ネット窓から見える地域の四季

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椿まつり（16〜18日）を前に、愛媛県松山市居相2丁目の伊予豆比古命神社（椿神社）で12日、恒例のしめ縄奉納があった。世話役を務める和泉地区の氏子約50人が手作りの18本を本殿や社務所など境内各所に飾り付け、祭りの機運を高めた。

しめ縄奉納は神社周辺の11地区が毎年持ち回りで担当。今回は和泉地区が当番町で、昨年11月下旬〜今年1月上旬にもち米のわらでしめ縄を編んだ。

愛媛県西予市三瓶町周木の水産会社「赤坂水産」が生産するブランドマダイが国内外で注目を浴びている。魚粉ゼロの餌を一定期間使って育てた養殖魚「白寿真鯛0（はくじゅまだいゼロ）」。2021年冬の出荷以降、味や香りの良さに加え、水産資源の保護や持続可能性の観点が支持されていることから市場の拡大を続けている。「世界で戦えるマダイをつくる」。事業を主導する同社取締役赤坂竜太郎さん（38）は日本の海の価値を示そうと、数学の知識と技術を生かして挑戦を続けている。

赤坂水産の看板商品「白寿真鯛0」は、マダイの養殖期間2年のうち最も餌を消費する出荷前の半年間、天然のカタクチイワシを原料とする餌を使わずに育てる。代わりに与えるのが、白ごまなどを配合した植物性の餌。2年間で使う魚粉の量を3〜4割抑えられるため「環境に配慮した養殖魚」として注目されている。国内飲食店や生食になじみの薄い海外でも「臭みのない爽やかな味わい」と評価され、需要を広げている。

養殖業の変革を追い求める赤坂竜太郎さんは、自身の専門分野である数学を武器にしている。データに基づく給餌や飼料の購入で、マダイ事業の営業利益率を倍増させることに成功。「実験を繰り返し、数字を出すことで課題が明らかになり、今後の道しるべになる」という。

第61回愛媛マラソン（愛媛陸上競技協会、南海放送、愛媛新聞社、松山市主催）が11日行われた。雨の中、過去最多の1万547人が県庁前をスタートし、松山市北条地区を折り返してフィニッシュ地点の城山公園（松山市堀之内）を目指した。新型コロナウイルス感染対策のない通常開催は4年ぶり。

男子は金子晃裕（コモディイイダ）が大会歴代2位の2時間14分33秒で初優勝。女子は儀藤優花（肥後銀行）が2時間40分17秒で初めて制した。
完走者は9149人、完走率は86・75％だった。