていた。
出版社でアルバイトしているそうだ。
毎年1回は足を運んでいるが、
年々体格はよくなり、だらしなくなっていた。
「あの時助けてもらえなければ、
 今の僕はここにはいませんでした。」
「ジュンペイさんの分もしっかり生きますから。」
そう言い残して家を去った。

その後恭平は言う。
「あんなくだらん奴のために何で・・・」
「他に変わりはいくらだっていたのに・・・」
「あんなやつは生きてたって、
  なんの役にも立たないよ。」
良多は言う。
「比べるなって言ってるんだ。」
「人の人生を・・・」
「彼だって精一杯頑張っているわけだしさ。」
「そりゃうまく行かないこともあると思うよ。」
「父さんみたいに上から、
 くだるとかくだらないとか・・・」
恭平は言う。
「何向きになっているんだ。」
「お前には関係ないだろ。」
良多は返した。
「医者がそんなに偉いんですか?」
「兄さんだって、
 生きてたら今頃どうなっていたか?」
「分かったもんじゃないですけどね・・・」

さえぎったのは信夫だった。
昼寝していた信夫が起きてきたのだ。
そしてちなみ一家は家に帰った。

残った良多一家。
恭平ととし子と夕食を食べた。
医者の恭平を褒めちぎるゆかり。
しかしそれを馬鹿にする、とし子と良多。
そして話は恭平のコレクションのレコード。
そして思い出の曲と言って、
とし子が持ってきたレコード。
なつかしの歌謡曲「ブルーライト・ヨコハマ」
俺は関係ないと言った恭平。
しかし2人の思い出の曲だった。

「誰にだってありますよ思い出の曲。」
良多にゆかりは伝えた。

その夜良多はとし子に言った。
「そろそろいいんじゃない?」
「呼ぶのやめようよ。」
「辛そうじゃない俺たちに会うの。」
とし子は言った。
「だから呼ぶのよ。」
「あの子のせいで、
 ジュンペイは死んだんだから。」
「憎む相手がいないと余計辛いんだから。」
「あの子にだって、
 年に1度辛い思いをしてもらったって、
          罰は当たらないでしょ。」
「だから、来年も再来年もきてもらう。」
「あなただって、親になったら分かるわよ。」

そして良多に風呂を勧めるとし子。
とし子は寝巻きまで用意していた。
ゆかりは嫉妬していた。
自分は受け入れられていないと、
疎外感まで感じていた。

風呂に入ろうとした良多。
その時恭平が脱衣所に現れた。
「お前たまには電話して、
 母さんに声だけでも聞かせてやれよ。」
そう言って後にしようとしたとき、
中から聞こえたあつしの声。
「良ちゃん熱くて入れない。」

良多とあつしがお風呂に入っているとき、
とし子はゆかりに着物をあげていた。

お風呂をあがった良多。
その時家の中に蝶々が入ってきた。
「ジュンペイよ!」
と言って蝶々を追いかける、とし子。
そんなはずないよと言いながら、
捕まえて外に逃がしてあげる良多。

そんな時、家に近所の家から電話が入った。
医者と言っても助けることが出来ない恭平。
救急車を呼び、近くの大きな病院へ・・・
どこか寂しそうな恭平の姿。
それを見ていた良多。

あつしはゆかりに聞いていた。
「さっき変だったねおばあちゃん。」
「もういないのに。」
ゆかりは答えた。
「死んでもいなくなるわけではないのよ。」
「パパもちゃんといるのよあつしの中に。」
「あつしの半分はパパで、
 残りの半分はママで出来ているんだから。」
あつしは聞いた、
「良ちゃんは?」
ゆかりは答えた。
「これから入ってくるのよ。じわじわ〜って。」
「どうする良ちゃん入れてあげる?」

あつしは庭で夜空を見上げつぶやいた。
「僕は秋の運動会で、リレーの選手になりました。」
「今日黄色い蝶を見ました。」
「パパと軽井沢で捕まえたのと同じやつです。」
「僕は大きくなったら、
 パパと同じ調律師になりたいです。」
「それが無理なら、お医者さんになりたいです。」

良多は自分の部屋にあった、
小さい頃の絵日記を見ていた。

翌朝良多と恭平はあつしを連れて海に行った。
プロ野球の話をする良多。
恭平は今はサッカーだと返す。
そのうち3人で見に行こうと・・・

そして家に帰ろうとする良多一家。
それを見送る恭平ととし子。
「歯医者はしっかり行くんだよ。」
「あと土日はしっかり休むんだよ。」
「もう若くないんだから。」

そんなやりとりをしてバスに乗り込む良多一家。
家への帰り道、恭平はとし子に言う。
「次は正月か・・・」

バスの中で良多はゆかりに言った。
「次は正月か。」
「日帰りでいいだろ。」
「いつもこうなんだよな。」
「ちょっと間に合わないんだ・・・」


それから3年して父は亡くなった。
結局サッカーにはいけなかった。
母も父を追うようにして亡くなった。
結局車には一度も乗せてやれなかった。


あつしは大きくなり、
良多とゆかりの間には女の子が出来ていた。
そして両親の墓参り。
黄色い蝶々を見つける。
良多は娘に話す。
「黄色い蝶々はね、
 冬になっても死ななかった白い蝶々が、
     黄色くなって帰ってくるんだって。」

(終わり)

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【スイートリトルライズ】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【スイートリトルライズ】

スイートリトルライズ.jpg
【出演者】
岩本瑠璃子:中谷美紀
岩本聡:大森南朋
三浦しほ:池脇千鶴
津川春夫:小林十市
岩本文:大島優子
美也子:安藤サクラ
藤井登美子:黒川芽以
君枝:風見章子

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【感想】
深い映画ですね〜

夫婦について語った映画。
彼氏彼女とはまったく違う存在。
一生を2人で誓っても、
必ず孤独でいるものなんです。
そんな孤独の中でどんなにすれ違っても、
思い出すことが夫婦には大切。

本当にそうだと思いました。
夫婦円満なんてなかなか難しい。
この前の「ヨルタモリ」
タモリさんが宮沢りえさんに
「夫婦円満の秘訣は?」
と聞かれて、一言で締めくくりました。
「SEXです。」と・・・

なかなかそうは行きませんよね!
でも、それこそ一緒に記憶を思い出すことで、
そのような関係を築き続けることが出来るのでは?

いろいろ考えさせられました。
とてもいい映画です。
是非、夫婦で見てみてください。


【あらすじ】(ネタバレあり)
目をあけコーヒーを入れタバコを吸う瑠璃子。
そして窓を拭き聡が起きるのを待った。
何気ない朝。
朝食を作り、2人で食べる。
そして聡は仕事に出かける。

瑠璃子はテディベア作家。
聡を送るとテディベアを作成していた。

瑠璃子のもとに登美子が打ち合わせに来た。
聡に親から届いたジャガイモ。
それをあげる瑠璃子。
ソラニンの話をした。
「こっそり育てそうかな?」
「いざとなったら心中できるし。」
登美子は言った。
「瑠璃子さん夫婦は必要ないですね。」
「もの凄く幸せそうに見えるし。」
その夜仕事から帰る聡。
登美子の話を聡にする瑠璃子。
以前に恋人に浮気をされた登美子の話をする。
「私聡が浮気したらその場で刺すわ。」
そんな話をした。

その夜は聡の妹の文が来た。
聡は部屋にこもってゲームをしていた。
同じ家なのに携帯を使って聡を呼ぶ瑠璃子。
そのような行動が普通の2人。

ある日2人は出かけた。
薔薇を見に公園へ・・・
薔薇を見た瑠璃子は聡に言う。
「夫婦に必要なのは赤と白の薔薇だって。」
「赤い薔薇は情熱。」
「白は真実。」
「その二つさえあれば、
 夫婦はうまく行くんですって。」
そしてすぐに瑠璃子と別れ、
1人電気屋に向かう聡。

ある日OB会に向かった聡。
スキューバーサークルの仲間たち。
そこに来ていた後輩のしほ。
しほは聡が帰ろうとしたとき、
「先輩。また会えますか?」
「会いたいんです。」
「うん。」とだけ言ってOB会をあとにした。

帰った聡。
その上着を嗅いだ瑠璃子。
「知らない匂いがする。」

数日後、瑠璃子の個展。
個展に訪れた一人の男性。
テディベアを譲って欲しいと・・・
売り物にはしていなかった、
ナナと名づけられたテディベア。

数日後にレンタルビデオ屋に行った瑠璃子。
そこにたまたま現れたナナを譲った男性。
男性は津川春夫と名乗った。
そして彼女の美也子を紹介された。
美也子は瑠璃子のファンだった。
そしてお茶をご馳走させてくださいと・・・
瑠璃子はまた今度と断るが、
帰る間際に春夫に言われる。
「約束ですよ。」

その夜瑠璃子は聡の部屋行った。
相変わらず聡は部屋にこもって、
音楽を流してゲームをしていた。
瑠璃子は聡に行った。
「この家には声が足りないの。」
「必要かも分からない。」
「もしかすると、
 不要だからないのかもしれない。」
「あなたといると時々寂しくなる。」
聡はただ
「ごめん」
としか言えなかった。

数日後、文が遊びに来た。
愛人がいて、それに悩んでいる様子の文。
文に対して瑠璃子は言った。
「心中するならソラニンよ。」
「ソラニンをたくさん育てて、
  佃煮にして食べるだけ。」
文は笑いながら言う。
「せいぜいおなか壊すくらいのもの。」

聡はしほと会っていた。
昼ごはんを公園で一緒に食べた。
しほは言う。
「これから水曜日の昼は、
 毎回一緒にご飯食べませんか?」
一方瑠璃子はスーパーで晴夫に再会する。
そしてキスをした。
晴夫は言う。
「個展で会ったときから、ずっとこうしたかった。」

その夜瑠璃子は聡に言う。
「腕の中に入れて。」
聡はぎこちなく瑠璃子を抱きしめた。
「ありがとう。」
そう言って瑠璃子は窓の外を見た。
「表は夜で真っ暗なのに、
 窓のこっち側は安全だわ。」
「ゲームしたいんでしょ?」
「いいわよ。行っても。」
聡は部屋に戻った・・・

それから数日後。
瑠璃子は晴夫と寝た。
聡とは2年もしていなかった・・・
そして晴夫に言う。
「やめなくちゃね。こんなことは。」
「不安だもの・・・」
晴夫は言う。
「瑠璃子さんはやめないよ。」
「貪欲だから。」

『恋をしているの。』
『本当は夫だけを愛していたいのに・・・』

一方聡もしほと夕食を食べた。
そしてしほに誘われた。
2人でダイビングに行こうと・・・
その夜家に帰った聡。
瑠璃子に聞いた。
「瑠璃子って隠し事とかある?」
瑠璃子は言った。
「あるわよ。」

数日後、瑠璃子は晴夫と会っていた。
晴夫は瑠璃子に聞いた。
「俺が美也子と別れるって言ったらどうする?」
瑠璃子は言う。
「どうもしないわ。」

聡は瑠璃子を連れて旅館に言った。
ダイビングをしに・・・
車で旅館に向かった二人。
夜に家を出た。
途中のパーキングエリアで2人で星を見た。
瑠璃子は聡に言った。
「同じ記憶って素敵ね。」
「同じものを見て、同じことを覚えておくの。」

そして旅館に到着する。
翌朝、浜辺に流された心中した男女の遺体。
それを尻目に、聡はダイビングへ行く。
瑠璃子を残して。
たどり着いた浜には、しほが待っていた。
手を繋いで一緒にダイビングする2人。
ダイビングを終えた聡。
しほと聡も始めて関係を持った。

一方瑠璃子のもとには、晴夫が着ていた。
瑠璃子を追って会いにきたのだ。
「会いたかった。」
そして求め合う2人。
晴夫は言う。
「また失うかもしれないという恐怖。」
「あなたには分からないだろうな。」
瑠璃子は返した。
「聡は私の窓なの。」

そして家に帰った2人。
それぞれの不倫の生活を続けた。

ある日晴夫の提案で4人で食事した。
聡と瑠璃子。晴夫と美也子。
そこで美也子は言った。
「瑠璃子さんの作るベアって孤独ですね。」

その後も関係は続いた。
しほは聡に言う。
「なんか怖い。」
「毎回毎回良くなっている気がする。」

晴夫は瑠璃子に言う。
「俺美也子と別れるかもしれない。」
「瑠璃子さんには関係ないかもしれないけど。」
瑠璃子は言った。
「関係あるわ。それは嘘じゃない。」
「私あなたに嘘をつけない。」
「だって、あなたも私に嘘をついてくれない。」
「人は守りたい者に嘘をつくの。」
「あなたが美也子さんに嘘をつくように。」
「私が聡に嘘をつく。」
「でもあなたを愛しているわ。」

聡も瑠璃子も家で何かを考えていた。
思いついたかのように、瑠璃子に近づいた聡。
「瑠璃子。腕に入る?」
そう言って瑠璃子を抱きしめた。
瑠璃子は言った。
「初めてに。聡が自分から腕に入れてくれるの。」
「ありがとう。」

そして結婚記念日。
初めて2人で食事した。
「特別みたい。」
そう言った瑠璃子に聡は返す。
「特別だよ。」
瑠璃子は言う。
「だって、毎年来るものでしょ。」
「毎年繰り返すものでしょ。結婚って。」
その食事の帰り、瑠璃子は聡に言う。
「手繋いでもいい?」
そして手を繋いで帰った。

数日後、登美子が家に来た。
「今度私結婚します。」

聡はしほの働く水族館に行った。
しほは水族館内を聡に案内した。
その時何かを思い立った聡。
「急ぎの仕事思い出した。」
と言って急に水族館を立ち去った。

一方瑠璃子ののもとには文が来ていた。
その矢先瑠璃子のもとに電話が入る。
あわてて家を飛び出す瑠璃子。
向かった先は晴夫の家。
その途中美也子に会う。
「晴夫に返しておいてください。」
そう言ってナナを瑠璃子に渡した。
そして続けて言う。
「自分だけが寂しいと思わないで。」

「これあなたが持っていて。」
「それがこの子の運命だから。」
とナナを晴夫に渡して続けて言った。
「こんなの全然スイートじゃない。」
そして泣き出す瑠璃子。
瑠璃子を抱きしめた晴夫。
「俺が別れたのに、
 なんで瑠璃子さんが泣くんだ。」
瑠璃子は答えた。
「あなたを愛しているからよ。」
それを聞いた晴夫は言った。
「それはとてもスイートじゃないか。」
そして瑠璃子は晴夫の家を後にした。
「瑠璃子さん。また。」

近所の家の犬が死んだ・・・
その犬を埋める穴を聡は掘った。
大きな穴だった。
その穴に犬を抱きしめて一緒に寝る瑠璃子。
犬の飼い主であった君枝は、
薔薇の植木をその墓に植えて欲しいと言う。
その夜聡と瑠璃子は一緒にお風呂に入った。

数日後、君枝の家を訪れた瑠璃子。
犬の墓を見て悲しむ瑠璃子に君枝は言う。
「悲しむべきことじゃないよ。」
「トリカブト。結構綺麗な花が咲くの。」
「昔アレで夫を殺したの。」
「寂しかったからかな?」
「人間生きているうちはお化けよ。」
「でも不思議と死ぬと人間になるのよ。」
そういう君枝に瑠璃子は聞いた。
「今は寂しくないですか?」
君枝は答えた。
「決まってるじゃない。寂しいわよ。」
「1人だろうと2人だろうと寂しいもんなんだよ。」

そして2人で口ずさむ。
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド
照リ極マレド木ヨリコボルル
光リコボルル

しほとホテルで会う聡。
「じゃあ。」
と言ってしほと別れる。
家に帰る階段。
そこに座っていた瑠璃子。

瑠璃子は新しく作ったベアを聡に見せた。
聡はそれを見て言う。
「瑠璃子に似てるね。」
「腕に入る?」
聡の腕に入った瑠璃子は言う。
「ただいま。」
聡は聞く。
「どこか言ってたの?」
瑠璃子は答えた。
「行ってたわ。」
「ただいま。」
「聡は?」
聡は答えた。
「俺も・・・」
「もうすぐ帰るよ。」

そして今まで家の椅子に座っていた、
手を繋いだ2匹のベア。
瑠璃子はそれを箱に入れた。
登美子の結婚祝いにと・・・
そして聡に瑠璃子は言う。
「いつか同じ記憶の話したでしょ。」
「記憶するだけじゃダメなのかもしれない。」
「思い出すことのほうが大切なのかも。」
「一緒に思い出すことのほうが。」

そして家の椅子には、
新たしく造ったベアが座っていた。
紅白の薔薇と一緒に・・・

(終わり)

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2015年04月16日

【脳男】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【脳男】

脳男.jpg
【出演者】
鈴木一郎:生田斗真
鷲谷真梨子:松雪泰子
茶屋刑事:江口洋介
緑川紀子:二階堂ふみ
水沢ゆりあ:太田莉菜
広野(刑事):大和田健介
黒田雄高(爆弾処理班):光石研
空身(鷲谷の同僚):甲本雅裕
伊能(入陶の部下):小澤征悦
藍沢(精神科医):石橋蓮司
金城理詞子(占い師):池谷のぶえ
入陶倫行(一郎の祖父):夏八木勲
志村昭文:染谷将太

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【感想】
おもしろい映画でした。
私この手の映画好きです。
というか、生田くん出演作品が好きです。
とにかく演技がうまい。
私の中ではこの年代の役者さんの中では1番?

松田くん、岡田くんも遜色ないくらいうまいですが・・・

ということでいの映画見て欲しい!
ストーリーなどは普通?
でもなんか見入ってしまう。
そんな映画なんです。

江口さんや松雪さん、染谷くんに二階堂ちゃん、
演技派がそろっていることは事実です。
それだけなんですかね〜?
でも面白い。
ストーリーは簡単なので見やすいですよ!

見てない人は見てください。
少しえげつないシーンもありますが・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
ある部屋の一室。
緑川はなんらかの実験をしていた。
その部屋にはたくさんの人間の舌の標本。
同じ部屋で水沢が金城の舌を切り落す。


ある日の朝、バスに乗ろうとした鷲谷。
バスに乗り遅れてします。
タクシーを拾おうとしたとき・・・
乗り遅れて発車したバスが爆発する。
遠くからその現場を見る緑川。

その現場で捜査をする茶屋刑事。
警視庁にも犯行声明文が送られていた。
連続爆破事件。
犯行声明文は毎回短歌が送られてくる。
そしてその犯行現場には、舌のない人間の遺体。
事件をメディアを通じて罵った人間の遺体。
今回発見された遺体は金城だった。
金城はある番組内で犯人の手がかりを占った。

犯人の手がかりを入手した茶屋。
後輩の広野を連れてアジトの工場へ向かった。
現場に着くと中から女性の悲鳴。
そして銃声が聞こえた。
2人は意を決して突入・・・
その瞬間工場は爆破。
中に入った茶屋。
そこには1人の男がいた。
同時に車の発進音が聞こえる。
茶屋はその男を逮捕した。
その男は鈴木一郎。

一郎は留置所にいた。
何も話すことなく。
そこで聞こえた犯罪者同士の会話。
留置所内でその犯罪者とすれ違った一郎。
一郎は警察官の目を盗み、
突然その犯罪者に襲い掛かった。
取り押えられた一郎。
一郎の手には犯罪者の目玉が・・・

精神科に送られた一郎。
一郎のカウンセリングするのは鷲谷。
茶屋は鷲谷に伝えた。
まるで一郎は痛みを感じないようだったと。
一郎の背中には爆風でついた痛々しい怪我。
脳には異常がない。
ただひとつ脳内麻薬と言われる、
エンドルフィンの数値が異常に高いだけ。
体内時計も毎日一定。一分の違いもなかった。

鷲谷は実験した。
一郎に近づくふりをして安全ピンを体にさす。
しかし痛みを感じない様子の一郎。
そして何らかに気付いた様子の鷲谷。
生まれながらに感情が欠落しているのでは?
人間なのにロボットのようだと・・・

その頃、緑川は水沢といた。
自分を追い込んだ一郎を探している。
緑川は吐血し倒れこむ。
水沢は緑川に言う。
「私より先に死んだらダメなんだからね。」
「あなたは私の神様なんだからね。」
犯罪者のアジトで一郎に追い詰められたとき、
工場を爆破して逃げたのはこの2人。

鷲谷は一郎の過去を追った。
過去に一郎がいた精神科医の藍沢のもとに・・・
「入陶タケキミ」と一郎のことを呼んだ。
一郎は食事も排便も全て教育で覚えた。
指示がなければ何も行わなかったそうだ。
藍沢は一郎を「脳男」と呼んだ。
そしてある日、祖父に引き取られた。

鷲谷は更に一郎の足取りを追った。
次は一郎の肉体トレーニングを行った伊能。
伊能は祖父の指示で肉体トレーニングを行った。
祖父は一郎に殺人の教育をした。
伊能は一郎に感情を教えようとした。
伊能は祖父の目を盗み屋敷の外に連れ出した。
感情が芽生えようとしたとき事件はおこった。
祖父の屋敷に入った強盗。
祖父は一郎に言った。
「悪人を殺せ。」
一郎はためらうことなく強盗を殺した。
そして数日後に2人共いなくなったと・・・

それから起きた犯人不明の殺人事件。
全て犯罪者である。
一郎の両親を車でひき殺した犯人。
その犯人も謎の殺人事件の被害者になった。

緑川は水沢の協力で、全ての情報を盗聴していた。
そして一郎の能力に興奮していた。
「私が殺してあげる・・・」

鷲谷は志村のカウンセリングも行っていた。
志村は鷲谷によって更正していた。
自分の罪をしっかりと理解していた。
鷲谷の弟に性的暴行を加え殺害したことを。
その事実を一郎に全て話した。
そして一郎の芯に話かけた。
「あなたは人殺しのために、
 生まれてきたわけじゃない。」

一郎を茶屋と広野が護送しているとき。
緑川と水沢が護送車を襲った。
一郎は緑川の接近に気付き、
護送車の中でひそかに手錠を外していた。
そして、茶屋はか銃を奪った。
緑川と水沢は護送車を止めた。
「一郎くん迎えに来たよ。」
護送車から降りる茶屋と広野。
他の警察が緑川と水沢を囲むが、
その警察官を次々と撃ち殺した。

茶屋と広野の後に車から降りた一郎。
ためらいなく緑川に銃を撃った。
緑川をかばった水沢。
水沢は犠牲となり、
そして護送車の周りを爆破する。
そのどさくさにまぎれて逃げた緑川と一郎。

茶屋は緑川と死んだ水沢の情報を入手した。
そして鷲谷に報告しに言った。
「どこか一郎と似てないか?」

同時期に鷲谷のいる病院に乗り込んだ緑川。
鷲谷を人質にとり、病院を爆破する。
病院にいた茶屋。
次々と爆破される院内。
鷲谷は爆弾を探していた。
そこに現れた一郎。
その時茶屋に緑川から電話が入る。
「一郎くんと一緒に来て。」
そして言われて行った先には、
爆弾を体中に巻かれた広野がいた。

そして再び緑川から電話が入る。
「一郎くんを殺したら助けてあげる。」
「残された時間はわずかだよ。」
「どっちを殺すか決めるだけじゃん。」

一郎は茶屋に言う。
「この爆弾は解除できません。」
意を決して一郎を撃とうとした茶屋。
しかし一郎は反抗した。
爆破まで残りわずか
その時、広野は言った。
「辞めてくれ。俺が死ぬよ。」
そして爆弾を刺激した・・・
爆発とともに広野は死んだ。

ショックで倒れこむ茶屋。
一郎はそのまま緑川のもとに向かった。
茶屋との一悶着で足を怪我したを引きずって。

一方緑川はその一部始終をモニターで見ていた。
「遊びは終わり。」
そう言って鷲谷に歩み寄り、
鷲谷の舌を切ろうとした。
しかし、その瞬間吐血してしまう。
緑川は末期がんだった。
「私は私の戦いの中で死にたいの。」
「運がいいね先生。」
そしてその部屋から鷲谷を連れ出す。

緑川を追った一郎。
地下の駐車場に向かった。
緑川は鷲谷を車に乗せて一郎を待った。
「先生。心の底から幸せって思ったことある?」
「私はなかった。ずっとそれを望んでた。」
「今がそのときよ。」
そう言って車を急発進させる緑川。
車の先には一郎が。
凄まじいスピードで衝突する。
痛みを感じない一郎。
轢かれても立ち上がった。
「痛みを感じないってどんな感じなんだろう?」
そう言って緑川は再び車を発進させた。
それでも立ち上がる一郎。
「待ってて、そろそろ行くから。」
そう言い、再び車を発進させた緑川。
鷲谷はサイドブレーキを上げた。
コントロールできず壁に衝突する車。

一瞬気を失った緑川と鷲谷。
目を開けた緑川の横には一郎が。
運転席の横のガラスを拳で殴って割る一郎。
そして車外に引っ張り出した一郎。
緑川の首を締め上げた。
緑川は苦しそうに言った。
「待ってる。」
「待ってるから。」
目を開けた鷲谷。
その光景を見て一郎に言う。
「止めて。もう誰も殺さないで。」
「人を殺すために生まれてきたわけじゃない。」
「殺人ロボットなんかじゃない。」
「私達と同じ人間なの。」

一郎は手を緩めた。
緑川はポケットから爆弾のスイッチを取り出す。
そしてボタンに手をかけようとした・・・
その時銃声が。
緑川は茶屋に撃ち殺された。
そしてその銃をそのまま一郎に向けた。
茶屋はためらいなく引き金を引いた。
『カッチャ』
玉切れだった・・・

一郎は何も言わずにボロボロな体で歩いた。
一瞬鷲谷の前で足を止め、鷲谷の目を見た。
そのままどこかに消えた・・・

数日後。雨の日だった。
更正して釈放されていた志村。
鷲谷のもとに一通のメールが入る。
『先生の一番大切な患者を殺します』
志村の家に走る鷲谷。
部屋に入ると志村の遺体があった。
そしてうめき声を聞いた鷲谷。
部屋を探すと男児がいた。
志村は鷲谷の弟にしたことと同じように、
その男児をかくまっていたのだった。
更正されたように見せて、
まったく更正していなかったのである。

数日後鷲谷の携帯に電話がかかってくる。
「私が今どんな気持ちか分かる?」
相手は一郎だった。一郎は答えた。
「過ちを見過ごすわけにはいきませんでした。」
鷲谷は聞いた。
「志村が犯行を繰り返すことが分かったの?」
一郎は答えた。
「彼の腕に真新しい子供の歯型がついていました。」
以前鷲谷のもとに釈放の挨拶に来た志村。
一郎はその時に既に気付いていたのだ。
「でも殺すことは許されない。」
「こんなこと続けてどうなるの?」
「どんな悪が死に値する基準だって言うの?」
「あなたは神じゃない。」
「善悪の基準を勝手に作って、
 審判を下す権利なんて誰にもないわ。」
そう言って、目をずらした先には一郎の姿が・・・
「あなたは私の築いたもの全てを壊した。」
一郎は言った。
「彼は先生を利用し、裏切りました。」
鷲谷は続けて問い掛ける。
「私のために彼を殺したって言うの?」
一郎は答えた。
「先生は僕のために泣いてくれました。」
「そんな人は先生だけでした。」
「感謝しています。」
そう言って微笑みを見せた一郎。
感情がなかったはずの一郎。
感情が芽生えた一郎に気がついた鷲谷。
「あなた・・・」
電話は切られた・・・・・

『どこに行くの?』
『これからどこに行くつもりなの?』

(終わり)

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【君と僕との約束】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【君と僕との約束】

君と僕との約束.jpg
【出演者】
修二:KEIJI
陽平:TETSUYA
サコ:蓮佛美沙子
レイコ:滝沢沙織
神崎:袴田吉彦
坂本(惣菜屋の同僚):波岡一喜
惣菜屋のオーナー:平田満

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【感想】
爽やかな青春映画?
微妙でした・・・
もともとはBeeTVで放送していたそうです。
EXILEのKEIJIさんとTETSUYAさんの、
初ダブル主演で話題になったそうですが・・・
私EXILEそんなに詳しくなくて・・・

なので単純な映画!
厳しいです・・・
あまりに無理やりかんがありすぎます。
そんなに人生うまく行かないし・・・
やるならもっと大胆にしてもよかったと・・・
すこし昔の青春映画を見ているようでした。

【あらすじ】(ネタバレあり)
17年前。
悲しくなったら空を見よう。
嬉しいときも空を見よう。
その言葉は私のおまじないだった。
泣き虫だった私はいつも空を見ていた。

幼馴染の陽平と修二とサコ。
いつも虐められるサコを助けたのは、
陽平と修二だった。
父親が出て行ったサコにとって、
2人はヒーローであり兄であった。
2人は言った。
「俺たちサコの願い事をかなえてあげる。」
「三人でお洋服屋さんやりたい・・・」

17年後。
アパレル会社のアルバイトとして働くサコ。
上司のレイコはサコのデザインを、
自分のデザインとして使用していた。

修はプロ野球選手を目指したが怪我で挫折。
でもいつも笑っていた。
陽平はメーカーに就職後、
デザインが認められ独立した。
20代で店を持ったと業界でも有名に。

落ち込んでいるサコにメールが入る。
「今夜は死んでも遅れるなよ。」修二
「ハッピーバースデー。今夜は笑い会おう。」陽平
今日はサコの誕生日。
陽平と修二は店を予約しサコと待ち合わせした。
修二はサコに言った。
「今日から陽平のところ就職したんだ。」
「それで陽平がサコも一緒にやらないかって。」
陽平は言った。
「あの日約束したじゃん。」
「サコがどう思うか自由だけど。」

そして予約した店へ・・・
しかし何かの手違いで予約されていなかった。
サコは言った。
「陽ちゃんの店がいいな。」
修二は食べ物とワインを買いに、
陽平はケーキを買いに行った。
陽平の店で2人を待つサコ。
サコは2人に手紙を書いた。
そして手紙をポストに出しに行った。

そこに現れた2人の男。
サコをナンパしだす。
それを遠くから見ていた修二。
サコはアッサリ断り店に入った。
断られて逆上する2人。
「車の中連れ込んじまえばこっちのもんだよ。」
それを聞いた修二は2人を捕まえ殴った。
そして補導された・・・
警察に理由を言わなかった修二。
20日間拘留されて、
「ごめん。やっぱり俺がいると迷惑がかかる。」
そう書置きを残して、2人の前から消えた・・・

暴力事件を起こした従業員を抱えた店。
修二も開店間近にして、融資を取りやめられた。
残ったのは多額の借金。
それでも陽平は修二を信じていた。

それから1年後。
陽平は借金返済のためバイトを掛け持ちし、
それでも夢を諦めていなかった。

修二は惣菜屋で働いていた。
そこのオーナーに1年前に拾ってもらった。
ある日公園で修二は陽の噂を聞いた。
自分のせいで借金を抱えたことを・・・
そして修二は陽平の前に現れる。
そしてお金だけ渡して逃げるように去った。
「俺が返す。今はこれしかないけど。」
その後、惣菜屋の同僚坂本に仕事を誘われた。
一晩で50万から100万入る仕事。
相当ヤバいという仕事。

サコは会社の上司、神崎に誘われていた。
サコのデザインが好きで、サコのことも好き。
付き合って欲しいと。陽平の借金も払ってやると。

陽平もサコの会社の上司レイコに誘われた。
世に出てないデザインを、個人的に買い取ると。
「夢だけじゃ食べていけないのよ。」
そう言われ悩む陽平。

そんな陽平に会いに来たサコ。
「また3人で会いたいな。」
そう言って泣き出したサコ。
そしてサコは言った。
「明日遊園地連れて行って。」
2人で出かけるのは初めてだった。
微妙に意識し始めた2人。

修二はヤバい仕事を引き受けた。
オーナーは全て分かっていた。
修二にオーナーは言った。
「ああだこうだ言いたくないが、
 執行猶予中だって忘れるな。」

遊園地に行った2人。
楽しく遊んだが話題は修二の話に・・・
「何があっても二人は私のヒーローだよ。」
「叫ばないし。泣き言いわないし。」
「陽ちゃん頑張りすぎだよ。」
「倒れちゃうよ。」
「だから今日でヒーロー卒業してもらいます。」
陽平は突然サコを抱きしめた。そして、
「俺はサコがいるから頑張れるんだ。」
「サコのために生きてなきゃ俺ダメなんだよ。」
「サコが好きだ。」
その後のデートも2人の話題は修二だった。
そしてサコは言った。
「私陽ちゃんとは恋しないよ。」
「だって陽ちゃんだよ。お兄ちゃんだよ。ムリ。」
陽平は言った。
「俺だって突然だったんだよ。」
そしてサコは会社の上司の話をした。

一方修二のもとには警察が来ていた。
警察に修二は行った。
「仕事内容は部屋に来てからといわれました。」
「俺は何もわかりません。」
部屋に行った修二。
部屋から突然逃げ出る男たち。
結局何もしないまま帰っていた。
警察は修二を釈放した。
迎えに来たオーナー。
オーナーは修二の言うことを信じた。

オーナーの車の修二の姿を見たサコ。
翌日オーナーの車にかかれた惣菜屋を調べた。
そして修二の働く惣菜屋に行った。
休憩時間まで公園で待とうと考えた。
修二は休憩時間となり公園へ・・・
そこで1年前の2人組みがたまたま修二を見つけた。
そして修二に絡んだ。
それを目撃したサコ。近くに行き会話を聞く。
「あいつは俺が一生守るって決めたんだ。」
「誕生日だったんだぞ。一年で一回だけ。」
「サコを悲しませる奴は、俺は何度だって行くぞ。」
2人は立ち去った。
そしてサコと修二は再会した。
サコは1年前の事件の真相を知った。
修二は言った。
「サコはサコのままでいればいいんだよ。」
サコは言った。
「修ちゃん戻ってきてよ。」
「3人で笑いたいよ。」
修二は返す。
「いつか必ず戻るよ。待っててくれ。」

その頃陽平は倒れていた。
そして病院で悪性の腫瘍があることを聞かされた。
陽平は夢の実現のため焦った。
そして自分のデザインをレイコに売る決心をする。
店を持つために・・・

会社でその事実を知ったサコ。
陽平のもとへ向かった。
陽平はサコに言った。
「夢だけじゃ生きていけないんだ。」
どうしていいか分からないサコ。
修二に助けを求めに行った。
理由を聞いた修二は、陽平の契約現場へ行く。
陽平とレイコの契約現場。
そこに現れた修二は契約書を破り捨てた。
そして陽平を連れて行く。
「デザインはお前の魂だろ。」
「サコを悲しませんな。」
陽平は返した。
「お前は今まで何してきた。」
「俺に全部押し付けんなよ。」
「お前自由すぎるだろ。」
と言って興奮した陽平は倒れた。

修二は陽平の病気を病院で知った。
陽平は修二に言った。
「病気のことサコには内緒にしてくれ。」
そしてサコも見舞いに来た。
久しぶりに3人で笑って話をした。

病院の帰り道で修二はサコに言う。
「デザイン書いて服を作ってくれないか?」
「簡単じゃないなら本気でやってくれ。」
「陽平のためにやってくれ。」
「俺たちが止まると陽平も止まっちまうんだ。」
異変に気付いたサコ。
陽平の病気を修二に問いただす。
病気のことを聞いたサコ。
修二は続けた。
「俺たまに思うことがあって。」
「陽平はサコと出会うために、
 生まれてきたんじゃないのかなって・・・」
「そうなんだよ。そうなんだよ。」
「自然でいような。」

次の日修二は動き出した。
もともと融資を予定した社長に頭を下げ、
自分を雇っている惣菜屋のオーナーに金を借りた。
そして手付金を払った。
1ヵ月後には450万円用意しなければならない。
修二はバイトを掛け持ちした。
「人がムリだと思うことをやるから、
      俺ってカッコいいんだよ。」

悩んだサコは決心した。
そして神崎と夜会う約束をした。
以前の借金返済の話を確認して・・・

数々の悪行がたたり仕事を外されていたレイコ。
陽平のもとに現れて、サコと神崎のことを話す。
そしてサコのメモしていたホテルの紙を渡した。

その夜サコと神崎はホテルのバーにいた。
そして神崎は部屋に誘った。
神崎は気付いていた、
サコの自分に対しての気持ちも、3人の友情も。
サコの顔を見て神崎は言った。
「やっぱかなわないわ。」
「ごめん。」
「こんな感じで気持ち試すような形になって。」
「3人の夢、俺のも応援させてもらえないかな?」
「融資と言う形で俺にも手伝わして欲しい。」
「だから3人の店、俺にも関わらせて欲しい。」
その時現れた修二と陽平。
神崎に襲い掛かった・・・

誤解の解けた2人。
陽平の入院する病院に集まっていた。
神崎は言う。
「3ヶ月で開店まで持っていく。」
陽平は言った。
「1ヶ月だ。」
修二は言った。
「陽平が1ヶ月って言ったら1ヶ月だ。」
「誰もが無理って言うことを、
 やるからカッコいいんだよ。」
そして陽平はサコに言った。
「デザインを書いて一着服を作るんだ。」

そして開店の日。
陽平と修二はサコの手紙を見ていた。
サコが誕生日の日に書いた手紙。
そこにやってくるサコ。
サコは自分のデザインで服を仕上げた。
白いワンピース。
そしてもう一着出す。
「陽ちゃんのことだけを思って、
 陽ちゃんに着て欲しくて、
 それだけを考えて作りました。」
そしてジャケットを出した。
それをみた陽平はサコに言う。
「サコ。デビューおめでとう。」


私の人生は幸せすぎると思う。
陽ちゃんがいて。修ちゃんがいて。
いつも一緒にいてくれる人がいたから
夢は今実現しようとしている。
心から思います。
陽ちゃん。修ちゃん。
私と出会ってくれて本当にありがとう。

(終わり)

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