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2019年09月09日
ハノイ南東にあるバッチャン村は、陶磁器の村、日本とも古い交易がある焼き物の村です。JICA(日本国際協力機構)が整備した、登り窯も見ることができます。
バッチャン村は陶磁器の村
ハノイから南東に10kmホン川沿いに位置するバッチャン村は陶磁器の村で、村中に工房があります。ハノイからの距離も近く、タクシーで行っても空港に行くより近いので安く行けます。
市バスでもよいという人は、もっとも安いのが、ハノイバスですが、旧市街の一番端、ロンビエンのバス停からだと47番が行きます。ロンビエンバスターミナル(ドンスアン市場の近くです)から、バッチャン行きのバスが出ています。
47A番。片道7000ドン程度(33円程度)47Bというのもありますが、AとBでは途中の経路が違いますので、必ずAにのってください。ただし、込みますので座れるとは限りません。
行きはタクシーで23万ドンぐらい(1300円程度)で帰りはバスでロンビエンまで帰るのがよいかもしれません。
自信がない人は、現地ツアーのタビナカなどを予約してください楽です。
バッチャン村、陶磁器の歴史は古い、日本では「安南焼」と言われる
さて、バッチャン村で焼き物が作られるようになったのは、北部ベトナムの大河・ホン河(ソンホンと呼ぶ、紅河、ソンは河のベトナム語)が運ぶ土壌が、陶器づくりに最適とされ、およそ600年前からこの地で本格的に作られるようになりました。写真を見ても、紅い河という名前が納得できます。
作られた陶磁器は、中国、インドネシア、16世紀には日本などに運ばれました。日本では安土桃山時代に「安南焼」(あんなんやき)として紹介され、茶人たちの間で珍重されたそうです。
素朴な味わいが持ち味で、特に明朝時代の中国の陶磁器に影響を受けており、貢ぎ物とされた時代もあったそうです。
基本的にはバッチャン焼は、ろくろを回して器を形作るのではなく、液体状にした粘土を型に流し込んで成型します。そして1枚1枚、手で絵柄を描いて釉薬にくぐらせて焼きます。バッチャン焼きの特徴は釉薬の成分のせいで、模様に焼むらができ、それが深い味わいとなっています。
昔は登り窯、今はガス窯で焼いている
昔は登り窯で焼いていましたが、そのときは天然燃料の泥炭で焼いていました。今はガス窯が多くなりました。
写真の塀に黒い模様のように見えるものが、燃料になる泥炭を乾燥させているところです。
巨大な、登り窯は、現在日本の国際協力事業団、JICAの支援もあり、保存されています。これは見どころです。
JICAは地域活性化の草の根技術協力で、持続可能な支援ということで店舗開発など行い、観光客を集めることに一役かいました。
ニューバッチャン焼も生まれました
絵柄は、トンボは、幸運。蓮の花は、純粋。菊の花は、金運を表します。
2002年には日本の雑貨販売会社とタッグを組み新しいデザインを取り入れたバッチャン焼き窯元ニューバッチャンまで生まれている。ニューバッチャンは日本でも評判を呼んでいます。
楽天でもバッチャン焼きは売っています。
『バナナリーフ皿M』 ●●コーヒーカップ 水牛 バッチャン焼き ベトナム 花 金魚 湯のみ かわいい●● ●サイズ:約巾12×24(全長)×高4cm 深さ約3cm 価格:1,026円 |
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村は、中心にバッチャン焼きを売っている、屋根のある大きな市場のような建物の中に迷路のように小さな店がたくさん並んでいて、すべてを見るのは大変です。店ごとに色合いやかたちに特徴があり、気に入った焼きものが目に入ったら、その店の他の作品も見ると良いでしょう。電子的に水を回したり、LEDが点滅するような作品もあります。
村の散策もお勧め、細い路地を歩くと、昔の姿が残っています
この村のほとんどは工房なので、市場を見終わったら、村の散策をお勧めします。ホン川に出るように歩いていくと、野菜、肉、果物などを売っている食物市場があります。食物市場を通りさらに歩いていくと、ほどなくホン川にぶつかります。川の風が心地良いのですが、ホン川は、名前の通り、紅い色に見えます。ホン川越しには、ハノイの中心地のタワービルなどが望めます。川のわきの工房には、使用済みの型や、うまく整形できなかったバッチャン焼きが放置してあります。この型に粘土を流し込み、整形していくのが、バッチャン焼きの手法です。
村の中には、細い路地が、工房を分けるようにたくさん通っています。この路地を歩くのは、趣があります。
路地の奥に隠れレストランがあります
そして、最後は、お昼にお勧めの隠れレストランです。路地を歩いていくと見つかります。
通りからは、看板を見つけないとわかりません。
Cô Nghi Food看板はこの緑の看板です。
ランチは3種類あります
ここのランチセットが3種類ありおいしです。私が頼んだのは、一番上のBánh Cuốn(バイン クオン)というもの、ブンチャーのおつゆにつけて、香菜と一緒に食べます。作り方は水を混ぜた米粒を細かく粉砕した生地を濾し網のような網の上に伸ばして蒸し器で加熱し、生春巻のように焦がしネギやピーナッツなどを巻き込んだものだそうです。
これを、ベトナム風さつま揚げ、焦がしねぎなどが入ったヌオックマム(魚醤)ベースの甘辛いつけ汁に浸して食べます。
2つ目は、Bánh Bao バンバオ、いわゆる肉まんです。
3番目はネム(あげ春巻き)の3種類です。せともの市場のそばには、レストランがならんでいますが、静かな雰囲気で、前に、工房だったところをレストランに改造してあるような、ここの雰囲気はとてもいい感じです。ゆっくりとした時間が流れています。
私は、焼き物のセミのランプシェードが気に入りました。ただし、すべて手作りでまいているようで、注文が入ると、このきくらげの巻いた麺を作るので、出てくるまでにとても時間がかかりますので、いそがないで、ゆっくり待ってください。キッチンを見に行くとわかりますが、手作りで、一人分ずつ一生懸命作ってくれています。
バッチャン村はハノイから近く、ハノイのように、バイクに追い立てられながら観光するのとは違い、静かな雰囲気があり、陶芸の体験コースなどに参加すれば、一日ゆったりと過ごせますよ。
ハノイ旅行は、まずは安い航空券をNETで探します。そして、航空券が取れたら、安いホテルを探します。同じ会社でセット割引で探したほうが安いように書いてありますが、そうでもないです。
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